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伊澤星花

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伊澤 星花(いざわ せいか、1997年11月1日 - )は、日本女性総合格闘家JAPAN TOP TEAM所属[1]DEEP JEWELSで2021年にストロー級(-52.2kg)王座、2024年にアトム級(-47.6kg)王座を獲得し、同団体史上初の2階級制覇。RIZINでは2022年にスーパーアトム級(-49.0 kg)王座を獲得し、同年に行われた女子スーパーアトム級ワールドグランプリで優勝。夫は総合格闘家のCORO、弟は総合格闘家の風我栃木県宇都宮市出身[2]

概要 基本情報, 本名 ...
概要 COROと伊澤星花, YouTube ...
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来歴

要約
視点

生い立ち

栃木県宇都宮市に生まれ、幼いころから兄・カズト、弟・風我ときょうだい喧嘩を毎日繰り返していた[2]。手を焼いた両親が外でエネルギーを発散させることを目的に、4歳の時に柔道に通わせる[3]

小学校4年生の時にレスリングを始め[4][5]、レスリングでは宇都宮市立姿川中学校3年時に沼尻直杯全国中学生選手権女子57kg級優勝、ジュニアクイーンズカップ52㎏級準優勝、柔道では作新学院高校2年時にインターハイ女子52kg級3位、全国高校柔道選手権女子52kg級5位入賞といった実績を残した[6][7]

東京学芸大学3年時には東京学生柔道優勝大会女子5人制で大学史上初の優勝を達成[8]。4年時には相撲に挑戦し、全日本女子相撲選手権超軽量級(50kg未満)で準優勝[5][9][10]

大学院に進学した2020年6月から本格的に総合格闘技の練習を開始[11]。総合格闘技を始めた理由は、コロナ禍に入り柔道の試合がなくなり、やることがなくなったから、と話しており、元々は体育の先生、小学校の先生を志望していた[12]

プロデビュー

2020年10月にDEEP JEWELSで総合格闘家としてプロデビューし、ARAMIに3-0の判定勝ち。12月19日に開催されたDEEP JEWELS 31でDEEP JEWELSストロー級暫定王者の本野美樹英語版と対戦し、判定勝ち。ノンタイトル戦ながらプロ2戦目で王者に勝利する番狂わせを演じた[13]

2021年6月20日、DEEP JEWELS 33のDEEP JEWELSストロー級暫定タイトルマッチで暫定王者の本野美樹と再戦し、腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。暫定王座獲得に成功した。2022年3月14日に正規王者の魅津希が王座を返上し、暫定王者から正規王者に認定された[14][15]

2021年10月23日、DEEP 104 IMPACTパク・シウと49.0kg契約で対戦。2Rグラウンド状態での顔面に対する蹴りを行ったシウに対してレッドカードの減点2が出され、3-0(28-27、29-26×2)で判定勝ち[16]

2021年12月31日にRIZINに初出場し、RIZIN.33でRIZIN女子スーパーアトム級王者の浜崎朱加とノンタイトル戦で対戦。序盤から試合を優位に進め、2Rに三角絞めを極めたままマウントポジションの体勢になり、パウンドと肘を連打しTKO勝利[17]。この勝利により、浜崎に初めて勝利した日本人選手、かつスーパーアトム級以下で浜崎に初めてフィニッシュ勝利した選手となり、SHERDOG女子アトム級ランキングで世界ランキング1位となった[18][試合映像 1][補足映像 1]

2022年3月14日、DEEP JEWELSストロー級王者の魅津希の王座返上に伴い、同級王者に認定された[14][15]

RIZIN女子スーパーアトム級王座

2022年4月17日、RIZIN.35のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで王者の浜崎朱加とダイレクトリマッチを行い、テイクダウンをしてグラウンドで積極的に攻め続け、3-0の判定勝ちを収め第4代王座獲得に成功した。試合後のリング上では、3Rに攻めずに休んでしまった場面から自分に不甲斐なさを感じ、悔し涙を流した[19][20][補足映像 2]

2022年7月31日、RIZIN.37のスーパーアトム級ワールドグランプリ1回戦でPAWC女子ストロー級王者・COF女子フライ級王者のラーラ・フォントーラと対戦し、1Rにフロントチョークで一本勝ちを収め準決勝に進出した[21][試合映像 2][補足映像 3]

2022年9月25日、RIZIN.38のスーパーアトム級ワールドグランプリ準決勝でIMMAF 2019 女子ストロー級優勝者のアナスタシア・スヴェッキスカと対戦し、2Rに腕ひしぎ十字固めによる一本勝ちを収め、決勝戦に進出した[22][試合映像 3][補足映像 4]

