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スズメ小目

スズメ目に分類される小目 ウィキペディアから

スズメ小目
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スズメ小目(スズメしょうもく、学名 Passerida)は、鳥類スズメ目の小目である。

スズメ小目は世界中に分布する。ユーラシア大陸が発祥地とする説が有力だが、これには異論もある。

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系統と分類

要約
視点

上位

Sibley & Ahlquist (1988) は、スズメ亜目カラス小目とスズメ小目に分けた。

シーケンス解析により、カラス小目はスズメ亜目の中の基底的な側系統だと判明し、現在は使われない。一方、スズメ小目は今でも使われるが、Sibleyらのスズメ小目は完全な単系統ではなく、いくつかの修正が必要だった[1]。また、近縁ないくつかの科をスズメ小目に含めることもある[2][3]

さらに見る 属, Sibleyの分類 ...
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下位

Sibley & Ahlquist (1988) はスズメ小目をウグイス上科ヒタキ上科スズメ上科の3上科に分けた。その後も修正を経つつ3つの系統を認めることもあったが[4]、それらに属さないいくつかの小さい系統を認めることもあった[5]

Johansson et al. (2008)[1]は、単系統性が強く支持される系統のみを認めるなら、スズメ小目は少なくとも9つの系統に分かれるとした。彼らはいくつかの系統には上科としての名称を与えなかったが、ここではそのうち「Parinae/Remizinae」はシジュウカラ上科とし[6]レンジャク科は、Johansson et al. が対象としなかったが他の研究で近縁とされた数科[7][8]をまとめレンジャク上科とした。これら9系統の間の系統関係はまだよくわかっていない。

Alström et al. (2014)によると、ウグイス上科のチメドリ科のオナガサザイチメドリ属(Spelaeornis)に従来分類されていたシロボシサザイチメドリ(Spelaeornis formosus)は、実際はこの小目内では基部で枝分かれした遺存的な系統であり、近い現生群が存在しないため、かつて用いられた Elachura formosaを再び有効名とし、独自の科Elachuridaeを設け、遺伝的距離から独自の上科としても認められるとしている。 [9]

さらに見る Johansson et al., 科 ...
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系統樹

主にJohansson (2008)[1]による。広義のスズメ小目に含まれる科(クイナチメドリ科以外)[10][11]クイナチメドリ科[10]の位置は別の研究による。

ムシクイヒタキ科の位置は不確実である。スズメ小目の仲で最初に分岐したとする説もあったが[12]、同じ遺伝子を使った後の研究では違った結果が出ている[13]

広義のスズメ小目

オーストラリアヒタキ科 Petroicidae

スズメ小目

シジュウカラ上科 Paroidea

ウグイス上科 Sylvoidea

センニョヒタキ科 Stenostiridae

ムシクイヒタキ科 Hyliotidae

キクイタダキ科 Regulidae

レンジャク上科 Bombycilloidea

ヒタキ上科 Muscicapoidea

キバシリ上科 Certhioidea

スズメ上科

オナガミツスイ科 Promeropidae

狭義のスズメ上科 Passeroidea

クイナチメドリ科 Eupetidae

アカイワトビヒタキ科 Chaetopidae

ハゲチメドリ科 Picathartidae

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要約
視点

以下の科は国際鳥類学会議 (IOC)[14]による。

シジュウカラ上科 Paroidea

ウグイス上科 Sylvoidea

レンジャク上科 Bombycilloidea

ヒタキ上科 Muscicapoidea

キバシリ上科 Certhioidea

ゴジュウカラ上科 Sittoidea とも。

スズメ上科 Passeroidea

その他の科

互いにはおそらく近縁ではないが、便宜上まとめて記す。Johansson の9系統のうち1科のみからなる3系統。

広義のスズメ小目

スズメ小目に近縁で、スズメ小目に含めることもある4科。

出典

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