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ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜
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『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜[1]』(Midnight Sun)は、2018年のアメリカ合衆国の青春映画。監督はスコット・スピアー、主演はベラ・ソーンとパトリック・シュワルツェネッガーが務めた。
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2006年の日本映画『タイヨウのうた』のハリウッド・リメイクである[5]。本作の日本語字幕は野城尚子が担当している[6]。
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ストーリー
要約
視点
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
17歳のケイティは、太陽の光にあたることができない難病・色素性乾皮症(XP)と診断され、太陽を避けて過ごしてきた。日中は家から出られず、唯一の話し相手は父親ジャックと、親友モーガンだけ。ふたりのおかげで楽しい時間を持つことができているものの、病気を抱えながら生きているケイティは憂鬱になりがちだった。
家の前を自転車で行き来するチャーリーを見かけてから、何年間もケイティは彼に恋をしている。紫外線が届かないように加工された窓越しに見つめるだけの片想い。毎日毎日、チャーリーの姿を追いかける日々。そんな日が続いていく。
チャーリーは近くの港に停めてあるクルーズ船で行われるパーティの用意とその後片付けをするために、毎日ケイティの家の前を通っていた。クルーズ船の持ち主は、人気ラジオDJのマーク。何年も前に、マークは自分の高級車にチャーリーの自転車を追突させて、その修理代と慰謝料としてチャーリーを思うがまま使っている。人の良いチャーリーは、マークのなすがままだった。
ケイティはある夜、家から出てみようと思い立つ。練習していたギターの弾き語りで歌をうたうことも思いつく。ジャックには内緒で勇気を出して駅に向かう。駅に着きギターを弾きながら歌っていると、チャーリーがやってくる。じっとケイティの歌に聴き入るチャーリー。
次の日も駅でギターを弾き歌っていると、チャーリーが現れる。その次の日もチャーリーは現れるが、ケイティもチャーリーも話はしていない。ある夜、ケイティが歌詞を書いていたノートを、ある男が持ち去ろうとする。それはマークの取り巻きの一人だった。チャーリーは追いかけ、殴られながらもノートを取り戻してくれる。ケイティはやっとお礼を言い、自己紹介し合うふたり。遠慮していたケイティだったが、モーガンの応援でチャーリーと友達になることができた。
ケイティは自分の病気について、チャーリーに伝えることができずにいた。病気のことを知ったらチャーリーはどうするだろうか。去っていくかもしれない。ケイティは気が重くなるのだった。
チャーリーは事故で肩に怪我を負ったせいで夢を諦めた元水泳選手だった。そのことを知ったケイティは、優しくチャーリーを労る言葉をかける。
夜にしか会えない理由を隠しながら、ケイティはチャーリーと夜会い続ける。ある日、マークが主催するパーティフェスが港町で行われることになる。チャーリーはケイティを楽しませたい一心で、パーティに女友達を連れて参加することをマークに頼む。許しが出て、ケイティを誘うチャーリー。ケイティは気後れしながらも喜び、モーガンに洋服を借りて楽しみにする。
パーティ当日、チャーリーは車でケイティを迎えに行き、ふたりで出かける。港町は音楽とたくさんの若者で溢れかえる。チャーリーもケイティも不慣れな感じではあるものの、お互いに気を遣い楽しんでいるふりをする。
チャーリーは飲み物を取ってくると言い、ケイティはひとりになる。そのわずかな時間でマークが、ケイティに無理やり襲いかかる。駅で見かけた時から、チャーリーと親しいと知って嫌がらせを仕掛けたのはマークだった。マークの取り巻きの中に引きずりこまれる。突然のことでケイティは抵抗できなかったため、モーガンから借りた服を破られる。やっとケイティはマークを脚で蹴り上げ、何とか逃げ切ることができた。
飲み物を取ってきたチャーリーは消えたケイティを探し続け、ケイティは桟橋の隅に隠れて夜明けまで震えて過ごす。チャーリーがやっと見つけたときには、朝日が昇る頃だった。ケイティは太陽を浴びれば大変なことになると、恐怖で震えてしまう。チャーリーは破れた服のことを尋ねるが、ケイティは泣きながら転んで破ったとごまかしてしまう。その時雨が降り出し、ふたりは車に戻り、港町をあとにする。
チャーリーはケイティの家の前まで送り、何があったか教えて欲しいと懇願する。ケイティは何もなかった、今日はごめんなさいと言い残し、家に逃げるように帰る。ケイティが家に入ると、雨は止んだ。追ってきたチャーリーは、ケイティの家の前で立ち尽くす。中からジャックが出てくると、チャーリーを家の中に招く。ジャックはケイティの難病について説明し、チャーリーはやっと彼女の病気について理解するのだった。
病気のことを知られてしまい、ケイティはチャーリーを遠ざけるようになる。会えなくなった時間の中、ケイティの難病が進み、脳の萎縮がはじまってしまう。手は痙攣するようになり、大好きだったギターさえ徐々に弾けなくなってしまうケイティ。失望するが、ジャックの計らいで再びチャーリーと会い、彼の深い愛を思い知る。また自分もチャーリーなしでいられないことを確かめるのだった。
マークから押し付けられる仕事で、レコーディングの経験があったチャーリーは、一日だけ音楽スタジオを借りる。ケイティの歌をレコーディングさせるためである。心を込めて懸命に歌うケイティ。手の痙攣をこらえて必死にギターを弾く。やっと5曲レコーディングしたCDが出来上がる。かけがえのない時間だった。
チャーリーは出来上がったCDを持って、ラジオ局にCDをラジオでかけてくれるよう頼みに行く。そこでもまたマークが現れる。また殴られてしまった上に、大切なCDを奪われてしまう。チャーリーはCDは破損してしまったと、ケイティに謝る。ケイティはふたりでレコーディングできた思い出があればそれだけで良いと、チャーリーに礼を言うのだった。
