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中脇初枝
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中脇 初枝(なかわき はつえ、1974年1月1日[1] - )は日本の小説家、児童文学作家。
経歴
徳島県の山間部の祖谷(現・三好市)に生まれ[2][3]、2歳の時から高知県中村市(現・四万十市)で育つ[4][5]。
高知県立中村高等学校[5]在学中の1991年に高知新聞紙上でたまたま募集記事を見かけて応募した第2回坊っちゃん文学賞にて『魚のように』により大賞を受賞[6]、17歳で小説家としてデビューした[7]。同作は1993年3月に新潮社より刊行され、あわせてNHKによりテレビドラマ化された。
小学6年生の時に柳田國男『遠野物語』を読んで民俗学者を強く志し[8]、高校卒業後は筑波大学第二学群比較文化学類へ進学[1][7]。日本民俗学を専攻し[9]、1996年に卒業。在学中もフィールドワークの傍らで創作活動を行い、大学卒業後に『稲荷の家』(1997年)、『祈祷師の娘』(2004年)などの作品を発表[6]。『祈祷師の娘』は2005年の第52回産経児童出版文化賞推薦を受賞した。
2012年、児童虐待をテーマとした『きみはいい子』は書店員の支持を受けて5万部を超えるヒット作となり[10][11]、2013年に第28回坪田譲治文学賞を受賞[12]。同作は2015年に映画化され[13]、第37回モスクワ国際映画祭・コンペティション部門でNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)[14][15]、第7回TAMA映画賞で最優秀作品賞を受賞した[16]。
2014年、『わたしをみつけて』が第27回山本周五郎賞候補となり[17]、翌2015年にNHK総合の「ドラマ10」枠にてテレビドラマ化された[18]。2016年、『世界の果てのこどもたち』が第37回吉川英治文学新人賞候補となり[19]、第13回本屋大賞で3位となった[20]。2023年、『伝言』が第14回山田風太郎賞の候補となった[21]。
創作活動の傍らで民話・昔話の研究を続け、子供向けの絵本や昔話の再話を執筆。また、昔話の語りをライフワークとしている[22]。
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受賞歴
作品
小説
- 魚のように(1993年3月 新潮社 / 1997年10月 河出文庫 / 2015年7月 新潮文庫)
- 稲荷の家(1997年10月 河出書房新社)
- こんこんさま(2013年1月 河出文庫、『稲荷の家』改題)
- あかい花(2001年10月 青山出版社)
- きみはいい子(2012年5月 ポプラ社 / 2014年4月 ポプラ文庫)
- わたしをみつけて(2013年7月 ポプラ社 / 2015年5月 ポプラ文庫)
- みなそこ(2014年10月 新潮社 / 2017年4月 新潮文庫)
- 世界の果てのこどもたち(2015年6月 講談社 / 2018年6月 講談社文庫)
- 神に守られた島(2018年7月 講談社)
- 神の島のこどもたち(2019年1月 講談社 / 2020年8月 講談社文庫)
- 伝言(2023年8月 講談社)
- 天までのぼれ(2025年2月 ポプラ社)
童話
- 祈祷師の娘(2004年9月 福音館書店、卯月みゆき画 / 2012年7月 ポプラ文庫ピュアフル)
- あかいくま(2011年8月 講談社)
絵本
昔話再話
その他
- 神の島のうた(2018年7月、講談社、葛西亜理沙写真、中脇初枝文)
映像化作品
映画
テレビドラマ
脚注
関連項目
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