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ラファイエット級原子力潜水艦
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ラファイエット級原子力潜水艦(ラファイエットきゅうげんしりょくせんすいかんLafayette class submarine)は、アメリカ海軍の弾道ミサイル原子力潜水艦(戦略ミサイル原子力潜水艦)(SSBN)。イーサン・アレン級の発展型で9隻が建造された。本級に後続するジェームズ・マディソン級、ベンジャミン・フランクリン級も、ラファイエット級が漸進改良された準同型艦級とする分類もある[1][2]。
ジョージ・ワシントン級、イーサン・アレン級、ジェームズ・マディソン級、ベンジャミン・フランクリン級と共に本級は「自由のための41隻 41 for Freedom」と呼ばれ、冷戦下のアメリカの核抑止戦力の構成した。
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概要
要約
視点
最終艦の ダニエル・ウェブスター(SSBN-626) を除く8隻は ポラリス A-2 潜水艦発射弾道ミサイルを装備して建造され、改装によりポラリスA-3を装備した。ダニエル・ウェブスターは当初からポラリスA-3を装備していた[3]。1970年代半ば、本級は全艦がポセイドンC3を搭載するためアップグレードされた。本級のミサイル発射管はジョージワシントン級、イーサンアレン級よりもわずかに大きく、ポセイドンはこれを利用するように設計された[4]。ジェームズ・マディソン級とベンジャミン・フランクリン級とは異なり、本級はトライデントC-4への改装は行われなかった。本級には、ミサイル発射時にトリムをより効果的に管理するための安定化システムが装備されていた。これにより、ミサイルの発射間隔が4分/発から1分/発に短縮された[4]。
本級の潜舵はセイルに装備されているが、最終艦のダニエル・ウェブスターは試験的に、船首に設けたミニセイルに潜舵を装備しており、特徴的な外見からOld Funny Finsと呼ばれていた。ポーポイズの影響を低減するための試みであったが、ミニセイルは流体力学的効率を低下させ、艦の全体的な速度低下を招いた。 1970年代半ばオーバーホールでミニセイルは撤去され、潜舵は標準的な配置に改装された[5][2]。
艦齢の増加、オハイオ級の就役、ソビエト連邦の崩壊による戦略パトロールの重要度の低下、第二次戦略兵器制限交渉(SALT II)条約による制約などの理由により、本級は1986年から1992年にかけて退役した。ほとんどの艦は原子力艦再利用プログラムにより解体されたが、ダニエル・ウェブスターは、サウスカロライナ州のチャールストン海軍工廠で、ジェームズ・マディソン級サム・レイバーン(MTS-635)とともに、原子炉運転員の訓練のための繫留訓練艦として使用された[6]。
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同型艦
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参考文献
- Friedman, Norman (1994). U.S. Submarines Since 1945: An Illustrated Design History. Annapolis, Maryland: United States Naval Institute. ISBN 1-55750-260-9
- Gardiner, Robert and Chumbley, Stephen (editors). Conway's All The World's Fighting Ships 1947-1995. Annapolis, USA: Naval Institute Press, 1995. ISBN 1-55750-132-7.
- Polmar, Norman (1981). The Ships and Aircraft of the U.S. Fleet: Twelfth Edition. ISBN 0-85368-397-2
- US Naval Vessel Register - List of SSBN BALLISTIC MISSILE SUBMARINE (NUCLEAR-POWERED) Class vessels
- 岡部いさく、2021、「原子力潜水艦 その誕生から今日まで」、『世界の艦船』(2021.6(949))、海人社、NAID 40022569881 pp. 69-77
- この記事はアメリカ合衆国政府の著作物であるDictionary of American Naval Fighting Shipsに由来する文章を含んでいます。
脚注
関連項目
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