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歌声合成ソフトウェア
音声合成技術をボーカル用途に応用したシンセサイザーの1種 ウィキペディアから
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歌声合成ソフトウェア[1][2][3](うたごえごうせいソフトウェア)は、歌詞と音符を入力することで、人間の歌声(ボーカル)に近い音声を合成するソフトウェアである[4]。歌声合成ソフトの略称で知られる[5][6][7]。シンセサイザーの一種であり、ボーカルシンセサイザー(vocal synthesizer)と呼ばれることもある[8]。
概要
歌声合成ソフトウェアは音声合成技術をボーカル用途に応用したもので、メロディと歌詞を入力することで歌声の合成ができるシンセサイザーの一種である。
歴史
→「音声合成」および「VOCALOID § 年表」も参照
| 1960 | 1970 | 1980 | 1990 | 2000 | 2010 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 物理モデル | Bell Labs. "Daisy Daisy" (1961)  | P.Cock "SPASM" (1990)  | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Acoustic Tube Model  | より精緻な Physical Model  | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 準物理モデル | Source Filter Model  | DECtalk による歌唱 (1980s)  | KAE Labs "VocalWriter" (1999)  | VirSyn "CANTOR" (2004)  | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Formant Filter Model  | KTH "MUSSE DIG" (1977/1984)  | Diphone synthesis, EpR & SPP  | Yamaha "VOCALOID" (2003)  | Yamaha "VOCALOID2" (2007)  | Yamaha "VOCALOID3" (2011 - )  | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| スペクトル モデル  | Composite Sinusoidal Model  | Yamaha "CX5M" (1984)  | Corpus-based, Sinusoidal Modeling (SMS) & OLA  | MW.Macon "Liricos" (1997)  | NTT "Wonder Horn" (2004)  | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Time-domain Formant合成  | IRCAM "CHANT" (1984)  | Yamaha "PLG100-SG" (1997)  | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 音声合成や 信号処理の 出来事  | LPC発明 (1970)  | "Speak & Spell" (1978)  | PSOLA (1986/1989)  | ATR "CHATR" (1994)  | 大規模コーパス 利用の時代へ  | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| Voder & ボコーダ (1938/1939)  | フェーズ ボコーダ (1966/1978)  | トラッキング フェーズ ボコーダ  | フェーズ ロックド ボコーダ  | Antares "Auto-Tune" (1997)  | トランジェント フェーズ ボコーダ  | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
年表
- 1939年 - ベル研究所にて、Voderが「オールド・ラング・サイン (蛍の光)」を歌唱(発音キーとピッチペダルのリアルタイム操作)[9][10]。
 - 1961年 - ベル研究所にて、IBM 704が「デイジー・ベル」を歌唱[11][脚注 1]。
 - 1984年
 - 1997年 - PLG100-SG(ヤマハ)発売。フォルマントシンギング音源を搭載した音源ボード[14]。
 - 1999年 - VocalWriter(KAE Labs)発売[12]。最初期のMac OS用ボーカルソフト音源。
 - 2000年 - ヤマハ、のちの「VOCALOID」につながる「DAISYプロジェクト」を開始[15]。ポンペウ・ファブラ大学(バルセロナ)のMusical Technology Group との共同研究でVOCALOIDの信号処理部分が開発された[16][17]。
 - 2003年 - PlayStation 2用ソフトウェア『くまうた』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)発売。
- ゲーム内で合成音声によるキャラクター歌唱の初の事例であり、歌声合成ソフトウェアとは異なる。
 
 - 2004年
 - 2007年 - ヤマハ、「VOCALOID2」を発表。VOCALOID2を利用した初音ミク(クリプトン・フューチャー・メディア)発売。DTM用ソフトとしては異例のヒット。
 - 2008年
 - 2009年 - Sinsy(名古屋工業大学)公開。
 - 2011年 - ヤマハ、「VOCALOID3」を発表。各社がVOCALOID3製品を発売。
 - 2013年 - CeVIO Creative Studio FREE(CeVIOプロジェクト、名古屋工業大学)に歌声作成機能が実装。
 - 2014年 - ヤマハ、「VOCALOID4」を発表。各社がVOCALOID4製品を発売。
 - 2018年
- ヤマハ、VOCALOID5を発表。各社がVOCALOID5製品を発売。
 - Synthesizer V(Dreamtonics)公開。
 
 - 2020年
- DNN音声合成に対応したフリーソフト「NEUTRINO(SHACHI)公開。
 - Dreamtonics、DNN音声合成に対応した「Synthesizer V AI」発売。
 
 - 2021年 - CeVIOプロジェクト、DNN音声合成に対応した「CeVIO AI」発売[19]。
 
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主な歌声合成ソフトウェア
- VOCALOID(ヤマハ)
 - UTAU(飴屋/菖蒲)
 - AquesTone(アクエスト)
 - V.Connect(Hal)
 - CeVIO Creative Studio / CeVIO AI(CeVIOプロジェクト)
 
- SugarCape(横江宗太)
 
- Microsoft Windows & macOS用
 
- LIQUID ADLIBS(Celemony & Ueberschall)
 - CANTOR(VirSyn)
 - Quantum Leap Symphonic Choirs(EASTWEST)
 - VoiSona(テクノスピーチ)
 - Synthesizer V(Dreamtonics)
 
- その他
 
- PC-6000シリーズ/PC-6600シリーズ(日本電気)
 - Yamaha CX5M(ヤマハ)
 - PLG100-SG(ヤマハ)
 - Sinsy(名古屋工業大学)
 
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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