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バンビ (映画)

1942年のアメリカのアニメーション映画 ウィキペディアから

バンビ (映画)
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バンビ』(原題:Bambi)は、ウォルト・ディズニー・カンパニーによるアニメーション映画1942年8月13日公開のアメリカ映画フェーリクス・ザルテンの『バンビ』を原作とする。上映時間72分。日本での公開は1951年5月18日1955年に日本語吹替版が上映されている(世界各国の公開年については、シンプル英文版「Bambi」も参照)。

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アメリカ合衆国森林局英語版の火災予防のポスター

概要 バンビ, 監督 ...

舞台は北アメリカ大陸に、主人公のバンビはヨーロッパの原作での小型のノロジカから、北米の大型のアカシカに置き換えられている。続編は『バンビ2 森のプリンス』(2006年)。

次作『ラテン・アメリカの旅』以降はオムニバス映画が6作制作されるようになり、8年後の『シンデレラ』まで長編アニメーション作品は現れなかった。

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あらすじ

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映画「バンビ」の劇場予告編。左からバンビ、フラワー、とんすけ、

ある春の朝、森の王様の子供としてバンビが生まれる。バンビは仔兎のとんすけ/タンパーやスカンクのフラワーと友人になり、また牝の仔鹿ファリーンとも仲良しになった。夏、秋、冬と季節を経てバンビはすくすくと成長していくが、その冬の春の手前に母は人間に殺されてしまう。悲しみに暮れるバンビの前に現れたのは、森の王様であるバンビの父だった。バンビの父はバンビに母はもう戻らないと告げるとバンビを連れて森の王にすべく導いていく。大人になった春にバンビは同じく大人になったとんすけ/タンパーやフラワー、ファリーンと再会。同時にファリーンと恋に落ちるが、他の雄鹿とファリーンを巡って争うことになる。争いに勝ったバンビはファリーンとの間により強い愛を育んでいくことになる。その晩秋、再び人間が森に押し寄せ、森の動物たちを銃で狙うようになる。キャンプの火の不始末で山火事が起きる。バンビは足を撃たれて立たないでいるが、そこに現れたバンビの父に励まされ、立ち上がり炎から辛くも逃げる。山火事から逃げた動物たちは川の中洲に集まり、それぞれの無事を確認するが、バンビもそこでファリーンと無事に再会する。その翌年の春、バンビとファリーンの間に双子の子鹿が産まれ、そこには子供を連れたとんすけ/タンパーやフラワーといった多くの森の動物たちが集まり、祝福を受ける中、バンビは遠い位置から父と共にそれを見届けると、森の王の地位を父から受け継いだ。

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登場キャラクター

バンビ英語版(Bambi)
森の王子。母親の愛情をいっぱいに受けて育ってきたため、甘えん坊な上、異性のファリーンに対しては緊張して声も出せないシャイな一面もある。
しかし突然母が殺され、しおれていた所を森の王である父に諭されてからは王子としての自覚を持つ様になり、心身共に見違える程強く逞しく成長、他の牡鹿に迫られていたファリーンを肉弾戦の上救うまでになるが、シャイでファリーンに押され気味なのは相変らずの様である。
山火事が発生した時は、危険を顧みず森の仲間達を救い出す。こうして立派に成長した彼は、数年後父から王位を受け継ぐ。
とんすけ(Thumper)
バンビと最初に親友になった仔兎。明朗で愛嬌がある。脚を叩いて鳴らすのが特技。この特技は彼の子供にも受け継がれている。
フラワーフランス語版(Flower)
スカンク。雄であるが、その名の通り花が好きで物腰が柔らかく少々女っぽい性格。冬は冬眠しているため、出番は少なめ。初公開版ではハナ(花)と呼ばれていた。
ファリーン(Faline)
雌の子鹿。バンビとは対照的に明るく人なつっこい性格。幼い頃からバンビの事を好いており、積極的に接している。
年頃の娘に成長した後、好きでもない別の牡鹿にしつこく言い寄られていた所をバンビに救われたのをきっかけに、恋愛を成就させる。
森の女王(Great Princess of the Forest)
バンビの母親。美しく大変優しい性格で、息子であるバンビを愛情一杯に育てるが、物語の途中人間達に殺害されてしまう。
森の王様(Great Prince of the Forest)
バンビの父親で、森に住む生き物の中で一番長生きしていると言う。強く賢く勇ましい、王者の名に恥じぬ貫禄の持ち主。
妻なき後、バンビを厳しくも暖かく見守り、バンビが森の王の後継者として立派に成長していく手助けをしている。台詞は少ない。
フクロウ(Friend Owl)
作中の描写では森の王様に次いで高齢なフクロウで、森の長的な役割を果たしている。
番いの鳥がいなくずっと独り身であり、そのせいか毎年春になると来る恋の季節を「うかれ頭」と言ってひがんでいるような節がある。
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キャスト

