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奇巌城の冒険

日本の映画 ウィキペディアから

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奇巌城の冒険』(きがんじょうのぼうけん)は、1966年昭和41年)4月28日に公開された東宝三船プロダクション制作の映画[3]。総天然色、シネマスコープ(東宝スコープ)[3][8]。監督は谷口千吉、主演は三船敏郎

概要 奇巌城の冒険, 監督 ...

併映は「駅前シリーズ」の一本である『喜劇 駅前漫画』(東京映画作品、監督:佐伯幸三[9]

概要

1963年に公開された『大盗賊』の路線を受け継いだ冒険映画[出典 3]。主要なスタッフ・キャストも『大盗賊』と共通している[出典 4]

太宰治の小説『走れメロス』をストーリーの原案とし[出典 5]多摩市桜ヶ丘に1万5千平方メートルの広大なオープンセットを建て[出典 6]イランイスファファンでのロケーションを敢行して製作された[出典 7][注釈 2]

一部にはミニチュアセットも用いられているが、クレジットされている特撮スタッフは合成担当のみである[11]

ストーリー

日本に持ち帰るための仏舎利を探して旅する僧侶・円斉は、奴隷として売られていた大男・大角と出会い、ともにタクラマカン砂漠を旅することになった。

円斉と大角は盗賊団に襲われたウイグル人商人のキャラバンとともに竜巻に救われ、逃げ込んだ窟寺で円斉は探していた仏舎利を手にする。仏舎利を日本に送るべくコータンへ向かう円斉と大角は、まず人間不信の王が支配するペシルに入る。王の命令で円斉は捕らえられてしまい、かろうじて逃げ延びた大角は正義感から捕らえられた円斎たちを救うべく城に潜入する。大角は城の中で一癖ありそうな王の家臣たちの中に砂漠で出会った盗賊団の首領ゴルジャカを見つけるが、大角も捕らわれてしまい、王から火あぶりの刑を宣告される。大角は日本に送る仏舎利をコータンに届けるため、刑の執行を3日間延期してくれと訴える。約束の日までに大角がペシルに戻らなければ円斉を代わりに処刑するとの条件で、王は延期を認める。

大角は仏舎利を留学生の弟に託すが、ペシルに戻る最中にゴルジャカの盗賊団に襲われ、谷底に落ちてしまう。約束の日の昼近く、円斉の処刑の準備ができたころに大角は瀕死の状態で城に戻って来た。ペシルの人々は大角の勇気を讃え、守ろうとする。王もまた大角の献身に心を動かされ、また人間を信じるようになる。

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キャスト

スタッフ

その他

  • 特撮テレビドラマ『ウルトラマン』第7話「バラージの青い石」は、本作品のオープンセットを借りて撮影された[出典 8]
  • 伊福部昭が東宝特撮映画の音楽を再構成した管弦楽曲『SF交響ファンタジー第2番』の冒頭で、伊福部が当初構想していた『キングコングの逆襲』のモンド島のイメージと差し変わる形で本作品の楽曲が使われている。オーケストラ用に編曲されているため、劇中の印象とはやや異なる。
  • 伊福部は本作品と並行して大映の映画『大魔神』でも音楽を担当しており、本作品の録音作業を途中で切り上げて同作品のために大映京都撮影所へ向かった[15]。伊福部は、双方のスタッフがどちらも相手側の作品タイトルを小馬鹿にしていたことを述懐している[15]

映像ソフト

  • LD 品番:TLL2240[13]
  • 2015年7月15日には、「東宝DVD名作セレクション」の1つとしてDVD化された。品番:TDV25251D[16]

脚注

参考文献

外部リンク

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