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松田駅

神奈川県足柄上郡松田町にある東海旅客鉄道・日本貨物鉄道の駅 ウィキペディアから

松田駅map
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松田駅(まつだえき)は、神奈川県足柄上郡松田町松田惣領にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)御殿場線の駅である。駅番号CB04

概要 松田駅, 駅番号 ...
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南口(2022年6月)
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概要

松田町の中心部に位置する駅。御殿場線の第一種鉄道事業者であるJR東海が旅客営業、第二種鉄道事業者であるJR貨物が貨物営業を担当している。

普通列車特急ふじさん」号が停車する。駅の南にある小田急小田原線の新松田駅と乗り換えが可能である。ふじさん号は当駅東方にある連絡線を介して小田急小田原線と直通運転を行っている。小田急線の運賃計算上、当駅と新松田駅は同一駅として扱われる。途中下車が可能な特別企画乗車券では、有効区間に小田急の新松田駅を含む場合は当駅でも途中下車できる。

駅の開業は1889年(明治22年)2月である。官設鉄道(後の日本国有鉄道)単独の駅であり、国鉄分割民営化の際もJR東海のみに継承された。その後、1994年(平成6年)10月に貨物営業が再開された際、当駅を管理する事業者にJR貨物が追加された。

御殿場線の途中駅の中で、丹那トンネル開通以前に東海道本線の駅として開業した7駅の一つである[注釈 1]

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歴史

要約
視点
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小田急との連絡線を通過する371系「あさぎり」(2009年10月)

東海道本線国府津 - 沼津間は1889年明治22年)に開業したが、山岳地帯を通過するため建設困難とされた現行の熱海経由のルートではなく、御殿場経由の御殿場線のルートで建設された。そのため、国府津 - 沼津間の開業時に新設された当駅は、開業時東海道本線の駅であった。駅が開設されたのは矢倉沢往還宿場町として栄えた松田であり、駅の開業は明治に入って衰退していた町を再び活気付かせた[2]

しかし、1927年昭和2年)に小田急小田原線が開通して松田に新松田駅を設けると、東海道本線より速く東京へ往来できる事もあって客の流れはそちらに向かうようになった。丹那トンネルが開削され、1934年(昭和9年)に国府津 - 熱海 - 沼津間が全通すると東海道本線は同区間経由に変更され、当駅を通る路線は御殿場線という地方路線に格下げされた。この結果、当駅から東京へ向かう直通列車がほとんどなくなり、この地域の中心で新しい東海道本線が通る所でもあった小田原に直通していた小田原線及び新松田駅の重要性はさらに増し、それと連動して当駅の地位は低下していった。

第二次世界大戦中、小田急電鉄は東京急行電鉄に統合されて俗に言う大東急となっていたが、東海道本線には根府川駅近くなど橋梁の多い区間があり、空襲艦砲射撃を受けて同区間が不通になる恐れがあった。そのため、東急小田原線と御殿場線によってその代替ルートを設けようという案が陸軍から出され、この松田に連絡線を設ける事にした。それに伴って用地の確保と連絡線の橋脚が完成したが、まもなく終戦となったため工事は中止された。

その後、東急ではこの未成となっていた連絡線を完成させて東京から御殿場線へ直通する列車を設定しようと考えたが、御殿場線の電化を要するためこの時は見送られた。東急から小田急が再独立し、高出力気動車キハ5000形気動車が完成した事で、ようやく1955年(昭和30年)に連絡線は完成し、直通運転が開始された。1968年(昭和43年)には御殿場線と連絡線の電化も完成し、直通列車も電車化され「あさぎり」となった。なお、2018年より「ふじさん」に愛称を変更している。

年表

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駅構造

要約
視点

ホーム

2面3線のホームを有する地上駅。構内北側に単式ホーム1面1線、構内南側に島式ホーム1面2線が配置されている。ホームは単式ホーム南側が1番線、島式ホーム北側が2番線、同じく島式ホーム南側が3番線であり、1番線が上り本線、3番線が下り本線である。

2・3番線は普通列車が使用する。特急「ふじさん」は上下ともに小田急小田原線の本線(新宿方面)との連絡線が接続する1番線を使用しており、JR東海と小田急の乗務員が交代する。かつては1番線が上り列車専用、3番線が下り列車専用、2番線が上下兼用となっていた[9]

さらに見る 番線, 路線 ...

