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南美深駅

日本の北海道中川郡美深町にあった北海道旅客鉄道の駅(廃駅) ウィキペディアから

南美深駅map
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南美深駅(みなみびふかえき)は、北海道上川総合振興局中川郡美深町字美深にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線廃駅)である。電報略号ミカ事務管理コードは▲121823[1]駅番号W53

概要 南美深駅, 所在地 ...
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歴史

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1977年の南美深駅と周囲約500m範囲の状況。左上稚内方面。稚内側に踏切。見にくいが踏切脇に待合室がある。右下名寄側にペンケニウプ川。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

地元住民の請願によって仮乗降場として設置された[2][3]。一部の上り普通列車は当駅を通過していた。

年表

  • 1956年昭和31年)7月1日日本国有鉄道(国鉄)宗谷本線の智恵文駅 - 美深駅間に南美深仮乗降場設定)として新設開業[4][3]。旅客のみ取り扱い。
  • 1959年(昭和34年)11月1日旅客駅に昇格。南美深駅となる[4][3]
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。
  • 2016年平成28年)7月上旬:JR北海道が当駅を2017年(平成29年)3月のダイヤ改正に合わせて廃止する意向を地元に伝える[新聞 2][新聞 3][新聞 4]
    • これに対して、美深町は「南美深は将来有望な地域であり、将来的な活用が想定される」との考えを示し、駅の存続を強く求めた[新聞 4]。美深町長の山口信夫も「住民にとって駅は重要」という考えを示し、30万円を美深町の2017年度一般会計予算に盛り込み、JRに対し2017年3月までに維持管理費を一部負担する協定を結んだ[新聞 3][新聞 5]
  • 2017年(平成29年)4月:当駅をJR北海道が当面の間自社の費用で存続[新聞 5]
    • 同時に廃止が打診されていた上川管内の宗谷本線3駅のうち、筬島駅については、所在する音威子府村が同様の協定を結んだものの、歌内駅の所在する中川町が交渉を拒否したため[新聞 5]
  • 2019年(令和元年)12月3日:JR北海道アクションプラン(宗谷線)に基づきJR北海道から宗谷本線活性化協議会に対して、同社が維持できないとする「過去5年間、乗車人員が1日平均3名以下の無人駅」について廃止か自治体での維持管理を行うかの方針を2020年3月までにJR北海道への報告をするよう要請[新聞 6]。当駅の存続の可否が検討される。
  • 2020年令和2年)3月25日:同日までに、周辺の地元自治会から駅の廃止に了承が得られたとして、美深町が当駅の廃止を容認[新聞 7][新聞 8][新聞 9][新聞 10]
    • 容認理由としては「駅の存続には多額の費用が掛かり、仮に費用を負担しても再度存廃問題が浮上する」「名士バスの路線バス恩根内線が鉄道に代わる交通機関として対応できる」などの理由が挙げられた[新聞 9]
  • 2021年(令和3年)

駅名の由来

「美深」の南方に位置するため[5]

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駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅だった。ホームは線路の北側(稚内方面に向かって右手側)に存在した[6]分岐器を持たない棒線駅となっていた[6]

開業時からの無人駅名寄駅管理)[7]で、ホーム北側の出入口から少し離れた位置に待合所を有した[8]。鉄板張りのの無い建物であった[8]。出入口上部に「南美深待合所」と記載された駅銘板を掲示していた[8]。ホームは木製デッキ式で[8]、稚内方にスロープを有し[9]駅施設外に連絡していた。トイレは無かった[8]

利用状況

乗車人員の推移は以下の通り。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで1日平均乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

さらに見る 年度, 乗車人員(人) ...

駅周辺

数軒の農家があり、田畑となっている。2016年時点で、美深町は「基幹産業は農業であり、高齢化は進んでいるものの、代変わりして若手が農業を担っている。南美深は将来有望な地域」としている[新聞 4]

その他

当駅を含む美深町に所在する無人駅3駅が、2021年3月13日に廃止されるのに合わせて、地元若手住民で構成されるグループ「美深廃駅プロジェクト」が、廃止対象3駅を舞台とした記録映像の制作を2021年1月より開始している[新聞 13]。同年1月25日には、映像制作費を募集するためのクラウドファンディングを開始させ、駅のイラストが入った返礼品も作成された[新聞 13]

駅廃止後の2021年(令和3年)9月時点で、当駅の待合所は美深町内にある農業生産法人の敷地内に移設され、写真などが展示されている[11]

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線(廃止時点)
智北駅 (W52) - 南美深駅 (W53) - 美深駅 (W54)

脚注

関連項目

外部リンク

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