トップQs
タイムライン
チャット
視点

世界のコールサイン割り当て一覧

ウィキメディアの一覧記事 ウィキペディアから

Remove ads

世界のコールサイン割り当て一覧(せかいのこーるさいんわりあていちらん)では、無線局国籍の識別に必要となる、コールサインの冒頭の符字列(プリフィックス)の一覧表について解説する。

概要

コールサイン(英語: call sign)は、日本の電波法上では『呼出符号』と呼ばれ、識別信号英語: identification signal)の一つを構成している。国際電気通信連合(ITU)が無線通信規則に従って、コールサインのプリフィックスの割り当てを決定している。このため、ITUプリフィックスとも呼ばれる。コールサインは、数文字のアルファベットおよびアラビア数字から構成し、各国家は、その国家に割り当てられたプリフィックスから始まるコールサインを、自国の無線局に割り当てる。

航空機に割り当てられる機体記号の先頭の国籍記号は、ITUプリフィックスとほぼ一致しているが、一部異なる。

いくつかの国家では、ITUプリフィックスに完全には従っていない。カナダ放送協会CBC)は、本来チリに割り当てられているCBのプリフィックスを使用している。これはチリ政府の特別の合意によるものであり、正式にCBプリフィックスのコールサインが発行されている。

プリフィックスの2文字目・3文字目について、その国家に対し、AからZまでの全ての文字が割り当てられている場合、その国家は、その位置に0から9の数字を使用したコールサインを割り当てることができる。例えば、アメリカ合衆国にはKA-KZが割り当てられているので、K0-K9で始まるコールサインを発行でき、日本にはJAA-JSZが割り当てられているのでJA0-JS9で始まるコールサインを発行できる。

以下の場合を除き、通常は2字目までで国籍を特定できる。

  • 1字目だけで特定できる国家(B、F、G、I、K、M、N、R、W、2)
  • 「ハーフシリーズ」と呼ばれる、3字目までを参照する必要がある符字列

いくつかの大きな国家は、地域や無線局の種別等によるプリフィックス割り当てを、国内の規則で定めている。例えばメキシコはXEをAM放送に、XHをFM放送とテレビ放送に割り当てている。

Remove ads

未割当と使用不可のプリフィックス

未割当: 以下のプリフィックスは、どの国にも割り当てられておらず、ITUによって将来の拡張のためにとってある。

  • E8, E9, H5, J9, S4, T9*, Un, V9, Xn, YZ*, Z4Z7, Z9, 4N*

("x"は任意の英数字、"n"は2-9の数字を示す。"*"はかつて割り当てられていたが返上されたことを示す。)

使用不可: 以下のプリフィックスは、ITUのガイドラインによりコールサインに使用しないこととなっているため、割り当てられていない[1][Note 1]

  • 1字目と2字目がともに数字のもの (nn)
  • 1字目をQ、0、1とするもの (Qx, 0x, 1x)
  • 2字目を0、1とするもの (x0, x1)

1文字目をQとするものは、Q符号との混同を避けるため使用不可となっている。1・2文字目に数字の0・1を使用しないのは、アルファベットのO・Iとの混同を避けるためである。よって、1字目だけで国籍が特定できる場合には、2文字目について0・1を使用することができる。

Remove ads

プリフィックス割り当て一覧

要約
視点
さらに見る 割り当て表 ...
さらに見る 頭文字, 割当国 ...
Remove ads

国別のプリフィックス割り当て一覧

ア行

カ行

サ行

タ行

さらに見る 割当国, 頭文字 ...

ナ行

さらに見る 割当国, 頭文字 ...

ハ行

マ行

ヤ行・ラ行

さらに見る 割当国, 頭文字 ...

国際機関

さらに見る 割当国, 頭文字 ...
Remove ads

補足

  1. アマチュア無線の世界では、以下のような地域から運用する場合に、これらの「割り当てられない符字列」を、あえて用いることがある。
    • 領有権係争の対象で同時に実効支配国もなく帰属先が未定の地域
    • 広く承認されていない国家
    • 中央政権以外の、反政府勢力による支配地域
    以下は例。 但し、これらは現在アメリカ無線中継連盟(ARRL)DXCC委員会が決定している。
  2. BM-BO, BP, BQ, BU, BV, BW, BXは事実上台湾中華民国)にてのみ使用されている。
  3. うちCBはチリ-カナダ間の合意により、特別にカナダ放送協会(CBC)の放送局で使用されている。
  4. 国際機関への割り当て
  5. 2010年グアダラハラITU全権委員会議での決定による。
  6. No.S19.33による暫定的な割り当て(次の世界無線通信会議までの間、ITU事務総長は次回の世界無線通信会議での承認を前提として、プリフィックスを暫定的に割り当てる権限がある)
  7. Q符号との混同回避のため
  8. ハーフシリーズ
  9. ボスニア・ヘルツェゴヴィナに割り当てられていたが、2007年8月にITUにE7に変更。現在は空きとなっている。
  10. Iとの混同回避のため
  11. Oとの混同回避のため
Remove ads

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads