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合成可能なダイアクリティカルマーク拡張
Unicodeのブロック ウィキペディアから
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合成可能なダイアクリティカルマーク拡張(ごうせいかのうなダイアクリティカルマークかくちょう、英語: Combining Diacritical Marks Extended)は、Unicodeの58個目のブロック。
解説
主に欧文において別の文字に結合して発音の変化などを表すダイアクリティカルマーク(分音記号)のうち、合成可能なダイアクリティカルマークブロックに含まれていない、辞書や文法書などで発音記号と共に用いられるものを収録している。
このブロックには、ヨーロッパ方言学の転写規則に由来する特殊な結合記号が多数含まれている[1]。
本ブロックに含まれる文字は全てダイアクリティカルマークであるため、文字幅を持たない結合文字である。
Unicodeのバージョン7.0において初めて追加された。
収録文字
要約
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小分類
要約
視点
このブロックの小分類は「ドイツ語方言学で使用される記号」(Used in German dialectology)、「他のダイアクリティカルマークや文字を囲む記号」(Marks surrounding other diacritics or letters)、「スコットランド方言学で使用される記号」(Used in Scots dialectology)、「他のダイアクリティカルマークの隣または周囲に付く記号」(Marks next to or surrounding other diacritics)、「発音記号」(Phonetic sign)、「拡張IPAで使われる記号」(Used in extended IPA)、「中英語のオルムルムで使われる記号」(Used in Middle English Ormulum)、「複号声調記号」(Compound tone diacritics)、「J.P.ハリントンのダイアクリティカルマーク」(J.P. Harrington diacritics)、「IPA用位置異体字」(IPA positional variants)、「歴史的なIPA」(Historical IPA)、「拡張IPA用位置異体字」(Extended IPA positional variants)の12個となっている[1]。
ドイツ語方言学で使用される記号(Used in German dialectology)
他のダイアクリティカルマークや文字を囲む記号(Marks surrounding other diacritics or letters)
この小分類には他のダイアクリティカルマークや文字を囲む括弧の形状をしたダイアクリティカルマークが収録されている。
これらの記号は、別の発音区別符号の部分的または不確実な適用を示すためによく使用される[1]。
スコットランド方言学で使用される記号(Used in Scots dialectology)
この小分類にはスコットランドの方言学で用いられるダイアクリティカルマークが収録されている。
他のダイアクリティカルマークの隣または周囲に付く記号(Marks next to or surrounding other diacritics)
この小分類には他のダイアクリティカルマークや文字を囲む括弧の形状をしたダイアクリティカルマークが収録されている。
拡張 IPA では、左括弧または右括弧が有声音または無声音のダイアクリティカルマークと組み合わせて使用され、最初または最後の部分適用性を示す[1]。
発音記号(Phonetic sign)
この小分類には発音記号として用いられる、結合して上に付く番号記号(#)1つのみが収録されている。
拡張IPAで使われる記号(Used in extended IPA)
この小分類には拡張IPAで用いられるダイアクリティカルマークが収録されている。
中英語のオルムルムで使われる記号(Used in Middle English Ormulum)
複号声調記号(Compound tone diacritics)
この小分類には曲線声調などの音の高低が連続して切り替わる複合的な声調を表すためのダイアクリティカルマークが収録されている。Unicodeのバージョン17.0で追加された。
J.P.ハリントンのダイアクリティカルマーク(J.P. Harrington diacritics)
この小分類にはアメリカ合衆国の言語学者・民俗学者であるジョン・ピーボディ・ハリントンが音韻の記録に用いたダイアクリティカルマークが収録されている。バージョン17.0で追加された。
IPA用位置異体字(IPA positional variants)
この小分類には国際音声記号(IPA)において、通常文字の下に結合されるダイアクリティカルマークが、ディセンダを持つ基字(pなど)に結合される際に可読性のため上に書かれたものが収録されている。バージョン17.0で追加された。
歴史的なIPA(Historical IPA)
この小分類には国際音声記号(IPA)において、かつて用いられていたダイアクリティカルマークが収録されている。バージョン17.0で追加された。
拡張IPA用位置異体字(Extended IPA positional variants)
この小分類には拡張IPAにおいて、通常文字の下に結合されるダイアクリティカルマークが、ディセンダを持つ基字に結合される際に可読性のため上に書かれたものが収録されている。バージョン17.0で追加された。
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文字コード
合成可能なダイアクリティカルマーク拡張(Combining Diacritical Marks Extended)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+1ABx | ᪰ | ᪱ | ᪲ | ᪳ | ᪴ | ᪵ | ᪶ | ᪷ | ᪸ | ᪹ | ᪺ | ᪻ | ᪼ | ᪽ | ᪾ | ᪿ |
U+1ACx | ᫀ | ᫁ | ᫂ | ᫃ | ᫄ | ᫅ | ᫆ | ᫇ | ᫈ | ᫉ | ᫊ | ᫋ | ᫌ | ᫍ | ᫎ | |
U+1ADx | | | | | | | | | | | | | | | ||
U+1AEx | | | | | | | | | | | | | ||||
U+1AFx | ||||||||||||||||
注釈
|
履歴
要約
視点
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
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出典
関連項目
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