2022年12月31日、RIZIN.40のスーパーアトム級ワールドグランプリ決勝でSHERDOG世界ランキング2位のパク・シウとの約1年2ヶ月ぶりとなる再戦で、2-1の判定勝ち。女子アトム級世界ランキングトップ10の半数以上を集めた世界的トーナメントの優勝者となり、優勝賞金700万円や副賞・トーナメントベルトなどを獲得した[23][24][補足映像 5]

2023年3月9日、総合格闘家のCOROと入籍[25]。17日には東京学芸大学教職大学院を修了。教職修士専門職学位を取得した[26]

2023年5月28日、DEEP JEWELS 41でアム・ザ・ロケットと対戦し、1Rに三角絞めで勝利した[27]

2023年7月30日、超RIZIN.2のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで挑戦者のクレア・ロペスと対戦し、1Rにニンジャチョークによる一本勝ちを収め、王座の初防衛に成功[28]。試合時間は1分4秒となり、RIZIN王座戦の最短防衛記録を更新した(2024年9月まで最短記録)[29][30][試合映像 4][補足映像 6]

2023年10月14日にジム「トライフォース赤坂」の「JAPAN TOP TEAM」への改称および改革に併せて、同ジムにCOROとともに所属することが発表された[31]

2023年12月31日、RIZIN.45で、引退試合を行うレスリング世界選手権3度優勝の山本美憂と対戦し、2Rにリアネイキッドチョークで一本勝ち[32][試合映像 5][補足映像 7]

DEEP JEWELS2階級制覇

2024年3月24日に開催された『DEEP JEWELS 44』で行われたDEEP JEWELSアトム級タイトルマッチで王者のパク・シユンと対戦[33]。2回にパンチでダウンを奪い、ニンジャチョークで一本勝ち[33]。同級王座を獲得し、DEEP JEWELS史上初の2階級制覇[33]。RIZIN女子スーパーアトム級王座と合わせると-52.2kg、-49kg、-47.6kgの部門で3階級を制覇[33]。勝利者マイクでは「今回からJTTの所属になって、打撃の強さも見えたんじゃないでしょうか」「榊原さん、超RIZIN出させてください。自分が出ないと女子格闘技盛り上がらないと思います」などと話した[33][試合映像 6]

2024年7月28日に開催された『超RIZIN.3』で同年9月開催の『RIZIN.48』への出場をもって引退することを発表した浅倉カンナとの対戦が発表された[34]。9月29日にさいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN.48』で浅倉カンナと対戦[35]。序盤からタックルでテイクダウンを奪い、寝技で一本を狙うと浅倉に寝技をかわされる[35]。3回終盤には浅倉のパウンドに蹴り上げで対抗[35]。3回を終え、判定3-0で勝利[35]。試合後のインタビューでは、引退する浅倉に対し「これまで引っ張ってきてくれてありがとうございました。気持ちも強い選手でした」と話し、試合内容については「自分としては情けない試合になってしまい、もう1回出直してきたいと思います」と話した[35][36][37][試合映像 7][補足映像 8]

2024年12月5日に『RIZIN DECADE』の記者会見が行われ、ルシア・アプデルガリムと対戦することが発表された[38]。RIZIN代表の榊原信行は、RENAとのタイトルマッチに向けて調整をしていたところ、RENAの怪我によりタイトルマッチが見送られたと話した[38]。これを受けて、RENAについて「実際試合が決まりそうになるといつも逃げちゃうので、逃げるくらいなら最初から名前出すなよって思います」などとコメント[38]。アプデルガリムについては、打撃の強さを警戒しつつも「寝技もあるので全体的に自分の方が上回っていると思います」と話した[38]。なお、SHERDOGの世界女子アトム級ランキングで2022年から2024年12月現在まで世界1位にランキングされている[39][40]

2024年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催された『RIZIN DECADE』第2部の「RIZIN.49」でルシア・アプデルガリムと対戦[41]。1回にジャブ、ローキックで間合いを取るアプデルガリムに対しテイクダウンを奪うと、三角絞め、下からのパウンド、腕十字、逃れるアプデルガリムに三角絞めの組み直し、肘打ちを経て三角十字で極めてタップを奪い、一本勝利[41]。勝利者マイクでは、アブデルガリムに感謝を伝えると「もう泣きません。次泣いたら引退しようと思います」と話し、RENAについては「今日の試合でもっと怖くなってビビッて来ないと思います。格下の相手とやってもしょうがないので世界と戦いたいと思います」と話した[41][42]

2025年6月7日に『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』の記者会見が行われ、RIZINスーパーアトム級(49.0kg)タイトルマッチとしてROAD FC出場選手のシン・ユジンと対戦することが発表された[43]。7月11日にDEEPストロー級王座を返上[44]