チャーリーは改めて、あのパーティフェスの夜、何があったかをケイティに尋ねる。ケイティは正直にマークに襲われたが逃げたこと、たくさんの取り巻きが笑っていたことを話す。
そこにマークと取り巻きが何十台という車の軍団で現れ、家の外からケイティをよこせと怒鳴り散らす。こらえきれなくなったチャーリーは、マークたちが麻薬を持っていることを知っている、麻薬を持ち出す、ケイティをどこへもやらないぞと、脅しをかける。これで恐れをなしたマークたちは顔を赤くしながら去っていく。
ある朝、ふたりでケイティの部屋で過ごしていると、チャーリーはいつものクルーズ船のそうじをするために港に行くと言う。ケイティは一緒に行きたいと願いを口にする。ケイティの願いを聞き入れ、ジャックはふたりを送り出す。
船を片づけるチャーリーをケイティは見つめている。ふたりきりで過ごす時間。ケイティは生まれてはじめて太陽の光を感じ、容体が悪くなっていく。手伝えないことをチャーリーに謝るケイティ。それでもチャーリーのそばにいられることで幸せを感じ、小さな声で歌を歌う。やっとチャーリーの仕事が終わり、ふたりは優しい口づけをする。
ケイティを亡くしたチャーリーは街を出ていくことにする。ケイティの家を訪ね、ジャックに挨拶するチャーリー。いつまでもこの家にいていいと、ジャックはチャーリーに温かい言葉をかけるが、チャーリーは水泳部員として大学の奨学金のテストに合格したと伝える。ジャックはお祝いの言葉を口にし、ケイティが書きためていた歌詞のノートと使っていたペンをチャーリーに渡す。
その頃ラジオ局には警察が駆けつけていた。マークのクルーズ船の中から麻薬を押収し、ケイティの破られた洋服が証拠となり、婦女暴行、集団暴力の罪に課せられることになった。マークと取り巻きすべて、ことごとく警察に捕まっていった。
ケイティの家をあとにし、車に乗り込みラジオをつけるチャーリー。ラジオから聴こえるのは、マークの声ではなかった。ひたすら音楽が流れるだけのラジオ。マークが警察に捕まったことを確かめるチャーリー。
それだけではなかった。続いて聴こえるのは、ケイティが歌う声。あの日レコーディングした曲だった。チャーリーはラジオを聴きながら、涙をこらえきれなくなる。ケイティの歌詞ノートを眺め、彼女の思いを感じ取る。
チャーリーに対して思ったこと、言えなかったことをノートに綴っていた。「私とつきあってくれてありがとう」「私より良い人がいる」と書いた言葉に、「君以上に素敵な人はいない」と呟き、号泣するチャーリー。ペンを手に取り、ケイティの言葉に答えを書いていく。「愛している」の書き込みに「僕のほうが君を愛している」と答えを書いていく。
チャーリーは嘘をついていた。チャーリーは元水泳選手だったが、事故で怪我したのではなく、白血病の病で続けられなくなったのだ。もちろん大学の奨学金のテストに受かったことも嘘だった。
毎日クルーズ船のパーティのための用意や後片付け、他にも長時間に渡り拘束され、たくさんの仕事を掛け持ちしていたチャーリーの身体は、既にボロボロだった。家族もいない、白血病が治る見込みもない、毎日身体を痛めながら働く彼の唯一の支えは、毎日通りかかる家から見える女の子。チャーリーは知り合う前から何年も先に、ケイティに恋していた。子どもの時からずっと。
ノートに記されたケイティの言葉に、答えを書き込み続け、チャーリーの指や腕は震えが止まらなくなっていく。それでもノートに綴っていく。
ラジオ局の人間はすべて逮捕され、その証拠にケイティのCDが終わると、無音になってしまう。
ずっとケイティのノートに書き込んでいたチャーリーは、泣きっぱなしである。最後に読んだケイティの願い。「ふたりでひまわり畑に行きたい」というケイティの願いに、涙しながら「一緒に行こう」と呟くチャーリー。
ひまわり畑の小道。ケイティは笑顔でチャーリーを待っている。チャーリーはケイティのもとに走り寄る。もう太陽を怖がることもなければ、身体中が痛むこともない。ふたりはいつまでも抱き合うのだった。
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キャスト
※括弧内は日本語吹替[7]
製作
2015年6月22日、スコット・スピアーがパトリック・シュワルツェネッガーとベラ・ソーンが主演を務める新作映画の監督に起用されたと報じられた[10]。10月9日、ロブ・リグルが本作に出演するとの報道があった[11]。
公開
2016年10月、オープン・ロード・フィルムズが本作の配給権を獲得し、2017年7月14日に全米公開すると発表したが、後に本作の全米公開日は2018年3月23日に延期されることとなった[14]。
興行収入
本作は『パシフィック・リム: アップライジング』、『アンセイン 〜狂気の真実〜』、『パウロ 愛と赦しの物語』、『名探偵シャーロック・ノームズ』と同じ週に封切られ、公開初週末に500万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[15]、実際の数字はそれを下回るものであった。2018年3月23日、本作は全米2173館で公開され、公開初週末に400万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場10位となった[16]。
評価
本作に対する批評家の評価は芳しいものではない。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには56件のレビューがあり、批評家支持率は21%、平均点は10点満点で4.2点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜』は作為的なティーン・ロマンス映画としては典型的なものである。悪いことに、それは色素性乾皮症の不正確な描写のために際立っている。」となっている[17]。また、Metacriticには14件のレビューがあり、加重平均値は38/100となっている[18]。なお、本作のCinemaScoreはA-となっている[19]。
脚注
外部リンク
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