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令和3年台風第2号
2021年に発生した2個目の台風 ウィキペディアから
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令和3年台風第2号(れいわ3ねんたいふうだい2ごう、アジア名: スリゲ / Surigae、フィリピン名: バイシング / Bising)は、2021年4月14日に発生した台風である[1]。2016年の台風14号以来5年ぶりに、中心気圧が900hPa未満となった[2][3]ほか、 4月における統計史上初の800hPa台の台風となった。
![]() | 本項における日時は全て日本標準時です |
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概要

4月12日、カロリン諸島付近で熱帯低気圧が発生。フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)により、フィリピン名バイシング(Bising)とされた。合同台風警報センター(JTWC)は、熱帯低気圧番号02Wを与えた。02Wは4月14日3時に、フィリピンの東(北緯7.9度・東経137.2度)で台風となり[4]、アジア名スリゲ (Surigae) と命名された。命名国は北朝鮮で、鷲の名前に由来する[5]。台風は4月18日3時、 フィリピンの東(北緯12度35分・東経128度25分)において、中心気圧895hPa・最大風速60m/s(120kt)の猛烈な勢力となった[6][7]。 その後はフィリピンの東をゆっくりと北上し、22日から23日夜にかけて徐々に勢力を弱めながら沖縄の南を東進し、25日9時に日本の南で温帯低気圧に変わった[8]。なお米軍(JTWC)の最終事後修正の結果、最大風速は170Kt(最大風速85m/s)・中心気圧882hPaに上方修正された。これにより米軍解析値では平成25年台風第30号に並ぶ台風となった。
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発達の原因

台風2号は一時、4月としては異例の「中心気圧895hPa・最大風速60m/s(120kt)」という猛烈な勢力にまで発達した(気象庁の解析による)[9]。 米軍合同台風警報センターによる解析では、 「中心気圧888hPa・最大風速 (1分平均) 85m/s」の「スーパー・タイフーン」に成長していたとされる[10]。中心気圧が900hPaを下回るのは、2016年の台風14号(最低気圧890hPa)以来5年ぶりである[3][11]。しかも、1年の中で4月という早い時期に900hPa未満となるのは統計史上初である[12]。 すなわちこの台風は、1月〜4月に発達した台風としては観測史上最強、かつ初めて800hPa台に突入した台風となった[10]。
台風2号が季節外れに猛烈な勢力に発達した原因としては、海水温が30度近くと高かったことや、 マッデン・ジュリアン振動などが挙げられるという[10]。
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被害
この台風により、ミクロネシアやパラオ、フィリピンなどに被害がもたらされた[13]。台風により10人が死亡し、8人が行方不明となった。被害総額は、1,047万ドルと推定されている。
脚注
外部リンク
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