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サンノゼ州立大学
アメリカの州立大学 ウィキペディアから
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サンノゼ州立大学（サンノゼしゅうりつだいがく、英: San Jose State University、略称: SJSU）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ市に本部を置く公立大学である。1857年に設置された。23キャンパスを持つカリフォルニア州立大学システム（CSU）の旗艦校であり、アメリカ西海岸地区では最古の公立高等教育機関である（UCバークレーより古い）[6][7]。ウォール・ストリート・ジャーナル紙「2025 Best Colleges in the U.S. rankings」（評価軸は経済的リターン・卒業可能性向上・学生満足度）で全米の公立大学4位（私立も含めると全米16位）となっており、工学部（特に電気・電子工学、コンピュータ工学・情報工学、経営工学）の評価が高く、「Fortune Top 50 Best MBA Programs for 2025」では、ルーカス・ビジネススクール経営大学院が全米47位（カリフォルニア州内では、UCアーバインMBAの38位に次ぐ順位）でCSU内トップとなっている。
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SJSUメインキャンパスは、アメリカ西海岸のサンノゼ市のダウンタウンに位置する都市型キャンパスで、ハイテク&インターネット産業の中心地として知られるシリコンバレーの中心エリアにあり、アクセスが非常に容易である。シリコンバレーには、Google、Facebook、インテル、ヒューレット・パッカード、シスコシステムズ、eBay、アドビなど、世界的IT企業が本社を置いている。サンノゼは、「シリコンバレーの首都」というニックネームを持ち、カリフォルニア州ではロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴに次ぐ4番目に人口の多い都市的地域で、大都市サンフランシスコまで、車で約1.5時間とアクセスしやすい。
SJSUは73種類の学士及び71種類の修士課程を提供している[8]。さらに2014年時点で3種類の共同博士課程、及び1種類の独立した博士課程も提供している[9]。SJSUは2014年の秋には32,697人の学生が所属し、6,000人以上は大学院生また学士取得済の学生である[10]。2013年の秋時点で、SJSUに所属する大学院生はカリフォルニア州立大学(CSU)システムの中でも最多である[11]。SJSUの学生は最も多様な民族で構成され、多くのアジア系、ヒスパニック系の学生も所属しており、アメリカ合衆国内で修士を授与する全ての大学の中で最多の留学生が大学院に所属している[12]。
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沿革
SJSUは、1857年にハーバード大学出身のジョージ・W・ミンズにより、ミンズ夜間師範学校（Minns' Evening Normal School）としてサンフランシスコに設立された。1862年にカリフォルニア州議会の法律により、カリフォルニア州立師範学校となり、1871年にサンノゼに移転した。1882年カリフォルニア州立師範学校・南部分校がロサンゼルスに開校し、後にカリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) として独立した（1887年までサンノゼキャンパスの管理下）。1921年にサンノゼ州立師範学校に改称し、1935年にカリフォルニア州立カレッジとなった。1972年にカリフォルニア州立大学システム（CSU）の旗艦校として、カリフォルニア州立大学サンノゼ校（California State University, San Jose）となり、1974年に現在のサンノゼ州立大学(SJSU)の名称になった。
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特色
SJSUはシリコンバレーのIT企業に最も多くのエンジニアリング、コンピュータ科学、ビジネス専攻の卒業生を送り出している大学の一つである[13]。Business Insider誌によるテクノロジー系企業への雇用TOP25大学の調査（2017年）では名門アイビー・リーグを抑え全米8位となった[14]。大学のモットーは、”Powering Silicon Valley”であり、シリコンバレーへの地域貢献を強く推進している。キャンパスがシリコンバレー中心エリアにある地理的優位性も相まって、CSUシステム内ではCal Poly同様、工学部が最大の学部になっており[15]、2014年次において全体の学部生のおよそ16%、院生の40%以上が工学部にある14の学科のいずれかに属している。大学院進学率は、約20%前後とCal Poly（約10-15%）よりも高く、大学院に進む場合は、同じシリコンバレー地区のスタンフォード大学や、カリフォルニア大学(UC)システム校（UCバークレー、UCLA、UCアーバイン）が多い。
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評価
工学部（特に電気・電子工学、コンピュータ工学・情報工学、経営工学）の評価は高く、U.S. News & World Report (2014 edition)から学士/修士課程のみを提供する公立大学の中で全米2位、私立大学も含めた場合で全米13位の評価を受けた[16]。また、Business Insider誌からは2012年に世界トップ50の工学部のうちの一つに選定された[17]。さらにJobvite社の調査によると、全米で最も多くの学生がシリコンバレー内のテクノロジー系企業に雇用されている事が判明した[18]。
2014年度のBusiness Insider誌の調査では、今までにAppleは他のどの大学よりも多くの卒業生をサンノゼ州立大より採用しており[19]、また同じようにGoogleもハーバード大学に次ぐ450人を超える多くの卒業生を採用していたことが明らかになった[20]。