2025年7月25日にRIZIN代表の榊原が会見を行い、シン・ユジンの計量失敗により52kg契約でノンタイトル戦として試合を行うことが発表された[45]。同日に行われた個別インタビューで、対戦相手の印象について改めて聞かれると「もうアマチュア以下の選手ですね」と答え、「もう怒りが溜まってるんでボッコボコにぶっ潰します」などと語った[45]。26日に行われた公開計量ではシン・ユジンが52.85kgで850グラムオーバー。これを受けて、以下のように語った[46]

体重を譲歩したにもかかわらずオーバーしてきて、もうプロでもなんでもないと思っている。明日は喧嘩祭りなんで、体重なんて関係ないと思っています。しっかりとバッチバチのケンカをして、RIZINに出てきたことを後悔させて、もう二度と出さないようにしてあげたいと思います。で、こういう減量もできない選手を出してくるROAD FCもあり得ないと思っているので、団体ごとぶっ潰してやりたいなと思ってます。伊澤星花[46]

2025年7月27日にさいたまスーパーアリーナで開催された『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』でシン・ユジンと対戦[47]。1回にテイクダウンを奪いパウンド、肩固めでタップを奪い一本勝利[47]。勝利者マイクではユジンに感謝の言葉を述べると、自身が運営するジム「Roys GYM」の2号店が北松戸にできること、女子格闘技を盛り上げるための企画「伊澤チャレンジ」を開始することを報告した[47]

2025年8月29日に自身のYouTubeチャンネルで、女子格闘家を発掘し育成するプロジェクト「伊澤星花チャレンジ」のオーディション映像を公開[48]

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階級について

2021年時点でストロー級(52.2kg)の試合では減量を行わず、ナチュラル体重で出場しており、スーパーアトム級(49kg)で試合をする際も水抜きを行っていない。将来については「世界にはないアトム級よりも、体を創ってストロー級で戦っていきたいです」と語っている[49]

2024年12月にUFC代表のダナ・ホワイトは、UFC 310終了後の記者会見で現地記者から「UFCでアトム級を始めるなら[注釈 1]、伊澤星花が相応しいと思いますが?」と提言された際に、笑顔でうなずき「ありがとう」と答えた[50][51]

戦績

総合格闘技

さらに見る 総合格闘技 戦績 ...
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
シン・ユジン1R 2:24 肩固め超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り2025年7月27日
ルシア・アプデルガリム1R 2:21 腕ひしぎ三角固めRIZIN.492024年12月31日
浅倉カンナ5分3R終了 判定3-0RIZIN.482024年9月29日
パク・シユン2R 0:58 ニンジャチョークDEEP JEWELS 44
【DEEP JEWELSアトム級タイトルマッチ】
2024年3月24日
山本美憂2R 0:38 リアネイキッドチョークRIZIN.452023年12月31日
クレア・ロペス1R 1:04 ニンジャチョーク超RIZIN.2
【RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ】
2023年7月30日
アム・ザ・ロケット1R 3:31 三角絞めDEEP JEWELS 412023年5月28日
パク・シウ5分3R終了 判定2-1RIZIN.40
【RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ決勝】
2022年12月31日
アナスタシア・スヴェッキスカ2R 4:56 腕ひしぎ十字固めRIZIN.38
【RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ準決勝】
2022年9月25日
ラーラ・フォントーラ1R 3:47 ギロチンチョークRIZIN.37
【RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ1回戦】
2022年7月31日
浜崎朱加5分3R終了 判定3-0RIZIN.35
【RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ】
2022年4月17日
浜崎朱加2R 2:50 TKO(パウンド)RIZIN.332021年12月31日
パク・シウ5分3R終了 判定3-0DEEP 104 IMPACT2021年10月24日
本野美樹英語版1R 3:32 腕ひしぎ十字固めDEEP JEWELS 33
【DEEP JEWELSストロー級暫定タイトルマッチ】
2021年6月20日
本野美樹5分3R終了 判定3-0DEEP JEWELS 312020年12月19日
ARAMI5分2R終了 判定3-0DEEP JEWELS 302020年10月31日

グラップリング

勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
富松恵美3:51 腕ひしぎ十字固め[注釈 2]DEEP JEWELS 342021年9月4日
長野美香0:50 ヒールフック[注釈 2]DEEP JEWELS 342021年9月4日
杉本恵1R 0:58 リアネイキッドチョークDEEP JEWELS 322021年3月7日
さくら4分2R終了 判定3-0DEEP & PANCRASE 大阪大会2020年11月29日
杉内由紀7分1R終了 時間切れBATTLE HAZARD 072020年8月30日

獲得タイトル

レスリング

柔道

相撲

総合格闘技

  • DEEP JEWELSストロー級暫定王座(2021年)
  • 第3代DEEP JEWELSストロー級王座(2022年)
  • 第4代RIZIN女子スーパーアトム級王座(2022年)
  • RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2022 女子スーパーアトム級ワールドグランプリ 優勝(2022年)
  • 第9代DEEP JEWELSアトム級王座(2024年)

脚注

関連項目

外部リンク

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