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合略仮名

仮名の合字 ウィキペディアから

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合略仮名[1](ごうりゃくがな、旧字体合略假名)は、仮名合字である。

分類

合略仮名[2]省略仮字[1]とも呼ばれる。

略用仮名[3]合略文字[4][5]合略字[6][7]等の語は踊り字(〳〵、ゝ、々)や撥音記号(ン)を含む場合がある。

書簡でのみ用いられる字(さまなど)は書簡体文字と呼ばれる。

𬼂なり」「トキ」などは合字ではないが、合略仮名とともに紹介されることがある。

歴史

1900年(明治33年)1月に仮名調査委員が『同音󠄁の假名に數󠄄種あるを各一種に限ること (即ち變體假名を廢すること)』として変体仮名踊り字長音符字音仮名遣や仮名「お」オ」ゐ」ヰ」ゑ」ヱ」の廃止とともに『「ことより𬼂なりトキ𪜈トモ」を廢す』を議決した[8]

同年7月に仮名調査部委員会は国字改良部仮名決議を行った[9]。合略仮名については特に言及されて居ないが、以前の議決と同様に「同音󠄁の假名に數󠄄種あるを各一種に限ること」としている。

同年8月に文部省の小学校令施行規則第十六条によって小学校の授業に用いる仮名に制限が加えられた。第一号表に合略仮名は記載されず、以降小学校では使用されないこととなった[10]

同年10月に国字改良部仮名決議が小学校令に合せて修正された[11]。合略仮名については依然として言及されなかった。

1908年(明治41年)、文部省訓令第10号「小学校令施行規則中教授用仮名及び字体、字音仮名遣並びに漢字に関する規定削除の趣旨」が発表され[12]、小学校令施行規則第十六条は廃止された。

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電子機器上での扱い

2000年まで、コンピュータ上では外字の利用などでしか合略仮名を扱えなかった。

2000年JIS X 0213が定められた。これによって「コト」と「より」が使えるようになった。

2002年Unicode 3.2に「コト」と「より」が採用された。

2009年、Unicode 5.2に「𪜈トモ」が採用されて、使えるようになった。しかし、CJK統合漢字拡張Cとして登録されてしまった。

2017年、Unicode 10.0に「𬼀シテ」「𬼂なり」「𬻿ナリ」が採用されて、使えるようになった。しかし、CJK統合漢字拡張Fとして登録されてしまった。

表示可能なフォント

2025年8月現在、合略仮名が表示可能なフォントには以下のようなものがある。

一覧

字源や用例は各ページを参照。

平仮名

以下は、合字である。

さらに見る 読み, 画像 ...

以下は、合字ではない。

さらに見る 読み, 画像 ...

片仮名

以下は、合字である。

さらに見る 読み, 画像 ...

以下は、合字ではない。

さらに見る 読み, 画像 ...
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類似の文字

  • 「ます」と読む文字」は、計量に使用する記号化したものであり、合略仮名ではない。
  • 漢字の一部を仮名に置き換えた字(略字)があるが、これらも合略仮名ではない。
    • 例:「機」、「議」、「摩」または「魔」 →「略字」を参照。
  • インターネットスラングで、既存の文字のが他の文字として解読できる場合、当該文字1字を他の文字2字の代わりとして用いる場合がある。
    • 例:「托い」(キモい)「モルール」(モノレール)など。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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