(出典:JR東海:駅構内図

駅設備

駅舎(改札口)は2か所ある。単式ホーム(1番線)に隣接して北口(駅本屋)が置かれ、島式ホーム(2・3番線)から地下通路(エレベーターあり)を通った先に南口が置かれている。2つのホーム間の移動用に跨線橋(階段のみ)が1か所設置されている。南口は新松田駅と道路を挟んだ向かい側にある。

当駅は御殿場線の拠点の一つであり、JR東海静岡支社の駅長駅員配置駅(直営駅)である[10]管理駅として、神奈川県側に位置する御殿場線の6駅(下曽我駅上大井駅相模金子駅東山北駅山北駅谷峨駅)を管理している[10]

北口・南口共に駅舎内部にはJR全線きっぷうりばや近距離用自動券売機があり、南口には自動改札機、北口には簡易TOICA改札機が設置されている[11]。北口・南口共改札事務室内には、特急「ふじさん」号利用者向けに小田急用の窓口処理機やICカード処理機が設置されており、小田急線(新宿方面)の磁気乗車券(普通券、株主優待券など)の入場処理も可能で、新松田駅入場・出場とみなして処理される。

なお、IC連絡定期券を含めて当駅で接するTOICAエリアとPASMOエリアをまたいで利用することができない。したがって特急ふじさん号の場合は当駅を越えた乗車(例:御殿場駅 - 直通 - 新宿駅間)が認められていない。その他のケースでは、JR東海線(TOICAエリア)と小田急線(PASMOエリア)の間は改札外乗り換えであり、エリア別々に出入場処理・運賃計算されるためIC連絡定期券を含めて実質的に当駅を介した連続乗車が可能(例:御殿場駅 - 当駅・新松田駅 - 新宿駅間)となっている。

2015年2月下旬より建て替え工事が行われ[6]、北口駅舎が12月に完成[7]、同月20日より使用が開始された。

貨物取扱

JR貨物の駅は臨時車扱貨物のみを取り扱っており、定期貨物列車の発着はない。しかし、稀に小田急電鉄ならびに小田急箱根向けの甲種車両輸送列車が発着し、JR貨物の電気機関車が連絡線を通り越して新宿方面で折り返し、小田急線の新松田駅構内まで乗り入れている。その間は電気機関車の運転資格を持つ小田急の運転士が乗務する[12]。この列車は従来小田原駅発着であったが、1994年(平成6年)10月以降当駅発着に変更された。なお、これらの列車はすべて沼津方面からの発着となっている[注釈 3]

貨物営業は国鉄時代にも行われていたが、1982年(昭和57年)11月に廃止された。実施時には駅舎東側に貨物ホームがあった他、酒匂川岸まで伸びる砂利採取線があった。砂利採取線では国府津機関区(現・JR東日本国府津車両センター)所属のC11形蒸気機関車が使用されていた。

利用状況

「神奈川県県勢要覧」によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員2,442人である[神奈川 1]

「山北町統計書」「神奈川県県勢要覧」によると、1997年度(平成9年度)以降の推移は以下のとおりである。

さらに見る 乗車人員推移, 年度 ...
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駅周辺

松田町の中心市街地に位置しており、南側に新松田駅小田急小田原線)が隣接する。

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バス路線

以前は駅前(駅本屋側)からバスが発着していたが、現在は、南口側に隣接する小田急小田原線新松田駅駅前広場から発着する。新松田駅#路線バスを参照。

また、近隣の路上バス停「JR松田駅入口」に発着する路線がある。

この他、東名高速道路上の松田バスストップが徒歩圏内にある。

隣の駅

※特急「ふじさん」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。

東海旅客鉄道(JR東海)
CB 御殿場線
相模金子駅 (CB03) - 松田駅 (CB04) - 東山北駅 (CB05)

脚注

関連項目

外部リンク

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