トップQs
タイムライン
チャット
視点

甲南医療センター

ウィキペディアから

甲南医療センター
Remove ads

甲南医療センター(こうなんいりょうセンター)は、兵庫県神戸市東灘区にある病院。事業主体は公益財団法人甲南会。旧称の甲南病院としても知られる。

概要 甲南医療センター, 情報 ...
Remove ads

概要

神戸市東灘区神戸港六甲アイランドを見下ろす高台に位置する。実業家でのちに文部大臣となる創設者平生釟三郎の「人類愛の精神に基づき、悩める病人のための病院たらん」を基本理念とする。旧本館は阪神間モダニズムの一つに数えられた。

神戸市東部地域(灘区東灘区)における災害対応病院とされる[2]

沿革

1934年6月17日実業家平生釟三郎により設置された。

1995年1月17日には、阪神・淡路大震災で被災し、看護婦詰所での水道接続配管の切断と一部スプリンクラー誤作動による浸水・冠水被害があった[3]。震災後3日間で1260人の外来患者が来院し、329人の入院患者を受け入れた[4]

2017年1月から系列の六甲アイランド甲南病院(旧六甲アイランド病院)との統合再編に着手し、2022年には480床を有する急性期病院となる予定である。

年表

  • 1934年昭和9年)6月17日 - 現在地に甲南病院開院。看護婦養成所開設。
  • 1941年(昭和16年) - 甲南病院救護団発足。
  • 1945年(昭和20年) - 空襲により外来診療所が焼失。
  • 1955年(昭和30年) - 准看護婦養成所発足。
  • 1970年(昭和45年) - 付属高等看護学校開校。
  • 1972年(昭和47年) - 西館増築。
  • 1979年(昭和54年) - 神戸市第二次救急病院指定。
  • 1982年(昭和57年) - 南館完成。
  • 1987年(昭和62年) - 東館完成。
  • 1992年平成4年) - 看護専門学校移転。
  • 1995年(平成7年)1月17日 - 阪神・淡路大震災で被災。
  • 2001年(平成13年) - 療養病棟完成。
  • 2002年(平成14年) - 本館改装。
  • 2004年(平成16年) - 医師臨床研修病院指定。
  • 2007年(平成19年) - DPC準備病院に移行。
  • 2008年(平成20年) - 看護専門学校を閉校し、甲南女子大学へ継承。
  • 2009年(平成21年) - DPC対象病院(Ⅲ群)に移行。
  • 2012年(平成24年) - 電子カルテ導入。運営法人が財団法人甲南病院から一般財団法人甲南会に改称。
  • 2014年(平成26年) - 神戸大学との間で連携推進委員会を設置。
  • 2019年令和元年)
    • 6月 - 新本館、南館が竣工。
    • 10月1日 - 六甲アイランド甲南病院の急性期機能を統合し、甲南医療センターに改称。旧本館の利用を停止。
  • 2020年(令和2年)
    • 4月6日 - 運営法人である一般財団法人甲南会が公益法人化し、公益財団法人甲南会に改称[5]
    • 7月 - 旧本館解体。
  • 2022年(令和4年) - 建て替え完成予定。
    • 5月 - 消化器内科後期研修医が過労により自死(詳細は後述)
Remove ads

指定施設

診療科

学会認定

この節の出典[6]

日本内科学会認定医制度教育病院 日本超音波医学会専門医研修施設
日本循環器学会認定循環器専門医研修施設 日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設
日本不整脈心電学会不整脈専門医研修施設 日本内分泌学会認定教育施設
日本糖尿病学会認定教育施設Ⅰ 日本肥満学会肥満症専門病院
日本臨床栄養代謝学会NST稼働施設 日本病態栄養学会栄養管理・NST実施施設
日本緩和医療学会認定研修施設 日本血液学会血液研修施設
日本臨床腫瘍学会認定研修施設(連携施設) 日本神経学会准教育施設
日本頭痛学会教育施設 日本呼吸器学会認定連携施設(基幹病院:神大病院)
日本消化管学会暫定処置による指導施設 日本透析医学会認定施設
日本腎臓学会研修施設 日本外科学会専門医制度修練施設
日本消化器外科学会専門医修練施設 日本消化器病学会認定施設
日本消化器内視鏡学会指導施設 日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設B
日本肝臓学会認定施設 日本胆道学会指導施設
日本腹部救急医学会認定施設 日本膵臓学会指導施設
日本乳癌学会認定医専門医制度認定施設 日本乳がん検診精度管理中央機構マンモグラフィ検診施設
日本乳房オンコプラクティックサージャリー学会エキスパンダー実施施設 日本乳房オンコプラクティックサージャリー学会インプラント実施施設
日本がん治療認定医機構認定研修施設 日本脳神経外科学会関連施設
日本脳卒中学会認定研修施設 日本医学放射線学会専門医修練施設
日本医学放射線学会画像診断管理認証施設 日本核医学会専門医教育病院
日本IVR学会専門医修練施設 日本小児科学会小児科専門医研修施設
日本アレルギー学会教育研修施設 日本周産期・新生児医学会 補完研修施設(こども病院)
日本産科婦人科内視鏡学会認定研修施設 日本女性医学学会認定研修施設
日本婦人科腫瘍学会専門医修練施設 日本整形外科学会研修施設
日本脊椎脊髄病学会椎間板酵素注入療法実施可能施設 日本手外科学会基幹研修施設(申請中)
日本形成外科学会認定施設 日本静脈学会静脈圧迫処置認定施設
日本泌尿器科学会専門医教育施設 日本眼科学会専門医制度研修施設
日本皮膚科学会専門医研修施設 日本耳鼻咽喉科学会専門医研修施設
日本気管食道科学会専門医研修施設(咽喉系) 日本麻酔科学会 認定病院
日本病理学会研修登録施設 日本臨床細胞学会認定施設
日本専門医機構認定集中治療科専門医研修施設
Remove ads

交通アクセス

不祥事

過労死問題

同センターで2020年から研修医として勤務し、2022年4月から消化器内科の専攻医として研修を受けながら診療していた当時26歳の男性が、同年5月17日に帰宅後に自殺しているのが見つかった。西宮労働基準監督署は当該の男性について、長時間労働によって精神障害を発症したのが自殺の原因であるとして労災認定した。この男性の自殺直前1ヵ月間の時間外労働は207時間50分に及んでいた上、3か月平均でも月185時間を超えており、いずれも精神障害の労災認定基準を超過していたとされる[7]。 この件について、同センターが第三者委員会を設置していたにもかかわらず、報告書を男性の遺族に開示していないことも判明しており、遺族は同労働基準監督署に、同センターを運営する医療法人甲南会などを労働基準法違反容疑で告訴した[8]。 さらに、遺族は2023年8月18日に、甲南会に対し損害賠償を求める訴訟を大阪地方裁判所に起こす考えも示している[9]

2023年12月19日、兵庫労働局西宮労働基準監督署は運営法人の甲南会や医療センター院長らを労働基準法違反の疑いで神戸地方検察庁に書類送検したことを発表した[10]。2025年2月4日、神戸地方検察庁は甲南会と院長らを不起訴処分とした[11]

Remove ads

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads