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森山良子
日本の歌手 (1948-) ウィキペディアから
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森山 良子(もりやま りょうこ、1948年〈昭和23年〉1月18日 - )は、日本の歌手、シンガーソングライター、俳優。東京都渋谷区出身。所属事務所はエンジェルソングで、所属レコードレーベルはドリーミュージック。「禁じられた恋」がミリオンセラーヒット。1969年、NHK紅白歌合戦(NHK総合・ラジオ第1、#NHK紅白歌合戦出場歴参照)で演奏し以後10回出場。2006年度(平成18年)芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2008年秋、紫綬褒章受章。
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来歴
要約
視点
ジャズ・トランペッターの森山久を父として、ジャズシンガーの浅田陽子を母として誕生。1歳年上の兄の森山晋は1970年に急性心不全のため、23歳で亡くなった[1]。かまやつひろしは従兄(母の甥)、その長男のかまやつ太郎は従甥にあたる。高校時代、先輩の黒澤久雄に手渡されたジョーン・バエズのレコードがきっかけで友人らとフォークグループを結成。成城学園高等学校を(同級生に小宮山洋子がいる)を1年間の留年を経て卒業した。
1967年1月2日、デビューシングル「この広い野原いっぱい」が発売。黒澤家をたびたび訪問し歌も披露するなど交流があったため、久雄の父で映画監督黒澤明の意向で、黒澤プロダクション所属になった。自身の楽曲がラジオで流れたことがデビューのきっかけだった。この時期の森山はカレッジフォークに分類される[2]。同年1月11日、ジョーン・バエズが初来日[3]。同月13日から始まったバエズの日本公演[4]で森山は他のシンガーとともに「勝利を我等に」などの曲でコーラスを務めた。このときにコンサート出演を初めて経験した[5]。
デビュー当初はフォーク歌手のイメージだったが[6]、1969年の山上路夫作詞・三木たかし作曲による「禁じられた恋」のミリオンセラーヒットで、日本レコード大賞大衆賞を受賞し、NHK紅白歌合戦(NHK総合・ラジオ第1)に初出場したことから、"フォークから歌謡曲の女王"になったと評された[6]。1970年、日本万国博覧会で住友童話館のテーマソング「小さいタネから」「バンパク ワンパク マーチ」を発表[7]。
一時期、出産のため活動休止するが、1972年に「遠い遠いあの野原」で復帰。同年の『第23回NHK紅白歌合戦』(NHK総合・ラジオ第1)に出場し、「美しい星」を歌う。1960年代後半から1970年代にかけてヒット曲を数多く生み、当時は主に村井邦彦や森田公一といった作家陣による楽曲を歌った。
1998年に開催された長野オリンピック開会式では、テーマソングの「明日こそ、子供たちが…」を子供達と一緒に長野オリンピックスタジアムで歌を披露、世界中に放映された。1998年~2000年頃にいくつかのアルバムで発表した「涙そうそう」(BEGINとの合作で森山は作詞、BEGINは作曲)も話題となった。「さとうきび畑」で、2002年『第44回日本レコード大賞』(TBSテレビ・ラジオ)の最優秀歌唱賞を受賞。同大賞では、作詞した「涙そうそう」が夏川りみの歌唱で金賞となり、森山自身もこの曲で作詩賞を受賞した。
2003年には、(フォークを歌い始める前からの念願だった)初のジャズアルバム「The Jazz Singer」をリリース。ニューヨークなどのライブハウスで一連のライブ活動も行った。2005年、愛・地球博(愛知万博)開会式にて公式ソング「マザーアース」を発表。2006年の第48回日本レコード大賞(TBSテレビ・ラジオ)で「涙そうそう」が特別賞を受賞した。
