トップQs
タイムライン
チャット
視点

ラミル・グリエフ

ウィキペディアから

ラミル・グリエフ
Remove ads

ラミル・グリエフRamil Guliyev1990年5月29日 ‐ )は、アゼルバイジャンバクー出身でトルコ国籍の陸上競技選手。専門は短距離走100mで9秒97(トルコ歴代2位)、200mで19秒76(トルコ記録)の自己ベストを持つ。2017年ロンドン世界選手権男子200mの金メダリストである。

概要 ラミル・グリエフ, 選手情報 ...
Thumb
2014年デカネーション

200mがメインのスプリンターで、19歳だった2009年にはウサイン・ボルト(19秒93)に次ぐジュニア世界歴代3位の20秒04(+0.1)をマーク[1]ベルリン世界選手権ファイナリストになるなど活躍。その後は充実した陸上の環境を求め、2011年4月5日にトルコの市民権を取得し、2013年4月4日からトルコ代表として競技している[2][3]オリンピック世界選手権の200mでは4回決勝に進出し、2017年ロンドン世界選手権でトルコ初の金メダルを獲得した。

Remove ads

経歴

要約
視点

2009年

Thumb
2009年ヨーロッパジュニア選手権

7月のベオグラードユニバーシアード男子200m決勝において、ジュニア世界歴代2位・ジュニアヨーロッパ記録となる20秒04(+0.1)をマークして金メダルを獲得した[4]

8月のベルリン世界選手権男子200mに出場。過去に世界選手権の200mで予選を突破したアゼルバイジャンの選手はいなかったが、グリエフは1次予選を21秒12(+0.2)の組2着で突破してアゼルバイジャン初の予選突破者となると、2次予選を20秒40(-0.3)の組2着、準決勝を20秒28(+0.3)の組4着で突破し、アゼルバイジャン初のファイナリストとなった。決勝では2次予選や準決勝よりもタイムを落として20秒61(-0.3)の7位に終わった[5]

2015年

8月の北京世界選手権男子200m予選で20秒01(-0.3)のトルコ記録(当時)を樹立し、自身の持つトルコ記録を0秒20更新するとともに、6年ぶりに自己ベストを0秒03更新した。予選を全体トップのタイムで突破すると、準決勝は20秒10(+0.8)で組3着に入り、着順ではなくタイムで拾われて決勝に進出。決勝ではタイムを落とし20秒11(-0.1)の6位に終わったが、2009年ベルリン大会の7位を上回る最高成績となった[6]

9月8日のワールドチャレンジ・ザグレブ大会 (Hanžeković Memorial) 男子200mで19秒88(-0.4)のトルコ記録を樹立。従来の自己ベストおよびトルコ記録である20秒01を塗り替えて19秒台に突入し、ヨーロッパ歴代6位に名を連ねた[7][8]

2016年

7月のアムステルダムヨーロッパ選手権に出場すると、男子100m準決勝で10秒07(+1.5)をマークし、自己ベストを7年ぶりに0秒01更新して決勝に進出したが、決勝はタイムを落として10秒23(0.0)の6位に終わった。200mでも決勝に進出すると、惜しくも金メダルには0秒06届かなかったが、20秒51(-0.9)の2位で銀メダルを獲得した[9]

8月のリオデジャネイロオリンピックに出場すると、男子200m予選で20秒23(+0.3)、準決勝で20秒09(-0.3)と、両ラウンドでシーズンベストをマークし、タイムで拾われて決勝に進出した。オリンピックの200mでは男女通じてトルコ勢初の決勝となったが、20秒43(-0.5)とタイムを落として8位に終わった[10]。男子4×100mリレーでは予選でアンカーを務め、38秒30のトルコ記録を樹立したものの決勝には進めなかった[11]

2017年

5月のイスラム諸国連帯競技大会 (en) に出場すると、男子100m決勝を10秒06(+0.6)の自己ベスト(当時)[12]、男子200m決勝を20秒08(+0.6)でそれぞれ制したが[13]、トルコチームのアンカーを務めた男子4×100mリレー決勝は39秒56で2位に終わり(1位と0秒01差)、生まれ育ったアゼルバイジャンバクーで開催された大会で惜しくも3冠は逃した。

6月13日のワールドチャレンジ・パーヴォ・ヌルミ・ゲームズ (en) 男子100m決勝で10秒02(+1.5)の自己ベスト(当時)をマーク[14]。約1か月前にマークした自己ベストを0秒04更新し、9秒台に0秒03と迫った。

7月6日のトルコスーパーリーグ(Turkish Super League)男子100mで9秒97(+1.5)の自己ベストをマークし、初めて10秒の壁を破った。これにより、100mの10秒の壁と200mの20秒の壁を破ったヨーロッパ史上6人目の選手となった[15][16]

8月のロンドン世界選手権男子200mでは2大会連続で決勝に進出すると、決勝では男子400mとの2冠がかかっていたウェイド・バンニーキルクをフィニッシュ直前でかわし(0秒02差)、20秒09(-0.1)で優勝を飾った[17]。これは世界選手権の全ての種目を通じてトルコが獲得した初の金メダルであり、トルコの男子選手が獲得した初のメダルという快挙だった[18]。男子4×100mリレーではアンカーを務め、予選をトルコ記録(38秒30)に迫る38秒44で突破したが、決勝は38秒73とタイムを落とし7位に終わった[19]

Remove ads

自己ベスト

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。

さらに見る 種目, 記録 ...

アゼルバイジャン記録

さらに見る 種目, 記録 ...

主要大会成績

要約
視点

備考欄の記録は当時のもの

さらに見る 年, 大会 ...

ダイヤモンドリーグ

ダイヤモンドリーグの総合成績を記載。獲得ポイント欄の( )内は出場したポイント対象レースの数を意味する。

さらに見る 年, 種目 ...

優勝したダイヤモンドリーグ個人種目の成績を記載。金色の背景はポイント対象レースを意味する。

さらに見る 年, 大会 ...
Remove ads

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads