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レベッド型エアクッション揚陸艇

ソビエト連邦/ロシア海軍のエア・クッション型揚陸艇 ウィキペディアから

レベッド型エアクッション揚陸艇
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プロイェクト1206 「カルマル型」エアクッション揚陸艇ロシア語: проекта 1206 «Кальмар» 英語: Project 1206 "Kalmar"ツツイカの意)は、ソビエト連邦ロシアエア・クッション型揚陸艇ソビエト連邦の崩壊後はロシア海軍の所属となっている。NATOコードネームは「レベッド英語: Lebed、ロシア語でハクチョウの意)」。

概要 レベッド型エアクッション揚陸艇, 基本情報 ...
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開発

レベッド型揚陸艇は1970年代初頭、アイスト型エアクッション揚陸艇の運用実績を元に 主任設計者L.V.オジモフとオブザーバーであるソビエト連邦海軍(ソ連海軍)V.A.リトビネンコ二等艦長ロシア語版の元、アルマース中央海洋設計局で設計された。

設計

レベッド型揚陸艇は、アイスト型エアクッション揚陸艇を元に設計されたホバークラフトで、基本的な配置も踏襲していた。貨物室は艦体の中央にあり、艦橋と機関室は左右に分けられている。昇降用ランプも、艦正面の中央部に位置する。

機関室には、主機のMT-70ガスタービンエンジンが収められている。艦の推進はリングノズルを有する直径3.5mの4枚可変ピッチプロペラで行い、方向転換はプロペラ後方の垂直方向板で行う。

自衛および上陸時の援護用の兵装として、NSV重機関銃を連装砲にした12.7 mm "Utes-M"砲塔を1基艦首右舷に搭載した。

貨物室には、主力戦車なら1両、軽戦車歩兵戦闘車装甲兵員輸送車なら2両、歩兵なら120名、貨物なら37tを積むことができた。

運用

1972年に建造が始まり、レニングラードアルマース造船所で2隻(D-456、D-235)、テオドシアモーリエ造船所ロシア語版英語版で18隻、合わせて20隻が1985年までに建造された[1]。 レベッド型揚陸艇はイワン・ロゴフ級揚陸艦に搭載可能だったほか、当時ソ連海軍が開発中だった11780型揚陸艦への搭載も予定されていた。

ソ連崩壊後に退役が始まり、2000年には北方艦隊のD-154と、カスピ小艦隊のD-145とD-457の3隻のみ配備されていた[1]。その後、D-154は2006年、残る2隻は2012年に退役した。

登場作品

レベッド型は1986年のトム・クランシーの小説『レッド・ストーム作戦発動』において登場し、偽装商船「ユリウス・フチーク号英語版」からアイスランド奇襲侵攻を行うため発進している。

参考資料

参考文献

関連項目

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