2007年1月、『拝啓、父上様』の主題歌「パピエ」をリリース。[2009年2月25日、映画『60歳のラブレター』主題歌の「candy」などを収録した4年3か月ぶりとなるオリジナルアルバム『Living』発売[8]。「2006年度 芸術選奨文部科学大臣賞」「第49回毎日芸術賞」受賞。2008年「紫綬褒章」受章[9]。2010年、矢野顕子とユニット「やもり」を結成。2013年2月6日には、自身初のクラシックアルバムとして、「Ryoko Classics」を発表した。 2016年1月にデビュー50周年イヤーを迎え、4月には記念アルバム「Touch me…」(ドリーミュージック)の発売、1年間で100公演を超えるコンサートを行う。2017年3月、家庭画報よりデビュー50周年記念単行本「森山良子 夢の住家〜Sing My Life」を出版。2018年「Ryoko Classics II」とリリース、オーケストラとのシンフォニックコンサートを開催。『NHK紅白歌合戦』(NHK総合・ラジオ第1)には1969年〜2005年の間に10回出場している。
俳優として『金曜日の妻たちへIII 恋におちて』(TBS)では、ドラマ初出演にもかかわらず奥田瑛二演じる年下の男と不倫に堕ち、その中で少しずつ自分を見つめ直し変わって行く主婦役を巧みに演じて高視聴率を獲得し社会現象となる。その後も2002年には、『おとうさん』(TBS)で田村正和の後妻に入る「タマちゃん」を演じた。2004年には、『夫婦。』(TBS、主題歌も歌う)にゲスト出演。スーパーマーケットの食料品売り場で働く女性を演じた。「第二楽章」(2013年/NHK総合)、映画「お墓がない!」(1998年)、「箱入り息子の恋」(2013年)、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK総合)などに出演。その他ではスタジオジブリ作品「思い出のマーニー」(2014年)、「竜とそばかすの姫」(2021年)では声優、「ミエと良子のおしゃべり泥棒」(テレビ東京/1980-1987年)をはじめとするテレビのバラエティー番組への出演、ニッポン放送「オールナイトニッポン MUSIC10」にて月曜日レギュラーパーソナリティー、WOWOW「おしゃべりアラモード~森山良子と清水ミチコとプラスワン~」に出演している。
年表
- 1967年:ソロ歌手としてデビュー
- 1969年:日本レコード大賞大衆賞、(第20回)NHK紅白歌合戦に初出場
- 1970年:第21回NHK紅白歌合戦に出場
- 1971年:前夫の長女・森山奈歩を出産
- 1972年:第23回NHK紅白歌合戦に出場
- 1974年:第25回NHK紅白歌合戦に出場
- 1975年:3月に前夫と離婚し、9月にジェームス滝と再婚。第26回NHK紅白歌合戦に出場
- 1976年:ジェームス滝の長男・森山直太朗を出産
- 1980年:「ミエと良子のおしゃべり泥棒」(テレビ東京)開始( - 1987年まで)
- 1985年:『金曜日の妻たちへIII 恋におちて』で俳優デビュー
- 1991年:第42回NHK紅白歌合戦に出場
- 1997年:第48回NHK紅白歌合戦に出場
- 1998年:長野オリンピック開会式でテーマソングを歌唱
- 2002年:第44回日本レコード大賞 最優秀歌唱賞など3冠
- 2003年:ジャズアルバムを発表、第54回NHK紅白歌合戦に出場
- 2004年:第55回NHK紅白歌合戦に出場
- 2005年:第56回NHK紅白歌合戦に出場
- 2006年:長女の奈歩が小木博明と結婚
- 2007年:第57回芸術選奨文部科学大臣賞、第49回毎日芸術賞
- 2008年:紫綬褒章受章
- 2009年:初孫が誕生
- 2010年:矢野顕子とユニット「やもり」を結成
- 2013年:初めてクラシックを歌った61枚目のアルバム「Ryoko Classics」リリース
- 2014年:思い出のマーニー(2014年7月19日、東宝)声優デビュー
- 2015年:オールナイトニッポン MUSIC10(月曜日担当)ニッポン放送 開始
- 2018年:長男の直太朗が平井真美子と結婚
- 2022年:デビュー55周年[10]、朝ドラ(連続テレビ小説)デビュー
- 2023年:すべての音源が全世界配信開始[11]
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家族・親族
2児の母。長女は森山奈歩、長男は森山直太朗。娘婿は小木博明。
奈歩は静岡県浜松市出身の上智大学生だった最初の夫との間に生まれた子であり、直太朗は再婚した夫・ジェームス滝との間に生まれた子である。その後、離婚。
森山久 | 浅田陽子 | 姉 | ティーブ・釜萢 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
初婚相手 | 森山良子 | ジェームス滝 | かまやつひろし | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
