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ライフボート
日本のソフトウェア販売会社 ウィキペディアから
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株式会社ライフボートは日本のソフトウェアパブリッシャーである。1981年(昭和56年)に創業し、1998年(平成10年)に株式会社ソフトボートに社名を変更した後プロトンに吸収され消滅した旧・ライフボートと、2002年(平成14年)8月に元・社員が再創業した現・ライフボートがある。
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概要
ライフボートは、かつて存在したソフトウェア販売会社である米国Lifeboat社の日本支社として設立された。CP/M上で動く製品を主に扱い、ハードウェアにおける共通信号線バスラインにちなみ、CP/Mをソフトウェアバスと考えてCP/M-80をSB-80(ソフトウェアバス-80)と呼び、CP/M対応製品はどのCP/Mマシンでも動くことを強力にアピールしていた。のちに日本のライフボートの取り扱い流通量が米国側に比べ非常に大きくなったために、日本側に吸収された。
旧・ライフボートは1998年(平成10年)1月にソフトボートに名称を変更[1]後、アイネットの子会社[2]となり、プロトン・ソフトボート事業部となっていたが、その後消滅している。
2002年(平成14年)にメガソフトの支援を受け、旧ソフトボート社員の一部が新生ライフボートを再創業[3]。再創業後のラインナップは旧来のような開発向けシステムではなく、システムコマンダーなど引き継いだソフトウェア以外は、個人向けのシステムユーティリティ、企業向けのサーバを対象としたソフトウェア等のパッケージソフトウェアにシフトしている。再創業当初は2005年(平成17年)の株式上場、エンジニアリング会社の買収により、パッケージからソリューション構築までできる企業を目指すとしていた[3]が、2018年(平成30年)現在、合弁会社として日本支部を設立する事はあったが、製品単位で協力会社からのOEMを単体、若しくは組み合わせて必要に応じてローカライズなどを行いパッケージ製品をリリースしており、未上場である。
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沿革
旧・ライフボート
- 1981年(昭和56年)- 田先政秀により米国Lifeboat社の日本支社として設立。
- 1998年(平成10年)- 株式会社ソフトボートに社名変更。同時に経営体制の見直し、社内システムの刷新などを行い、“再創業”をうたった。従来から手がけていた企業向けシステム開発に加え、コンシューマー市場に向けてのパッケージに参入する。本社の移転も同時期に実施[1]。
- 2000年(平成12年)4月 - アイネットの子会社になる[3][2]。
- 2001年(平成13年)- 親会社であるアイネットが、株式会社ソフトサイエンスと合併[4]。
- 2002年(平成14年)4月 - 上記親会社の合併の影響を受け、ソフトボートは株式会社ワイ・デー・ケーシステムセンターと共にプロトンに合併され、一事業部となる。企業文化の違いなどから、退社する社員などが相次ぐ[3][5]。
現・ライフボート
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主な取扱製品
旧・ライフボート取扱い製品
- POWER
- CP/Mアプリ。メニューソフト。
- RED
- MS-DOSアプリ。スクリーンテキストエディタ。
- Soucer
- MS-DOSおよびWindowsアプリの逆アセンブラ。解析してコメントを付加する機能を持つ。
- αランゲージシリーズ
- もっとも売れた低価格開発言語シリーズ。BDS-Cのサブセット版であるα-Cは出荷ベースで5万本販売された。BDS-Cのライセンス数は25000。もっとも当時はプロプライエタリ製品のコピーが横行しており、おそらくユーザーはその十数倍はいたと思われている。
旧・ライフボートでは、登録ユーザーにPERSPECTIVEという開発者向けのコラムや記事の載っている無料の広報誌を配布していた。
新・ライフボート取扱い製品
主にソフトウェア本体はOEM供給を受け、海外のソフトウェアのローカライズや、国内製品はハードウェアや複数のソフトウェアをセットにし、目的に応じてパッケージ化している他、販売網を生かし販売元としても商品展開を行っている。
シリーズ製品はその機能に応じてグレードが分けられていることが多く、ドライブワークスなど、複数の自社製品をパッケージしたシリーズもラインナップされている。
2008年(平成20年)にユーティリティブランドの「LB」を発表し、自社扱いの製品については製品名の頭に「LB」と付くようになった[7][8]。
- LB イメージバックアップシリーズ
- LB コピー ワークスシリーズ
- LB パーティションコマンダーシリーズ
- LB パーティションワークスシリーズ
- LB バックアップワークスシリーズ
- LB プリントセーバーEco2
- LB Win軽快ツールズシリーズ
- オートセーブ2
- エスコンピュータ社製品
- サクッとチェックおでかけメール
- キチッと秘密メディアロックシリーズ
- カチャッとUSBパソコンロックシリーズ
- カチャッとUSB秘密のドライブシリーズ
- シッカリ記録アクセスログシリーズ
- USB HardLocker Professional
- USB HardLocker Standard
- 簡単セキュリティSuperパック
- 簡単フォルダーロック+FL
- トムキャットコンピュータ社製品
- パスワードCD/DVD
- ServersCheck BVBA社製品。
- ServersCheckシリーズ
取り扱い終了製品
- ハウリ社製品
- インターネット ウイルス プロテクターV4シリーズ - 販売終了後、新規のインストールを含め一切の利用は許諾されない状況にある[9]。
- Kaspersky Internet Security
- Kaspersky Anti-Virus
- Kaspersky Anti-Hacker1.9
Version 5の日本での代理店であった。代理店の変更に伴い、取り扱いは終了している。代理店移行に伴う対応は有ったようだが既に無効である[10]。
- クイック!ファイル抹消
- USBから使える クイック!ファイル抹消
- AccessBlockerシリーズ(EX/Pro/Pro EX)
- LB システムコマンダーシリーズ
- LB デフラグ ワークスシリーズ
- LB デリート コマンダーシリーズ
- LB デリート ワークスシリーズ
- LB ドライブワークスシリーズ
文献
- 東野司『ザ・ソフトウェア・パブリッシャー - LIFEBOATベンチャー企業の挑戦』ISBN 4-15-203398-3
関連項目
- アイネット
- メガソフト - 現ライフボート設立時に支援をした企業。
- カスペルスキー・ラボ - ウィルス対策ソフト製品の日本での販売元だった。
- ビー・エイチ・エー - バックアップツールなどの提供元の一つ。
- パラゴンソフトウェア - バックアップツールのOEM元の一つ。日本法人の初代代表取締役社長はライフボート取締役副社長でもあった[11]阿子島力。
脚注
外部リンク
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