トップQs
タイムライン
チャット
視点
平和を我等に
ウィキペディアから
Remove ads
「平和を我等に」(へいわをわれらに、原題:Give Peace a Chance)は、1969年にジョン・レノンがプラスティック・オノ・バンド名義で発表した楽曲である。
Remove ads
解説
クレジット
本曲のクレジットはレノン=マッカートニーとなっているが、実際にはレノンとオノ・ヨーコの共作である。レノンは彼女をクレジットに含まなかったことを「罪」だったと語っている[1]。
ポール・マッカートニーは本曲の作曲にもレコーディングにも一切関与していない。レノンは1980年のインタビューで「なぜポールの名前が出ているのか、僕にも分からないくらいだよ。ポールの名前が出ているのは、別にシングルを出したことと - 最初の物だけどね - ビートルズから本気で離れようとしていたことで、僕がちょっと後ろめたく思っていたからなんだ」と語っている[2][注釈 2]。
1997年に発売されたベスト・アルバム『レノン・レジェンド』以降、レノンの単独名義になり、著作権登録もジョン・ウィンストン・レノンになった。
録音

ギター:ギブソン J-160E
本曲は、モントリオールで行なわれた第2回の「ベッド・イン」[注釈 3]の最終日に当たる1969年6月1日、会場だったクイーン・エリザベス・ホテルの1742号室で録音された。
レノンはビートルズの広報担当であるデレク・テイラーに録音技師を探すように頼み、テイラーは地元のレコーディング・スタジオのオーナーであるアンドレ・ペリーを見つけた。レコーディングは4本のマイクとペリーが持参した4トラックのテープレコーダーを用いて行われた[3]
レノンはリード・ボーカルとアコースティック・ギター(ギブソン・J-160E)を担当。トミー・スムーザー(ザ・スムーザー・ブラザーズ)がアコースティック・ギター、ヨーコ、テイラー、ティモシー・リアリー(心理学者)と妻のローズマリー、ジョセフ・シュワルツ(化学者)、ペトゥラ・クラーク(歌手)、ディック・グレゴリー(コメディアン)、アレン・ギンズバーグ(詩人)、マレー・ザ・K(ラジオDJ)、フィル・スペクター(音楽プロデューサー)、「ベッド・イン」の取材に来ていた報道陣などがコーラスで参加した。
録音テープはEMIに送られ、セッション・ミュージャンなどの手によりダビングが施された[注釈 4]。シングルは1969年7月4日に発表された[注釈 5]。B面収録曲はオノ・ヨーコがボーカルを担当した「ヨーコの心」(Remember Love)だった。
Remove ads
クレジット
- ジョン・レノン - リード・ボーカル、アコースティック・ギター
- オノ・ヨーコ 他多数 - バッキング・ボーカル、ハンドクラップ、タンバリン
- トミー・スムーザー - アコースティック・ギター
- ティモシー・リアリー、ペトゥラ・クラーク - バッキング・ボーカル
- アンドレ・ペリー - パーカッション
チャート・パフォーマンス
収録アルバム
オリジナル録音
ライブ録音
- 平和の祈りをこめて
- スウィート・トロント (DVD)
- ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ
ライブ・パフォーマンス
同年9月13日、レノンとヨーコはザ・プラスティック・オノ・バンドを結成して、トロントで開催された『ロックンロール・リヴァイヴァル』で本曲を披露した。当日の音源はライブ・アルバム『平和の祈りをこめて』(1969年)と映像作品『スウィート・トロント』(1971年)に収録された。
1972年8月30日、マディソン・スクエア・ガーデンで開催された知的障害児の為のチャリティー・コンサート『ワン・トゥ・ワン・コンサート』で本曲を披露[14]。この模様はレノンの死後、1986年に発売されたライブ・アルバム『ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ』や同名の映像作品に収録されている[14]。
他バージョン
ヨーコは1991年に湾岸戦争への抗議として多くのミュージシャンと「平和を我等に1991」を制作。2003年には9.11アメリカ同時多発テロに対しリミックスを発表。2008年にも40年記念のリミックスを発表した。
2020年に発売されたレノンのベスト・アルバム『ギミ・サム・トゥルース.』には、2020年最新のリマスタリングと、マルチトラックからのリミックスを施されて収録された[15]。
カバー
- ポール・マッカートニー - 1990年6月28日、"The Paul McCartney World Tour"のリヴァプール公演。「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」〜「ヘルプ!」〜「平和を我等に」のメドレー[注釈 6]。
- ポール・マッカートニー - ライブ・アルバム『グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ〜ベスト・ヒッツ・ライヴ』(2009年)。「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」とのメドレー[注釈 7]。
- リンゴ・スター - リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのコンサートのアンコール曲。
- エルトン・ジョン - シングル「恋人たちの酒場」(1990年)のB面収録曲。
- コラージュ - レノンに捧げられたトリビュート・アルバム『ナイン・ソングス・オヴ・ジョン・レノン』(1993年)に収録、終盤ではディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター」およびレッド・ツェッペリン「ロックン・ロール」も挿入されている[16]。
- ドクター・ジョン - 1999年6月から2000年にかけて放送された日産自動車の自動車『日産・セレナ』のCMソング[17]。
- マドンナ - 2006年9月12日、モスクワ公演。アコースティック・バージョン[18]。
Remove ads
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads