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マッドメン (テレビドラマ)
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『マッドメン』(原題: Mad Men)は、1960年代のニューヨークの広告業界を描いた、アメリカ合衆国のAMC製作のテレビドラマシリーズ[1]。
概要
1960年代のニューヨーク、マディソン・アヴェニューにある大手広告代理店を舞台に、そこで働く者たちを描くドラマである。なお、タイトルである「マッドメン(Mad Men)」とは本作品の舞台であり、現在も大手広告代理店の本社が多いマディソン・アヴェニュー(Madison Avenue)の広告マンを指す造語である。
1960年代の当時の社会情勢や風俗を緻密に再現しており、現在の一般企業では社会通念上許される事のない、勤務中の社内での飲酒、喫煙や、セクシャル・ハラスメントまがいの発言や行為、そして人種差別などが大胆に描かれている[2]。また、BBDOやGREY groupなどの現存する大手広告代理店や、アメリカン航空やヒルトンなどの現存する企業(クライアント)の名前や実例が多く登場する。
2008年の第60回プライムタイム・エミー賞では15部門にエントリーされ、ドラマシリーズ部門作品賞を含む6部門を受賞。翌2009年の第61回プライムタイム・エミー賞では1エントリー増やし13部門16エントリー(ドラマ部門脚本賞に3エントリー)とし、ドラマシリーズ部門作品賞と同脚本賞を受賞。更に翌2010年の第62回プライムタイム・エミー賞では14部門17エントリーされ、ドラマシリーズ部門作品賞・脚本賞を含む4部門を受賞。3年連続のドラマシリーズ部門作品賞受賞の快挙となった。またゴールデングローブ賞でも、65回、66回、67回と3年連続のドラマシリーズ部門作品賞を受賞している。
2007年7月19日に放送を開始し、2015年にシーズン7をもって終了した。日本では2010年5月より第3シーズンの字幕版がフジテレビNEXTで、2010年6月より吹替版がフジテレビで、それぞれ放送されている。また、2011年2月14日から字幕版、2月17日から吹替版をAXNにて放送開始。また、2015年4月13日からはテレビ神奈川でも放送を開始している。
オープニングテーマはRJD2が担当。
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登場人物
主要人物
- ドン・ドレイパー(Donald Francis "Don" Draper)
- 演 - ジョン・ハム/声 - 山寺宏一
- スターリング・クーパー広告代理店の敏腕クリエイティブ・ディレクター[3]。
- 仕事に関しては非常に優秀で決断力もあることから社内で一目置かれる存在になっている。また、理知的で同僚たちの人種や女性などへの悪趣味なジョーク、中傷を戒めることもある。
- 妻のベティと2人の子供とともに表面上は幸せそうな普通の家庭を営んでいた。
- 会社や家族にも過去の事を話したがらないが、それは実は朝鮮戦争に参加した際の混乱に紛れ、戦死した上官に成りすまし帰国し、一切の過去を捨てたためである。
- 本名はディック・ホイットマン。
- 母親は娼婦で彼の出産が原因で死亡、父親はその客であった。また、そのことから暗く孤独な少年時代を過ごす。
- 腹違いの弟がいたが、過去を捨てた彼に拒絶され、自殺してしまう。
- 仕事や暗い過去、また、それを隠し偽っていることなどの反動からか、仕事上で付き合いのある多くの女性と関係を持っている。
- 自身の秘密については、彼自身相当な精神的なストレスを抱えているようで、いざ秘密がバレそうになると普段の冷静さは消えうせ、かなり動揺してしまう。