小木博明 | 森山奈歩 | 森山直太朗 | 平井真美子 | TAROかまやつ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2006年10月、娘が小木と結婚したことにより、小木の義母となる。2009年1月、奈歩が第1子を出産、初孫ができる。なお、石橋貴明には「小木良子」又は「ざわわざわわ」と言われている。特におぎやはぎの前では顕著になっている。
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ディスコグラフィー
要約
視点
シングル
アルバム
編集盤は新規音源を収録のもののみ掲載
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代表曲
出演番組
要約
視点
テレビ番組
NHK紅白歌合戦出場歴
- 白組歌手のBEGINとジョイントで出場しているため対戦相手がいない。
- 注意点
- 対戦相手の歌手名の( )内の数字は、その歌手との対戦回数、備考のトリ等の次にある( )はトリ等を務めた回数を表す。
- 曲名の後の(○回目)は、紅白で披露された回数を表す。
- 出演順は「(出演順) / (出場者数)」で表す。
NHKみんなのうた出演歴
▲はラジオのみの放送。
バラエティ
- 歌の祭典(1970年、NHK総合)
- ミエと良子のおしゃべり泥棒(1980年 - 1987年、テレビ東京)
- ポンキッキーズ21内ショートアニメ『シトラスタウン』(2004年、フジテレビ)- ボンボン 役(声の出演)
- 鉄道百景 日本鉄道こころの旅 旅の案内人(ナビゲーター)(2010年 - 2011年 BS-TBS)
- 日本鉄道こころの旅 2時間スペシャル - 旅人(2013年3月5日、BS-TBS)
- おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!(2013年8月31日・2013年9月7日、BS日テレ)
- 世界の村で発見!こんなところに日本人(2016年4月19日 -、朝日放送)
- OTV LiveNews イット!年末スペシャル2022(2022年12月30日、沖縄テレビ)
ドラマ
- 金曜ドラマ「金曜日の妻たちへIII 恋におちて」(1985年8月30日 - 12月6日、TBS)- 遠藤法子 役
- 金曜ドラマ「男たちによろしく」(1988年4月10日 - 7月10日、TBS)- 諸橋陽子 役
- 日曜劇場「おとうさん」(2002年10月13日 - 12月22日、TBS)- 安西珠子 役
- スペシャルドラマ「さとうきび畑の唄」(2003年9月28日、TBS)- 本人 役
- ドラマ10「第二楽章」(2013年4月16日 - 6月11日、NHK総合)- 白瀬歌子 役
- 連続ドラマW「私という運命について」(2014年3月23日 - 4月20日、WOWOW)- 冬木孝子 役
- プレミアムドラマ「定年女子」(2017年7月9日 - 8月27日、NHK BSP)- ナレーション
- 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(2022年3月25日[注釈 8] - 4月9日、NHK総合) - アニー・ヒラカワ(安子・ローズウッド) 役
ラジオ番組
- 味の素 ハート・オブ・ポップス(TBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』内、終了)
- みんなで歌おう~森山良子のファミリーポップス(TBSラジオ、終了)
- ミュージックスカイホリデー(ニッポン放送、滝良子のピンチヒッターとして出演。終了)
- 森山良子・サウンドコレクション(ニッポン放送)
- オールナイトニッポン MUSIC10(月曜日担当、ニッポン放送、2015年9月28日 - )
- アサヒ飲料プレゼンツ 森山良子のSWEET SEASON(TOKYO FM、終了)
- LEGENDS 森山良子 やさしい気持ち(JFN系、2006年10月 - 2018年9月)
映画
舞台
- 屋根の上のバイオリン弾き(1984年)- ホーデル 役
- 少年隊 MUSICAL PLAYZONE '94「MOON」(1994年)- 友浬子 役
CM
- レディースアートネイチャー「JUSME」(2024年)[15]
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著書
