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放出音
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概要
放出音は外向き声門気流に由来する声(あるいは言語音)の総称である。調音方法に基づいた子音の分類のひとつ。入破音、吸着音と並んで、肺からの呼気を用いない非肺気流機構の子音である。
声門閉鎖を伴う内圧上昇とその外向き開放により起き(⇒ #生成機序)、基本的に無声音である(⇒ #特徴)。IPA分類では10種ほどの単音が放出音に分類される(⇒ #分類)。全言語の2割ほどが言語音として用いている(⇒ #言語)。
生成機序
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放出音は次の機序で生成される:
特徴
放出音の生成は声門閉鎖を要するため、口腔が閉鎖されている状態では声帯が振動できない。そのため放出音は無声音となる。文献によっては有声放出音を定義しているが、こう定義せず「有声の無開放の閉鎖音に無声の放出音が後続している」と解すのが標準的である[1]。
調音部位では奥の方で調音されることが多く、両唇放出音 [pʼ] は比較的珍しい[2]。摩擦音の放出音は少ないが、破擦音の放出音は一般的に見られる[3]。
表記
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国際音声記号において放出音は補助記号 [ʼ] を用いて表現される。
分類
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国際音声記号での分類
言語
世界の言語の約18%が放出音を持つ[4]。例として以下が挙げられる:
脚注
参考文献
関連項目
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