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京阪7000系電車
京阪電気鉄道の通勤形電車(1989-) ウィキペディアから
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京阪7000系電車(けいはん7000けいでんしゃ)は、1989年(平成元年)に登場した京阪電気鉄道(京阪)の通勤形電車。
1993年(平成5年)までに7000系として25両が製造されたほか、1989年(平成元年)に6000系VVVFインバータ制御試作車として製造された3両が1993年(平成5年)に本系列に編入され[1]、2025年(令和7年)4月1日現在、7両編成×4本(28両)が在籍する[2]。
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概要
(2011年5月13日 土居駅)
1989年(平成元年)10月の鴨東線開業に伴う増備車として、同年に6両編成×2本(7001F・7002F)と4両編成×1本(7003F)が投入された[1]。京阪で初めてVVVFインバータ制御を本採用した系列である。
7003Fは当初交野線・宇治線で運用されていたが、1991年(平成3年)に中間車を2両新造して6両編成化され、1992年(平成4年)には中間車がさらに3両新造されて、3編成とも7両編成化された。これにより、一般車(通勤車)による代用特急・臨時特急運用には6000系に代わり本系列が優先的に充当されるようになった。

(2011年8月16日 出町柳駅)
1993年(平成5年)、VVVFインバータ制御試験車6000系6014F(6次車)の京都方3両を、系列内で制御方式を統一するため、改番のうえ本系列に編入し、新造の大阪側4両と組んで、7004Fが組成された。このため、7004Fの京都方3両は6000系(2 - 6次車)と同じ車体形状で、床下の機器配置も異なる[注 1]。
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車体・内装・機器

前面デザインは6000系を踏襲しつつ、乗務員室スペース拡大のため、先頭部を直立させている。また、側窓構造が変更され、6000系6次車以前に比べて窓枠の露出が少なくなっている(前述の7004F京都方3両を除く)。
内装では、座席袖仕切りにモケットが貼られ、乗降ドア上部のつり革の跳ね上げ機構を省略した(長さが短い)点が6000系からの主な変更点である。なお、6000系7次車以降の車体・内装は本系列と同一となっている。
制御装置は東洋電機製造製 ATR-H4200-RG622A[注 2] で、GTOサイリスタ素子(4500 V/3000 A)によるVVVFインバータ制御を本格的に採用した。主電動機 TDK6151-A は200 kW(当時は新幹線以外では日本最大)の大出力の誘導電動機を装備している。最高速度は110 km/h(設計上は120 km/h)、起動加速度は6000系より少々上がって2.8 km/h/sである。
なお、本系列は京都方3両+大阪方4両のユニット構成が基本であるが、7004Fのみ京都方が4両ユニットとなっている[1]。
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製造
改造工事等
バリアフリー対応工事
7002Fは2006年(平成18年)3月に、7001Fは同年10月に、7004Fは2007年(平成19年)11月に、7003Fは2008年(平成20年)2月にそれぞれバリアフリー対応工事が実施された。工事内容は、LED式車内案内表示器・誘導鈴・車椅子スペース新設などで、あわせて当時の10000系に準じた赤御影石調の床材と青色の座席モケットに更新された。
新塗装化
2008年(平成20年)より京阪線車両の新塗装への変更が開始され、2009年(平成21年)2月に7002Fが本系列初の新塗装車となった[3]。2012年(平成24年)2月、本系列全編成の新塗装化が完了した。
前照灯LED化
2015年(平成27年)ごろに本系列全4編成の前照灯がLEDに換装された。その後、全編成が一旦シールドビームに戻されたのち、再びLED前照灯に換装されている[4]。
リニューアル工事

2022年(令和4年)12月に寝屋川工場に入場した7002Fより、本系列のリニューアル工事が開始された[5]。老朽化した制御装置などの機器更新を実施し、故障に対する予防保全、および機器の保守軽減が図られている。外観では、種別行先表示器がフルカラーLED化され、側窓枠を黒色に、側扉沓摺部をオレンジ色に変更している。これによりVVVFインバータ制御装置や補助電源装置のGTO→IGBT化が行われている。
内装は13000系に準じたデザインとなり、座席幅の拡大とバケットシート化、スタンションポール(握り棒)の設置、化粧板(天井部を除く)および床敷物の更新、広告用デジタルサイネージ(1両あたり3カ所)の設置、バリアフリー対応として扉開閉予告灯およびドアチャイムの設置、液晶型車内案内表示器(1両あたり3カ所)への更新と広告用デジタルサイネージ(1両あたり3カ所)の設置、車いすスペースの拡大が行われている。
また、省エネ化のため車内照明にLEDを採用、車内防犯カメラ(1両あたり3カ所)やホーム検知装置(先頭車床下)、戸挟み検知装置[6](1両あたり6カ所)の設置など車内外の安全性向上を図ったほか、車内非常用設備(非常通報装置・非常用ドアコック)の表示内容を、2022年(令和4年)6月に国土交通省が策定した「車内非常用設備等の表示に関するガイドライン」に適合させている。
7002Fは2024年(令和6年)1月21日より営業運転を開始した。また、7003Fも更新され、同年10月3日から運用を開始した[7]。2025年(令和7年)度には本系列全編成のリニューアルを完了する予定となっている。
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運用
7両編成化後は京阪本線・鴨東線・中之島線(淀屋橋・中之島駅 - 出町柳駅)にて普通や準急、さらには区間急行をメインに運用されている。前述のとおり、7003Fは製造当初4両編成で、交野線や宇治線で運用されていた。現在これら支線系統での定期運用はない。
特別塗色・ラッピングなど
本項では、本系列に施工された車体ラッピングについて記述する。
- 7001F
- KUZUHA MALL(2005年4月1日 - 2006年5月31日)
- e-kenet PiTaPa(2007年3月31日 - 2008年3月31日)
- きかんしゃトーマスとゆかいななかまたち(2009年7月18日 - )
- 7002F
- きかんしゃトーマスとゆかいななかまたち(2007年7月21日 - 2008年1月27日)
- よしもとお化け屋敷・京橋花月(2008年7月15日 - 2008年8月28日)
- 同月19日に天満橋から枚方公園まで招待制の臨時列車として運行され、先頭車前面に「臨」の種別標を掲出した。
- 7003F
- 7004F
- 劇場版 どうぶつの森わくわくヴィレッジ(2006年11月3日 - 2007年1月14日)
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編成表
2025年(令和7年)4月1日現在[2]
- 凡例
- VVVF:制御装置
- SIV:補助電源
- CP:空気圧縮機
- ◇:集電装置
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脚注
外部リンク
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