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マリンプロテクター型沿岸警備艇
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マリンプロテクター型沿岸警備艇(英語: Marine Protector-class coastal patrol boat)はアメリカ沿岸警備隊の沿岸哨戒艇の艦級。艦名は主に海生動物に由来する[1]。
設計

麻薬密輸業者との戦闘や不法移民船・密漁船の摘発、捜索救難の支援を主な任務としている。アメリカ同時多発テロ事件以降、港湾・水路・沿岸部の哨戒を通じて国内の安全保障業務にも就いている[2]。
本型の設計は、ダーメン・グループのSTANPAT-2600にもとづいている。主船体は鋼製、上部構造物はロシア製のアルミニウム合金押出成形材によって造られている[1]。なお沿岸警備隊の他の新型艦艇と同様に、マリンプロテクター型沿岸警備艇もマルチジェンダー化が図られている。乗船スペースが5室設けられており、標準では10名、最大で11名が乗船できるようになっている[1]。
主機関としては、V型8気筒のMTU 8V396 TE94ディーゼルエンジンが採用された[1]。最高速度26ノット(48km/h)で航行したときの燃費は毎時165ガロン(625リットル)である。
本型の特徴が、搭載艇の着水・揚収装置である。前任の82フィート型カッター(ポイント級では、クレーンを使ってインフレータブル・ボートを着水・揚収するために5分以上停泊する必要があった。これに対し、本型では艇尾にランプを備えており、迅速に臨検チームが乗った複合艇を展開できるようになっている。このランプは、波高2.5メートルまでの海況で用いることができる。搭載艇としては、4.6メートル型のアンバーAM 550-CPBが用いられているが、これはヤンマー製ディーゼルエンジンによってノースアメリカン製ウォータージェット推進器を駆動し、30ノットを発揮できる[1]。
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配備
要約
視点
建造はルイジアナ州ロックポートのボリンジャー造船所で行われた。1999年に沿岸警備隊は2002年の取得を目標に50隻の発注を行った[3]。その後、何度か追加発注が行われ、最終的には73番艇となるUSCGC シーフォックスが2009年10月に竣工・就役した[4][5]。本型の就役に伴い、ポイント級カッターは2003年までに退役している[6][7]。
さらにFMS(対外有償軍事援助)でマルタとイエメンに2艇ずつ売却された[8]。
同型艦一覧
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脚注
外部リンク
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