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ジープ・ラングラー

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ラングラーWrangler)は、1987年からジープブランドで販売されるクライスラーの本格クロスカントリーカーである。

なお、カナダ市場においては、ラングラーの名称がシボレー・C/Kのグレード名に用いられていたため、初代モデルはYJ、2代目モデルはTJとして販売された。

初代 YJ(1987年-1996年)

概要 ジープ・ラングラー 初代, 概要 ...

1987年に、販売台数の少ないジープ・CJ英語版の後継車として発売。1992年4月23日の操業停止までカナダオンタリオ州ブランプトンで生産され、それ以降はアメリカオハイオ州トレド工場で生産。

CJに比べホイールベースが延長され、タイヤも小径となったことで舗装路での安定性は向上したが、グラウンドクリアランスとランプブレークオーバーアングル[1]は低下した。また、フロントウインドシールドは大型化された。ヘッドランプは規格型の角型となっている。

デザインは大幅に変更されているが、CJから流用された部分も多く、部品を共有することもできる。

エンジンは、1991年まではAMC直列4気筒 2.5 L(150 cu.in.)エンジンと、オプションの直列6気筒 4.2 L(258 cu.in.)エンジンが搭載され、1991年からは、直6エンジンがAMC製4.0 L(242 cu.in.)エンジンに変更された。

1992年ロールケージの大型化。翌年、アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)をオプションとして追加。

1994年、直4エンジン搭載車に3速オートマチックトランスミッション(AT)を組み合わせたモデルを発売。なお、直6エンジン搭載車にはATは組み合わせられなかった。同年、センターハイマウントストップランプを装備。

日本仕様には自動車検査証上の車名がAMCのものとクライスラーのものが存在し、普通乗用自動車幌型3ナンバー)登録の車両と普通貨物自動車ボンネット型、1ナンバー)登録の車両がそれぞれ存在する。

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2代目 TJ(1996年-2006年)

概要 ジープ・ラングラー 2代目, 概要 ...

1996年春に1997年モデルとして発売。

前後共に5リンク+コイルリジッドアクスル形状となり、ハンドリングなどが向上。ヘッドライトの形状も円形に戻った。また、日本仕様ではこのモデルから右ハンドルとなり、同時にオーストラリアやイギリスなどへも輸出が開始された。

エンジンは、チェロキーグランドチェロキーにも搭載される直列6気筒 4.0L AMC 242エンジンを搭載。2003年までは直列4気筒 2.5L AMC 150エンジンが搭載され、2003年からはクライスラーの直列4気筒 2.4L DOHC ネオンエンジンが搭載された。

1998年モデル以降はイモビライザーキーとなる。

1999年に燃料タンクの容量を増加し、2000年には音響システムを改善。

2001年には、ステアリングダッシュボードの変更が行われた。また、2002年モデルでは新ボディカラーを追加し、ホイールのデザインも変更された。

2003年、「ラングラー・ルビコン」(Rubicon) を追加。ルビコンは、その他のモデルが2.72:1のローレンジ減速比トランスファーなのに対し、4.0:1のローレンジ減速比を採用した。スポーツ、サハラは前輪がDana30、後輪はDana44アクスルであるのに対し、ルビコンは前後輪共にDana44アクスルを採用し、デフロック機構も標準装備する。また後輪もディスクブレーキとなる。前後共にダブルカルダン等速プロペラシャフトを採用する。

2004年、ホイールベースを254mm延長したロングホイールベース車「ラングラー・アンリミテッド」(Unlimited) を発売。また、2005年には「ルビコン・アンリミテッド」も追加された。

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3代目 JK(2007年-2017年)

概要 ジープ・ラングラー 3代目, 概要 ...

