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メキシコの大統領

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メキシコの大統領
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メキシコ合衆国大統領(メキシコがっしゅうこくだいとうりょう、スペイン語: Presidente de los Estados Unidos Mexicanos)は、メキシコ合衆国元首で、政府の長たる大統領である。

概要 メキシコ合衆国大統領 Presidente delos Estados Unidos Mexicanos(男性)Presidenta de los Estados Unidos Mexicanos(女性), 呼称 ...
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概要

現行憲法は大統領の役職名を"Presidente de los Estados Unidos Mexicanos"とし、「メキシコ合衆国大統領」と和訳される[1] [2]。また、役職名を"Presidente Constitucional de los Estados Unidos Mexicanos"とする公文書もあり[3]、「メキシコ合衆国立憲大統領」と訳されることもある[4]

適格

  • 出生時に全てのメキシコ国民の権利を有するメキシコ国民であること(両親の一方が出生時に全てのメキシコ国民の権利を有するメキシコ国民であること)。
  • 少なくとも20年間メキシコに居住していること。
  • 選挙時に35歳以上であること。
  • 少なくとも選挙前の1年間まではメキシコに居住していること。
  • 教会および宗教団体の職員ではないこと。
  • 選挙の前6か月までに軍歴を終えていること。
  • 選挙の前6か月までに閣僚、検察庁長官、警察庁長官の職に就いてないこと。
  • 大統領就任歴がないこと(再選禁止)。

選挙

メキシコ大統領選挙は1934年以来6年ごとに実施され、有権者の直接投票で得票数が1位の者が大統領に選出される。決選投票はないため得票率が過半数に満たない者が大統領に選ばれることがある。

選挙開催年の7月に各党による予備選挙を行い、9月に大統領選挙が行われる。当選した次期大統領は12月1日の就任日までに組閣の準備を進める。

大統領の権限

メキシコの大統領は、全閣僚の任命権と罷免権、メキシコ連邦区知事の任命権(1997年まで)、州知事の罷免権を有するなど、周辺諸国の大統領と比べて強い権限を保持している[5]。大統領に強い権限を持たせる制度がメキシコの政局安定に寄与しているという見方がある[6]

「1917年憲法」において大統領の権限は以下のものである。

  • 連邦検察庁長官任命権
  • 連邦警察庁長官任命権
  • 国務長官以下の全閣僚の任命権
  • 全ての大使の任命権
  • 陸海空三軍の最高指揮権
  • 宣戦布告および講和条約締結権(予め議会の可決が必要)
  • 外交交渉権
  • 大統領令布告権
  • 最高裁判所長官指名権
  • 法律拒否権
  • 法案提出権

任期

大統領の任期は1期6年限りで、一切の再選が禁止されている。これは、ポルフィリオ・ディアス長期独裁政権への反省から来ている。

国民投票による解任

2019年より大統領を国民投票によって解任できる制度が導入され、大統領への反対票が過半数かつ投票率が有権者の40%を超えた場合は解任できる[7][8]

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大統領の一覧

要約
視点

1822年から1823年までメキシコは帝国としてアグスティン1世が統治した(メキシコ第一帝政)。

メキシコ共和国時代の大統領

連邦制が復活した後の大統領

サンタ・アナの独裁政権が倒されて以降の大統領

コモンフォルト大統領の辞任にともなって最高司法裁判所長であったベニート・フアレスが臨時大統領に就任したが、保守派はこれを認めず、独自の大統領を立てた。フアレスはベラクルスに自由主義派の政府を立て、この時期には2人の大統領が同時に存在した。レフォルマ戦争の終了後、フアレスは1861年に正式に大統領に選出された。しかし同年末にフランスのメキシコ出兵が始まり、1863年にメキシコシティを占領した。フアレスは北部のシウダー・フアレスに逃れた。

保守派の大統領:

自由主義派の大統領:

メキシコ第二帝政がはじまるまでの委員会(フンタ、es:Junta Superior de Gobierno)の長:

  • 1863年 - 1864年: フアン・ネポムセノ・アルモンテ Juan Nepomuceno Almonte

1864年から1867年までメキシコはハプスブルク家フェルディナント・マクシミリアン・ヨーゼフ大公がフランス帝国皇帝ナポレオン3世の要請によりメキシコの皇帝に即位、マクシミリアン1世として統治した(メキシコ第二帝政)。この期間もベニート・フアレスがメキシコ北部で政府を構成し、アメリカ合衆国を始めとする数カ国はマクシミリアンを承認せず、フアレス政府を支援した。

メキシコ革命後の大統領

1914年から翌年にかけて、憲法派と会議派の2人の大統領が同時に存在したが、憲法派の勝利に終わった。

アグアスカリエンテス会議での臨時大統領

  • 1914年 - 1915年: エウラリオ・グティエレス Eulalio Gutiérrez
  • 1915年: ロケ・ゴンサレス Roque González Garza
  • 1915年: フランシスコ・ラゴス Francisco Lagos Cházaro

1917年のメキシコ憲法制定以後の大統領。憲法の規定では任期4年・再選禁止だったが、1926年に任期6年・連続再選禁止に変更。

1934年以降の大統領

任期が1期6年限りで再選不可になってからの大統領。

所属政党:       国民革命党 → メキシコ革命党 → 制度的革命党

      国民行動党       国民再生運動

さらに見る 代, 大統領 ...
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脚注

外部リンク

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