セフタジジム(Ceftazidime, CAZ)は、日本ではモダシン, 海外ではフォルタズ(Fortaz)などの製品名で販売されている、多くの細菌感染症の治療に効果的な抗生物質である[1]。具体的には、関節感染症、髄膜炎、肺炎、敗血症、尿路感染症、悪性外耳炎、緑膿菌感染症、ビブリオ感染症の治療に用いられる[1]。投与法は静脈注射または筋肉注射が可能である[1]が、日本では点滴静注のみが製品化されている。
概要 臨床データ, 発音 ...
セフタジジム
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臨床データ |
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発音 |
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販売名 |
モダシン, Fortaz, Tazicef, others[1] |
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AHFS/Drugs.com |
monograph |
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MedlinePlus |
a686007 |
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医療品規制 |
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胎児危険度分類 |
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投与経路 |
日本においては点滴静注のみ |
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薬物クラス |
Third-generation cephalosporin |
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ATCコード |
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法的地位 |
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法的地位 |
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薬物動態データ |
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生体利用率 |
91% (IM) |
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代謝 |
negligible |
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消失半減期 |
1.6~2 時間 |
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排泄 |
90–96% 尿中排泄 |
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識別子 |
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(6R,7R,Z)-7-(2-(2-aminothiazol-4-yl)-2-(2-carboxypropan-2-yloxyimino)acetamido)-8-oxo-3-(pyridinium-1-ylmethyl)-5-thia-1-aza-bicyclo[4.2.0]oct-2-ene-2-carboxylate
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CAS登録番号 |
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PubChem CID |
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DrugBank |
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ChemSpider |
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UNII |
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ChEBI |
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ChEMBL |
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CompTox ダッシュボード (EPA) |
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ECHA InfoCard |
100.069.720 |
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化学的および物理的データ |
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化学式 |
C22H22N6O7S2 |
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分子量 |
546.58 g/mol g·mol−1 |
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3D model (JSmol) |
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SMILES
O=C2N1/C(=C(\CS[C@@H]1[C@@H]2NC(=O)C(=NOC(C(=O)O)(C)C)c3nc(sc3)N)C[n+]4ccccc4)C([O-])=O
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InChI=1S/C22H22N6O7S2/c1-22(2,20(33)34)35-26-13(12-10-37-21(23)24-12)16(29)25-14-17(30)28-15(19(31)32)11(9-36-18(14)28)8-27-6-4-3-5-7-27/h3-7,10,14,18H,8-9H2,1-2H3,(H4-,23,24,25,29,31,32,33,34)/b26-13-/t14-,18-/m1/s1 Key:ORFOPKXBNMVMKC-DWVKKRMSSA-N
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一般的な副作用には、吐き気、アレルギー反応、注射部位の痛みがあげられる[1]。その他の副作用にはクロストリジウム・ディフィシル下痢があげられる[1]。ペニシリンの服用によるアナフィラキシーを経験したことのある人には勧められない[1]。妊娠中や授乳中の人への投与は比較的安全である[2]。
セフタジジムは第三世代のセファロスポリン系の薬であり、バクテリアの細胞壁を阻害することによって効果がある[1]。
セフタジジムは、1978年に特許認可され、1984年に商品化された[3]。世界保健機関の必須医薬品モデル・リストに掲載されており、医療制度に必要とされる最も効果的で安全な医薬品である[4]。セフタジジムは後発医薬品として入手できる[1]。開発途上国での卸売価格は1日分あたり2.84から16.76米ドルである[5]。米国での一貫の治療にかかる費用は100から200米ドルである[2]。