2006年北米国際オートショーで発表され、その後2007年モデルとして発売。以前のモデルよりも大幅に大型化され、新たに4ドアモデルが追加されるなど、SUV化が進んだ。

4ドア車は、2ドア車(導入国によっては「ルビコン」となる)よりもホイールベースが延長されており、先代同様、「アンリミテッド(導入国によっては「サハラ」となる)」として販売される。

エンジンは、クライスラーのV型6気筒 3.8 L EGHエンジンが搭載される。また、アメリカ国外(主に欧州)では、アメリカ国内の排出ガス基準に適合しない、VMモトーリ(英語版)製のR 428 DOHC直列4気筒 2.8 Lコモンレールターボディーゼルエンジンが搭載される。なお、このエンジンはジープ・リバティにも搭載される。

トランスミッションは6速MTが標準で、ATがオプションで用意される。ATは前期(2007年 - 2011年)が4速AT、後期(2011年 - 2017年)は5速ATのみがラインナップされる。

日本では2007年(平成19年)3月16日に販売が開始された。また、2008年9月には、ラングラーの電気自動車も公開された。

4代目 JL(2018年-)

要約
視点
概要 ジープ・ラングラー 4代目, 概要 ...

2017年11月のLAオートショーで発表され、2018年モデルとして発売された[2]。シリーズ初のハイブリッド車も登場する。

日本での販売

  • 2018年10月25日、日本市場で発表された[3]。2ドアの「スポーツ」、4ドアの「アンリミテッド スポーツ」と「アンリミテッド サハラ ローンチエディション」の3モデルが導入された。エンジンは改良された3.6L V6 DOHCエンジン(284PS/35.4kgm)に加え、新開発の2.0L直列4気筒ターボエンジン(272PS/40.8kgm)が搭載される。
  • 2019年3月1日、「アンリミテッド サハラ」が導入された[4]
  • 2019年3月20日、「アンリミテッド サハラ2.0L」が導入された[5]
  • 2019年4月4日、「アンリミテッド ルビコン」が導入された[6]
本格クロスカントリーモデルとして、独自の4WDシステム「ロックトラックフルタイム4×4システム」のほか「前後輪ディファレンシャルロック」が搭載される。
  • 2019年6月13日、特別仕様車「アンリミテッド ルビコン スカイワンタッチパワートップ」が導入された[7]。「アンリミテッド ルビコン」に電動開閉式ルーフ「スカイワンタッチパワートップ」が装備された。限定257台。
  • 2019年7月16日、特別仕様車「ビキニエディション」が導入された[8]。限定80台。
  • 2020年1月14日、「ルビコン」が100台限定で導入された[9]。4ドアモデル同様、独自の4WDシステム「ロックトラックフルタイム4×4システム」などが搭載される。
同時に限定車「ウィリス」が導入された[10]。「アンリミテッド スポーツ3.6リッター」をベースに、エンジンフードの「WILLYS」デカールなどの特別装備が採用された。限定300台。
  • 2020年10月17日、特別仕様車「アンリミテッド フリーダムエディション(Unlimited Freedom Edition)」が車両価格535万円で発売された。
2.0L直列4気筒ターボユニットを搭載。ボディカラーは4色あり、ビレットシルバーメタリックC/C(100台)、ブライトホワイトC/C(70台)、ファイヤークラッカーレッドC/C(15台)、ヘラヤライエローC/C(15台)の限定200台が用意された。
  • 2022年3月1日、日本での販売グレードがいずれも2.0L直列4気筒ターボエンジン搭載の4ドアモデル「アンリミテッド サハラ」と「アンリミテッド ルビコン」の2グレードに整理される[11]
  • 2022年12月7日、「ルビコン」に2ドアモデルが設定された[12]
  • 2022年12月14日、プラグインハイブリッドモデル「アンリミテッド ルビコン 4xe」を追加。左ハンドルのみで車両価格は1030万円[13]
  • 2023年4月22日、特別仕様車「ルビコン リミテッドエディション ウィズ サンライダーフリップトップ フォー ハードトップ」を発売。
前席の天井を手動開閉式のソフトトップとし、3.6L V6エンジンを搭載。ボディカラーはアールC/C(150台)とサージグリーンC/C(100台)の限定250台が用意された[14][15]
  • 2024年3月2日、特別仕様車「Wrangler Unlimited Freedom EditionII」を発売[16]