2019年度のBusiness Insider誌および大学受験コンサルティングファームCollegeVine社の両方からサンノゼ州立大は他の著名大学に隠れ、全米で最も過小評価されている大学ランキング1位と評された [21][22]。
2024年度のウォール・ストリート・ジャーナル紙発表「2025 Best Colleges in the U.S. rankings」（評価軸は経済的リターン・卒業可能性向上・学生満足度）において、全米の公立大学で4位（私立も含めると全米16位）にランクインしている[23]。ルーカス・ビジネススクール経営大学院（Lucas College and Graduate School of Business）は、「Fortune Top 50 Best MBA Programs for 2025」において、全米47位にランクインし（CSU内トップ）、カリフォルニア州内で、カリフォルニア大学アーバイン校（UC Irvine）ポール・メラージ・スクール・オブ・ビジネスの38位に次ぐ順位となっている[24]。
教育機関
- 工学部（Davidson College of Engineering）
- サイエンス学部
- ビジネス学部（Lucas College and Graduate School of Business）
- 教育学部（Lurie College of Education）
- 人文科学・芸術学部
- 社会科学部
- 健康・人間科学部
- College of Professional and Global Education (CPGE)
工学部・ビジネス（経営）学部に、2008年頃からスタンフォード大学発祥の「デザイン思考」教育を取り入れているのが特徴である。スタンフォード大学のデザインスクール（d.school）との密接な関係を築いており、スタンフォード大学教授陣によるセミナー・ワークショップも開催されている。SJSUは、地元のシリコンバレーのテック企業との強い連携を持ち、スタンフォード大学と共同で、デザイン思考を活用した企業連携のイノベーションプロジェクトに取り組んでおり、シリコンバレー企業とのインターンシップの機会も多い。
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日本の学生交流協定校
学生について
スポーツ
→詳細は「サンホゼステート・スパルタンズ」を参照
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SJSUのスポーツチームはサンホゼステート・スパルタンズとして知られ[29]、特に、アメリカンフットボールでは、シリコンバレー地区のスタンフォード大学との対抗戦「ビルウォルシュ・レガシーゲーム」、CSUシステム内では、サンディエゴ州立大学との対抗戦「エルカミノ・リアルゲーム」が有名である。また、陸上競技で多くのオリンピック選手を輩出し19のオリンピックメダルを獲得している。
著名な出身者
要約
視点
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政治
- マイケル・ディーバー - ロナルド・レーガン第40代大統領副首席補佐官。
- マイク・ホンダ - 日系アメリカ人の元下院議員、カリフォルニア州議会元議員。
- ケン・イェーガー - カリフォルニア州サンタクララ郡元監督評議員。
- シンディ・チャベス - カリフォルニア州サンタクララ郡監督委員会第2区元代表監督。
- エヴァン・ロー - カリフォルニア州キャンベル市元市長で、中国系アメリカ人。
- エドウィン・ロバーツ - ネバダ州リノ市元市長。
- リー・ブラウン - テキサス州ヒューストン市元市長で、初のアフリカ系アメリカ人市長。
- ベン・ナイトホース・キャンベル - コロラド州の元上院議員で、初のインディアン系上院議員。
経済
- ゴードン・ムーア - Intel Corporation (インテル) 設立者の一人、名誉会長[30]。
- ブライアン・クルザニッチ - Intel Corporation (インテル) 最高経営責任者 (CEO)[31]。
- エド・オーツ - Oracle共同創業者[30]。
- フィニス・コナー - Seagate共同創業者。
- オミッド・コーデスタニ - Google上級副社長[30]。
- ジャン・コウム - WhatsApp共同創業者・CEO。
教育・学術
- ウィリアム・ニックス - 電子材料工学者。スタンフォード大学元教授。
- フィリップ・アレン - 電気工学者。ジョージア工科大学元教授。
- ランガプリヤ・カンナン - 経営学者。SJSUルーカス・ビジネススクール経営大学院長。
- 國井秀子 - 電子工学者。芝浦工業大学工学マネジメント研究科元教授、ホンダ初の女性社外取締役。
スポーツ
- ピーター・ユベロス - 実業家。6代目MLBコミッショナー。1984年ロサンゼルスオリンピックの大会組織委員長。
- ビル・ウォルシュ - アメリカンフットボールコーチ。NFLのサンフランシスコ・フォーティナイナーズを指揮し3度のスーパーボウル優勝を成し遂げた。
- ウィリー・スティール - 陸上競技選手。1948年ロンドンオリンピックの男子走幅跳で金メダルを獲得[13]。
- トミー・スミス - 陸上競技選手。1968年メキシコシティーオリンピックの男子200メートル競走で金メダルを獲得[注 1]。
- ジョン・カーロス - 陸上競技選手。1968年メキシコシティーオリンピックの男子200メートル競走で銅メダルを獲得[注 1]。
芸術・音楽
- アイリーン・ダリス - 声楽家、音楽教師。SJSU教員も務めた。
- パトリック・シモンズ - ロックバンド ドゥービー・ブラザーズの創設者であり現メンバー。心理学学ぶ。
- マイケル・ウィーラン - イラストレーター、ヒューゴー賞および世界幻想文学大賞を受賞した作家[33]。
- 石塚真一 - 漫画家
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関連項目
脚注
外部リンク
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