- のちに、会社の混乱に乗じて新会社「スターリング・クーパー・ドレイパー・プライス」の共同経営者になることに成功する。また、ついにベティに自らの秘密を打ち明けたが、結局、結婚生活は破綻し、離婚することになる。
- 離婚後は家を妻に譲り、自身は一人、マンションで暮らしている。
- シーズン4終盤で自分の秘書と衝動的に結婚をする。
- ペギー・オルセン(Margaret "Peggy" Olson)
- 演 - エリザベス・モス/声 - 小林沙苗
- スターリング・クーパー広告代理店のコピーライター。
- 当初はドンの秘書として雇われていたが、口紅の広告の仕事時、コピーライターとして非凡な才能を見せた[3]ことから、社内で唯一の女性コピーライターになる。
- その後は社内の女性差別や嫉妬に苦しみながらも徐々に立場を上げていく。
- 秘書として働き始めた頃は保守的でうぶであったが、男性社会の会社内でコピーライターとして多くの仕事をこなしていくうちに強い意思を持つようになる。
- ピートの結婚前夜、仕事でドンに打ち負かされた彼を受け入れ、一度だけ関係を持ってしまう。その後、妊娠、出産するが、女性としての幸せよりも仕事を選び養子に出してしまう。そのことにより、キューバ危機の際、愛を告白した彼を拒絶する。
- ピート・キャンベル(Peter Dyckman "Pete" Campbell)
- 演 - ヴィンセント・カーシーザー/声 - 石田彰
- スターリング・クーパー広告代理店の営業マン。
- 野心が強く[3]、出世するためには、他人を陥れたり、出し抜いたりと手段を選ばない。
- ドンの後釜を狙っていて、彼宛ての荷物を受け取った事から彼の秘密を知る。それを脅しに昇進させるように迫ったが断られ、バートラムに告げ口をするもそれも「だからどうした」と一蹴されてしまう。
- 父親とは確執があったが、その父をアメリカン航空1便の墜落事故で亡くす。
- 結婚前夜、新人のペギーと一夜限りの関係になるが、その後、彼女を愛していることに気付く。そして、キューバ危機の際、人生に悔いのないように彼女に愛を告白するが、逆に彼女から彼の子供を妊娠、出産し、その子を仕事のため養子に出したと聞かされ打ちのめされる。
- 妻のトゥルーディとは子供が出来ない事が問題になり夫婦関係がギクシャクしていたが、やがて彼女が妊娠する。
- 妻の両親の援助を受け都会のマンションに住んでいる。
- ベティ・ドレイパー(Elizabeth "Betty" Draper)
- 演 - ジャニュアリー・ジョーンズ/声 - 冬馬由美
- ドンの元妻。
- モデル出身で容姿が端麗。ドンとはその仕事を通じて知り合った。
- 家庭を顧みることの少ない夫の浮気を薄々感づいており、精神的に不安定になってしまう。その結果当時としてはあまり一般的ではない、精神科でのカウンセリングを受けている。
- 趣味で通う乗馬クラブで青年アーサーから熱烈なアタックを受ける。しかし、女性として扱われることに喜びを感じつつも家庭や貞淑な妻であるため彼を拒絶する。
- ドンの浮気のため別居を決意するが、その直後に妊娠が発覚する。のちに離婚し、州知事顧問のヘンリーと再婚する。
- 離婚後は今まで無理をして良き妻を演じてきた反動からか、子供やその周りの人間につらくあたるようになる。
- ドンに打ち明けられたことから彼の秘密を知っている。
- ジョーン・ホールウェイ(Joan Holloway)
- 演 - クリスティーナ・ヘンドリックス/声 - 岡寛恵
- スターリング・クーパー広告代理店のオフィス・マネージャー[4]。フロアの業務全般を取り仕切る。
- ロジャーと不倫の関係にあったが、その後、その関係を清算。新しい医師の恋人を作り結婚する。
- しかし、ロジャーには依然として未練があり、夫が従軍のため家を離れている間に再び衝動的に関係を持ってしまう。しかも、それにより妊娠してしまい堕ろそうとするが思いとどまる。
- ロジャー・スターリング(Roger Sterling Jr.)
