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ミシェル・ルグラン

フランスの作曲家、ジャズ・ピアニスト、映画監督、俳優 (1932-2019) ウィキペディアから

ミシェル・ルグラン
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ミシェル・ルグランフランス語: Michel Legrand1932年2月24日 - 2019年1月26日[1][2])は、フランスの男性の作曲家ジャズピアニスト映画監督俳優パリ出身。歌手のバンジャマン・ルグランは次男。女優のマーシャ・メリルは妻。

概要 ミシェル・ルグランMichel Legrand, 基本情報 ...
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来歴

パリ20区メニルモンタン生まれ。父は指揮者作曲家のレイモン・ルグラン、母親はマルセルはアルメニア人で、楽譜出版社を経営者。2歳年上の姉はのちにスウィングル・シンガーズのリード・ソプラノとして名を成すクリスチャンヌ・ルグランという音楽一家で育つ[3]

パリ国立高等音楽院ナディア・ブーランジェのピアノ伴奏クラスにおいて学び、1950年代からジャズ映画音楽の分野で活動。ジャック・ドゥミ監督と共に手掛けた『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』をはじめアカデミー歌曲賞を受賞した『華麗なる賭け』(主題歌『風のささやき』)、『おもいでの夏』、『愛と哀しみのボレロ』(フランシス・レイとの共作)、『栄光のル・マン』『ネバーセイ・ネバーアゲイン』など数々の映画音楽を創作し、20世紀後半のフランス映画音楽界を代表する存在である。携わった作品の数はテレビも含めると200以上に上る。

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ジャズコンサートでピアノを奏でる晩年のルグラン (2017年7月)

ジャズ・ピアニストとしても活動し、自己名義のアルバム『Legrand Jazz』(1958年)ではマイルス・デイヴィスと共演。他にもジョン・コルトレーンジャック・ジョーンズジョニー・マティスリナ・ホーンサラ・ヴォーンら大物ミュージシャンとの共演作品も数多い。さらに後年にはボイストレーニングを受けて、自作曲の歌唱もこなすようになった。

ジャン=ピエール・メルヴィル監督によるアラン・ドロン主演のフィルムノワール『仁義 Le Cercle Rouge (1970)』は当初はルグランが音楽を担当をする予定であったが、最終的にはエリック・ド・マルサンが担当した。ド・マルサンはルグランから「自分のことは気にしなくてもいいから」と電話をもらい感謝したという。メルヴィルから却下されたルグランの音楽は『黒い輪 セルクル・ノワール』と題されたメルヴィル音楽のサントラCDで3曲聞くことができる[4]

親日家としても知られていて、1972年以降たびたび来日公演を行っていた。日本映画『ベルサイユのばら』の音楽や、森山良子とのコラボレーションでも話題となった。

自身の曲『Di-Gue-Ding-Ding(ディ・グ・ディン・ディン)』は、2005年サントリービール類のシリーズCM(モルツ・ダイエット生・マグナムドライ)に起用され、2009年資生堂・UNOのCMに起用された。また1997年から1999年までバラエティ番組「HAMASHO」で、BGMとして同曲が使われていた。

2019年1月26日にパリ[5][6]西部近郊ヌイイ=シュル=セーヌに於いて死去。86歳没

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映画

日本映画

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リーダー・アルバム

  • アイ・ラヴ・パリ - I Love Paris (Columbia) 1954年
  • ルグラン・ジャズ - Legrand Jazz (Phlips) 1958年
  • ジャズ・ルグラン - Jazz le Grand (Gryphon) 1979年
  • Michel Legrand by Michel Legrand (Decca) 2002年

関連書籍(公認書籍)

  • 『ミシェル・ルグラン』 (ARTISAN de la MUSIQUE) 濱田髙志・監修(愛育社)2002.4
  • 濱田髙志 『ミシェル・ルグラン風のささやき』音楽之友社) 2004.3
  • 『ミシェル・ルグラン自伝』ミシェル・ルグラン、ステファン・ルルージュ著 高橋明子・翻訳 濱田髙志・監修(アルテスパブリッシング) 2015.7
  • 『ジャック・ドゥミ+ミシェル・ルグラン』シネマ・アンシャンテ、山田宏一・濱田髙志 共著(立東舎)2017.9
  • 濱田髙志『ミシェル・ルグラン クロニクル』(立東舎) 2017.9

脚注

外部リンク

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