さらに見る 役名, 原語版声優 ...
  • 初公開版:1957年劇場公開
※この日本語版は「わんわん物語」(1956年版)と同時に録音された[1]

スタッフ

要約
視点

映像制作

製作ウォルト・ディズニー
原作フェリックス・ザルテン
脚本ラリー・モーリー英語版ジョージ・スターリング英語版メルヴィン・ショウ英語版カール・フォールバーグ英語版チャック・カウチラルフ・ライト
脚本監督パース・ピアース英語版
音楽フランク・チャーチルエドワード・H・プラム
楽曲チャールズ・ウォルコットポール・J・スミス
コーラス編曲チャールズ・ヘンダーソン
オーケストラ指揮アレキサンダー・スタイナートフランス語版
バンビ(子供)担当作画監督フランク・トーマス
バンビ(大人)担当作画監督ミルト・カール
とんすけ(子供)担当作画監督オリー・ジョンストン
とんすけ(大人)担当作画監督トラヴィス ジョンソン
ファリーン、森の王様、フクロウ担当作画監督エリック・ラーソン
レイアウトトム・コドリックロイド・ハーティング、デイヴィッド・ヒルバーマン、マクラーレン・スチュワートアル・ジンネングレン・スコットクルト・パーキンス
バンビ、とんすけ担当原画マーク・デイヴィス
原画プレストン・ブレアベルナール・ガルバットフランス語版ビル・ジャスティスドン・ラスクレッタ・スコット英語版ケン・ハルトグレンフランス語版ケン・オブライエンルイ・シュミットフランス語版ジャック・ブラッドベリーフランス語版
フィル・ダンカンフランス語版ジョージ・ローリーアート・パーマーフランス語版アート・エリオットポール・ブッシュ英語版ラース・カロニアスジョン・デーナー英語版ポール・フィッツパトリックミリセント・パトリック英語版の夫)、ジョージ・ゲッパーフランクリン・グラウンディーン
ハリー・ハムセル
エフェクト原画マイルス・E・ピケエドウィン・アーダルジェローム・ブラウンラッド・ケースユーゴ・ドルジラス・ダイソンジェームズ・エスカランテジョゼフ・ゲイクジョー・ハーボー
美術監督ロバート・コーマックジョン・ハブリーディック・ケルシー
背景マール・T・コックスタイラス・ウォン英語版アート・ライリーフランス語版ロバート・マッキントッシュ英語版トラヴィス・ジョンソンW・リチャード・アンソニーフランス語版スタン・スポーンレイ・ハッファインフランス語版エド・レヴィットジョー・スターリー
撮影ボブ・ブロートン
音響監督C・O・スライフィールド
音響効果ジム・マクドナルド
編集ジャック・アトウッド
助監督マイク・ホロボッフボブ・オーグル
アニメーション制作ウォルト・ディズニー・プロダクション
演出ジェームズ・アルガービル・ロバーツノーマン・ライトサム・アームストロングポール・サターフィールドグレアム・ハイド
監督デイヴィッド・ハンド
配給RKO

日本語版音声制作

≪初公開版≫ ※通算二度目の公開時より使用

総指揮ジョン・A・カッティング
製作・台本田村幸彦
監督三木鶏郎
編集上田忠雄

≪ソフト版≫

脚本翻訳加賀るう
演出大森健次郎
音楽演出片桐和子
録音制作スタジオ・エコー
日本語版制作DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC.
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挿入歌

さらに見る 曲名, 作詞 ...

漫画

1952年手塚治虫著で描き下ろし漫画単行本として鶴書房から出版された。2005年に約50年ぶりに復刻され、日の目を見ることとなった。復刻版なので、昔の仮名遣いのままである。

  • 『バンビ(鶴書房)』全1巻
  • 『手塚治虫のディズニー漫画 バンビ・ピノキオ講談社)』全1巻

その他

2018年、アメリカ合衆国ミズーリ州ローレンス郡裁判官は、シカの密猟者に対し禁錮1年の判決とともに、アニメ映画「バンビ」を月に一度、鑑賞するよう指示した[2]

脚注

関連項目

外部リンク

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