- 演 - ジョン・スラッテリー/声 - 内田直哉
- スターリング・クーパー広告代理店の共同経営者。ドンの良き上司として会社を経営する。
- 心臓を患った事から家族の大切さに気づき、ジョーンとの関係を終わらせた。しかし、その後も懲りずに他の女性に手を出している。第二次世界大戦に従軍した経験を持っていて[4]、その忌まわしい体験から日本人を毛嫌いしている。
スターリング・クーパー広告代理店
- バートラム・クーパー(Bertram "Bert" Cooper)
- 演 - ロバート・モース/声 - 佐々木敏
- スターリング・クーパー広告代理店の共同経営者かつ創設者。
- 日本かぶれで社内の自室には日本の骨とう品や美術品を飾り、土足厳禁にしている。
- 政財界との繋がりも強く、悪賢い。
- 新会社「スターリング・クーパー・ドレイパー・プライス」後、長年の大きな取引先のタバコ会社との契約が一方的に打ち切られ、会社の経営が苦しくなった際、ドンの対応に唖然とし、早々に会社の経営から降りる。
- ピートの告げ口からドンが実は別人であることを知っている。
- レーン・プライス()
- ハーマン・"ダック"・フィリップス(Herman "Duck" Phillips)
- ポール・キンゼイ(Paul Kinsey)
- 演 - マイケル・グラディス/声 - 堀越省之助
- コピーライター。
- 脚本家志望で社内の人間をモデルに脚本を書いていた。
- 人種差別意識の強い当時としては珍しく黒人の恋人と付き合っている。
- ケン・コスグローブ(Kenneth "Ken" Cosgrove)
- 演 - アーロン・ステイトン/声 - 杉山大
- 営業マン。
- 趣味で小説を書いており、その作品が雑誌に載ったこともある。
- サルバトーレによく批評を頼んでいる。
- ハリー・クレイン(Harold "Harry" Crane)
- サルバトーレ・ロマーノ(Salvatore "Sal" Romano)
- 演 - ブライアン・バット/声 - 広田みのる
- アート・ディレクター。
- アングロサクソン系が多い社内で、唯一のイタリア系アメリカ人。
- 既婚者だが妻とはすれ違いも多い。
- 実はゲイであり、ケンに同僚以上の感情を抱いている。
その他の人物
- レイチェル・メンケン(Rachel Menken)
- 演 - マギー・シフ/声 - 田中敦子
- ユダヤ系デパートの創業者の娘で、女社長。
- ドンとは取引を通じて出会うが、お互いに異性として惹かれあうようになる。最初は彼が既婚者であることから強く拒絶するが、やがて関係を持ってしまう。
- その後、彼と別れ、結婚する。
- ミッジ・ダニエルズ(Midge Daniels)
- 演 - ローズマリー・デウィット/声 - 加納千秋
- デザイナー。ドンの不倫相手。
- アート関係の仲間や友達が多く、やり手の広告マンであるドンとは住む世界が違うことを悟り、のちに彼と別れる。
- のちに脚本家と結婚するが、ともに薬に溺れ荒んだ生活を送る。その後、金を無心するためドンに偶然を装って再会するが、彼にそれを見抜かれ逆に同情を買い金を渡される。
- ジミー・バレット(Jimmy Barrett)
- 演 - パトリック・フィッシュラー/声 - 岩崎ひろし
- コメディアン。
- CMに出演する事になったが、歯に衣着せぬジョークでクライアントの怒りを買ってしまう。
- のちに、妻のボビーとドンの不倫に気付き、ベティにそのことを告げ口して復讐する。
- その後、裏カジノで偶然ドンと鉢合わせ、殴られる。
- ボビー・バレット(Bobbie Barrett)
- 演 - メリンダ・マックグロウ/声 - 渡辺美佐
- ジミーの妻兼マネージャー。
- ジミーの毒舌の謝罪をめぐり、ドンと知り合い男女の仲になる。
- アーサー・ケース(Arthur Case)
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スタッフ
- 企画 / 製作総指揮 / 脚本 … マシュー・ワイナー
- 共同製作総指揮 / 脚本 … トム・パーマー
日本語版スタッフ
- 演出:市来満
- 字幕翻訳:原田りえ、田崎幸子
- 吹替翻訳:伊藤里香、平田勝茂
- 企画:内田耕一、大柳英樹
- プロデューサー:幸田さゆり、佐藤大輔、久保絵里
- 制作:ポニーキャニオン、フジテレビ
エピソード一覧
シーズン一覧
シーズン1 (2007年)
シーズン2 (2008年)
シーズン3 (2009年)
シーズン4 (2010年)
シーズン5 (2012年)
シーズン6 (2013年)
シーズン7 (2014年 - 2015年)
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DVD
- シーズン1-2009/08/05
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脚注
関連項目
外部リンク
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