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マイアスポンディルス
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マイアスポンディルス(学名:Maiaspondylus)は、カナダのノースウェスト準州から知られるオフタルモサウルス科プラティプテリギウス亜科に属する魚竜の絶滅した属[1][2]。
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発見と分類
マイアスポンディルスは模式標本 UALVP 45635 から知られる。この標本は分断されてはいるがほぼ完全に立体を保った骨格である。また、繋がった骨格が部分的に保存されている2体分の胚と連続した8個の成体の椎骨からなる UALVP 45639、幼体の14個の繋がった椎骨である UALVP 45640、12個の連続した椎骨である UALVP 45640、部分的な吻部と左側の歯列である UALVP 45642、吻部の断片である UALVP 45643 が発見されている。標本は全て約1億1000万年前の前期白亜紀アルビアン期前期の地層にあたるルーン川層からヘイ川層にかけて収集された[1]。
マイアスポンディルスの標本はもともと全てプラティプテリギウスのものとされていた。しかし、後の系統解析によりマイアスポンディルスがオフタルモサウルス科の有効な属であることが判明した[3][4]。パトリック・S・ドラッケンミラーとエリン・E・マクスウェルによる2010年の論文では、おそらくプラティプテリギウス属に属していないプラティプテリギウス・アメリカヌスに最も近縁であるとされた[3]。
さらにその後の解析により、マイアスポンディルスはブラキプテリギウスやアエギロサウルス、スヴェルトネクテスにごく近縁であることが判明した。下のクラドグラムはFischerらの2013年の論文に基づく[5]。
トゥンノサウルス類 |
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語源
マイアスポンディルスはエリン・E・マクスウェルとミッチェル・W・カルドウェルが2006年に命名し、模式種は Maiaspondylus lindoei である。属名は「子を気遣う母」を意味するmaiaと「椎骨」を意味するspondylosに由来する[1]。体内に8つの連続した椎骨と2つの胚を持つ特異的な標本 UALVP 45639 はおそらく母親であり、その特徴を反映した学名となっている。マクスウェルとカルドウェルは2003年に、この標本によりマイアスポンディルスが胎生の動物であったことが示唆されていると提唱した。この胚は地質学的に最も新しく、物理的に最も小さい魚竜の胚である[7]。
出典
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