エピソード
- デビュー前はジャズ歌手になりたがっていたが、事務所・レコード会社の方針によりフォークシンガーとしてデビューする。その時点では納得していたが、歌謡曲色の濃い「禁じられた恋」[注釈 9]を歌わされた際には、楽曲そのものは大ヒットしたものの、さすがに目指しているものとの乖離ぶりに悩み、一時期コンサートでの歌唱も封印していた。長女の出産後復帰して以降、ジャズ歌手としての活動も開始し、念願を叶えている。
- 吉田拓郎と泉谷しげるが若い頃、取っ組み合いの大喧嘩をやった際、必ず制止していたのが森山である。泉谷によると、制止した直後かなり強い調子で叱責していたため、今でも「(森山良子が)世界で一番怖い」と恐れているとのこと(不仲という訳ではない)。
- 2006年11月中旬、自宅に「株に手を出して失敗した」という内容の、長男の直太朗を騙った振り込め詐欺の電話がかかってきた。報道では、「声が直太朗本人に全く似ていなかったらしく、逆に詐欺だと気付いた森山は、「今どこに住んでいるの?」など、親族や関係者しか知りえない質問を聞き返すなどして犯人を撃退。」などと言われていたが、実際の森山ははっきりと判別することができず、危うい所だったようである(直太朗が『僕らの音楽』に出演した際にも話題になった)。金銭的な被害は全くなかったため、警察には届けなかった。
- 『全日空ミュージックスカイホリデー』(ニッポン放送)で滝良子の代役を務め、その時滝良子のニックネーム『そらまめ』に因んで『あのまめ』とリスナーから名付けられた[16]。
- 運転免許を取得する前に練習していた車がトヨタの伝説的名車2000GTである(1969年~1972年)。これを含め、これまで運転した愛車は16台[17][18]。
- 「涙そうそう」は、1970年に23歳で他界した兄・晋を思い作詞した歌であると、NHK総合「ファミリーヒストリー」など多くのメディアで語っている[1]。
- 4つの小学校が統合されてできた長野県佐久市の小学校で開校式が行われ、新しく校歌を作曲した歌手の森山がサプライズで登場、新たな門出を祝った[19]。
- 長女・奈歩と小木博明が結婚して以降は、出演するバラエティ番組などで小木が義母・森山のことを「ざわわ」などと揶揄することが多くなった。また、その影響からか共演している先輩芸人(主にとんねるず)からも森山のことを「ざわわ」と呼ぶことが多くなっている。ただし両者とも決して不仲という訳ではなく、お互い一緒に食事に出かけるほど関係は良好である。
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「森山良子」の発言
- 6年ぶりのニューシングル「人生はカクテルレシピ」(ハナレグミこと永積崇がプロデュース/アレンジを手がけた自作曲)に関して:コロナも終わって、ウクライナの戦争も終わって、世界各国でグラスが鳴り渡ってくれたらいいな、という。平和に向けての思いもあったので、世界各国の乾杯の音頭を調べて、最後に羅列してみました。私、お酒、嫌いじゃないので。偉そうなことも言えないし、結局これだけ飲んできましたみたいな歌になっちゃいました。(ききて:萩原健太)[20]
- 「あたしはね、いっぱいお友達いるんですけど、ミュージシャンのお友達はほとんどムッシュが紹介してくれたの」と振り返った。「ムッシュがね、“はい、良子、こいつと仲良くしてね”とかね、そうやって人と人を結び付けて輪みたいなものを残してくれた。で、いろんな人を紹介し2017年に他界したいとこで歌手のムッシュかまやつさん(享年78)との思い出を語った。テレビ東京『二軒目どうする?〜ツマミのハナシ〜』より(2022年12月)[21]
- 「中、高とバスケットボールをしていましたし、周りにもバスケットの人が多いものですから、すごい興奮しちゃって…1回のゲームを通して繰り広げられる人間の心とか、思い出とかいろんなものが詰まったアニメーションなんですけど、とても迫力があって、選手たちが相手とガチガチにやりあっている様とか…まざまざと思い出して、すごく楽しんじゃったんです」映画『THE FIRST SLAM DUNK』(監督井上雄彦)を観て:ニッポン放送「オールナイトニッポン MUSIC10」より(2023年1月)[22]
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脚注
外部リンク
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