「Unlimited Sahara 2.0L」をベースに、ドライブレコーダー付きディスプレイミラーを特別装備として追加し、「Jeep Duck(ジープ ダック)」を基にデザインしたデカールをテールゲートに貼付、フロアマットにも同様の刺繡ロゴを施した。更に、130mmサイズの「Big duck」を搭載している。
Jeep Duckは、コロナ禍にカナダから広まりアメリカ全土で流行したムーブメントで、「Jeepを見つけたら、メッセージを付けたアヒルをJeepの車上に置く」というもの。
車体色はブラック C/C、ブライトホワイト C/C、サージグリーン C/Cの3色で、価格も799万円とベースモデルの「Unlimited Sahara 2.0L」よりも71万円安くなっている。
  • 2024年5月10日、モデルチェンジ[17]
アンテナを従来のマストアンテナからフロントウインドシールドに統合。従来のマストアンテナの位置には「Trail Ratedバッジ」を装着。
フロントグリルは、ブラックテクスチャーの7スロットグリルをベースにニュートラルグレーメタリック(Unlimited Sport(今回の一部改良で新設)及びUnlimited Rubicon)、プラチナシルバー(Unlimited Sahara)のグリルサラウンドを採用した。
インテリアでは、Unlimited Sahara及びUnlimited Rubiconにラングラーでは初となる12ウェイパワーアジャスタブルシートを採用。また、フロントとリアのサイドカーテンエアバッグ及び第5世代Uconnect5システムを搭載した、新しい12.3インチタッチスクリーンを全車に標準装備した。
同日、限定車「Unlimited Rubicon High Velocity」及び「Unlimited Sahara ローンチエディション」を発売。
「High Velocity」はUnlimited Rubiconのカラーを専用色のハイヴェロシティC/Cにしたもので、10台限定かつ抽選販売となる。「ローンチエディション」はUnlimited Saharaをベースに、ラングラーの生産工場であるトレドノースの地形柄入りフェンダーデカール、ジープの誕生年である「1941」のロゴ入りテールゲートデカールを特別装備した。カラーは専用色のアンヴィルC/Cで限定は300台。
なお、プラグインハイブリッド車の4Xeについては在庫限りで販売終了となる[18]
  • 2024年9月21日、限定車「Limited Edition with Sunrider Flip Top for Hardtop」を発売[19]。フロントシート頭上に手動開閉式の「フリップトップ」を装備。フリップトップは付属のハードトップにも付け替えが可能となっている。ベースグレードはUnlimited SportとUnlimited Rubiconから選択でき、ボディカラーは新色の「トゥスカデロP/C」と4Xeで採用されている「アールC/C」の2色。Unlimited Sport200台(トゥスカデロ72台・アール128台)、Unlimited Rubicon200台(トゥスカデロ126台・アール74台)の計400台。
  • 2024年10月3日、限定車「Wrangler Rubicon(2ドア)」を発売[20]。最上位モデルであるRubiconの2ドアモデル。カラーはブラックC/Cのみで、限定は100台。
  • 2025年1月16日、限定車「Unlimited Rubicon Anvil」を発売[21]。最上位グレードのUnlimited Rubiconに初採用限定色のアンヴィルC/Cを設定したもので、限定は100台。
  • 2025年3月、ステアリングコラム部と電気装置について、設計が不適切であるとして、国交省にリコールを届け出た[22]
  • 2025年4月11日、限定車「Unlimited Sahara Power Side Step」を発売[23]。「Unlimited Sahara」に新アクセサリーのパワーサイドステップを装備したもので、価格をベースモデルの10万増に抑えている。
  • 2025年5月24日、限定車「Unlimited Rubicon Mojito!」を100台限定で発売[24]。Unlimited Rubiconをベースにスカイワンタッチパワートップを採用すると共に、取り外したリアクォーターウインドウを収納できる専用バッグも付属する。ボディカラーには新色となる「モヒートC/C」を採用した。
さらに見る グレード, 販売期間 ...
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関連項目

脚注

外部リンク

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