トップQs
タイムライン
チャット
視点

若林映子

日本の映画女優 ウィキペディアから

若林映子
Remove ads

若林 映子わかばやし あきこ[出典 1]1939年昭和14年〉[4][5]12月13日[出典 2] - )は、日本の元女優東宝映画を中心に活躍した。

概要 わかばやし あきこ 若林 映子, 本名 ...

名前の映子は 「えいこ」と誤読されることがあるが本名は「あきこ」で、夕映えの増すころに生まれたことにちなんで名づけられた。

来歴・人物

要約
視点

デビュー

東京市[出典 3]大森区北千束[注釈 1]出身。父親はエンジニアだった。10代のころは、シモーヌ・ド・ボーヴォワールを愛好する読書家で[9]、画家を志望したこともあった[6][10]

東京都立青山高等学校の3年生だった1957年(昭和32年)8月、ほんの軽い気持ちで東宝の『海鳴り』(制作中止)と『隠し砦の三悪人』の雪姫役に友人と一緒に応募する[出典 4]。結果は落選だったが、その後東宝から誘いを受け、高校卒業後に東宝へ入る[出典 5]。同期は野口ふみえ樋口年子。演技研究所を経て最初にカメラの前に立ったのは、1958年(昭和33年)の山口淑子引退記念映画『東京の休日』でのファッションモデル役だったが[4][5]、公開順としては本多猪四郎監督『花嫁三重奏』がデビュー作となる[出典 6]。その後しばらく端役として映画出演が続く。

海外での人気

Thumb
1965年

東アジア的な細い目、小さな口といったイメージとは一線を画した、クッキリした容姿だが、むしろ欧米人には西アジア的なものも包括したエキゾチックな雰囲気として受け取られ[3][5]、日本国内よりも海外の方で人気を得る。ヨーロッパの映画を買い付けていた東和映画(現在の東宝東和)の川喜多かしこ経由で、ヨーロッパ映画への出演が続いた[11]1960年ロモロ・マルチェリーニイタリア語版監督のイタリア映画『レ・オリエンターリ』(サダコ役)を皮切りに[12][9]1961年にはマルチェリーニ監督の推薦で日伊合作映画『Akiko』に題名と同じアキコ役で出演[出典 7]。同年、西ドイツ映画『遙かなる熱風』(Bis zum Ende aller Tage)で日中混血のダンサー、アンナ・スー役を演じる[13][9]

その後は、東宝でアクション、サラリーマン物、『キングコング対ゴジラ』などの特撮映画と幅広いジャンルで活躍する[6]。『三大怪獣 地球最大の決戦』は『ローマの休日』の要素を組み込んだ異色怪獣映画だが、欧州小国のサルノ王女役を演じた[出典 8]。金星人として活動している際の衣裳は、監督の本多猪四郎が若林の私服姿を見て採用したものであった[6]。若林は、国際派のイメージがついて以降は、普通の娘役よりも少し変わった役が多くなったと述懐している[6]

本多によれば、海外との合作の際には出演希望女優に若林の名が挙がっていたという[14]ウディ・アレンも若林のファンであり、『007』の撮影現場に見学に行き、若林と会話をしたり、またアレンの監督デビュー作『What's Up, Tiger Lily?』は若林も出演した「国際秘密警察シリーズ」を英語脚色・再編集・追加撮影した作品である[15][16]

最後に出演した海外作品は、1971年にシャーリー・マクレーン主演のテレビシリーズ『Shirley's World』のエピソード「The Lovers」[17]。若林は後年シャーリー・マクレーンとの思い出を、気取りもなく素敵な方だと振り返っている[16]

ボンドガール

1967年には、007シリーズ5作目の『007は二度死ぬ』に浜美枝と共にボンドガールに抜擢される[出典 9]。これが若林にとって最初で最後のハリウッド作品となった。

当初の予定では、浜が公安エージェントの「スキ(Suki)」役であり、若林が海女の「キッシー鈴木(Kissy Suzuki)」役で、ビキニの衣装を着た2人のカメラテストが東京で行われていたが[11][16]、英国滞在の3か月後に脚本の読み合わせで、浜の英語力では公安エージェント役は無理と判断され、役柄が交換となった[18][11]。この際、原作の「スキ」という日本人にはなじまない名前が、若林の名前を取って「アキ」と変更されている。制作陣に普段から若林は、そのようにアキと呼ばれていたという[11][18]。劇中でアキが乗るボンドカートヨタ2000GTを撮影後に進呈されるという話を、若林は車の運転が出来ないことから断っている[19]

現在

女優業からは身を引いているが、東宝が発売するDVDBlu-rayのオーディオコメンタリーや[20][21]、リバイバル上映のイベントなどに参加している[3][22]

Remove ads

主な出演作品

映画

Thumb
キングコング対ゴジラ』(1962年)

テレビドラマ

コメンタリー

  • 三大怪獣 地球最大の決戦(2001年12月21日 DVD 、東宝)
  • アルプスの若大将(2005年6月24日 DVD 、東宝)
Remove ads

脚注

参考文献

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads