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白雲楼ホテル
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白雲楼ホテル(はくうんろうホテル)は、石川県金沢市湯涌温泉にかつて存在した温泉ホテル。1932年(昭和7年)桜井兵五郎により開業した豪華なホテルで、70室の客室を持ち[1]、かつては東洋一といわれていた。
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GHQが保養施設として接収したり、吉田茂元首相が来館したり、昭和天皇・皇后が食事をとるなど栄華を極めたが1998年(平成10年)に倒産した[2]。
歴史
営業中
倒産後
- 1999年(平成11年) - 競売開始が決定。
- 2002年(平成14年)1月 - 最低売却価格が3億5980万円で開札-入札者なし。
- 2004年(平成16年)8月25日 - 最低売却価格8856万円で開札 - 入札者なし。
- 2005年(平成17年)5月25日 - 金沢地裁の競売で小倉商事が7391万円で落札
- 2005年(平成17年)7月8日 - 小倉商事の社長が旧白雲楼ホテル権利を地元の協同組合に譲渡することを明らかにした[2]。
- 2005年(平成17年)11月15日 - 金沢市の調べで旧白雲楼ホテルが著しく老朽化していることが判明。
- 「登録有形文化財の登録を抹消したほうがよい」と指摘。
- 2005年(平成17年)12月30日 - 金沢市湯涌温泉観光事業協同組合等4団体が金沢市に安全対策などの支援を求めて旧白雲楼ホテルの建物と敷地を寄付することを申し出た[2]。
- 2006年(平成18年)1月12日 - 金沢市議会は旧白雲楼ホテルの受け入れを決定。
- 2006年(平成18年)11月29日 - この日をもって登録有形文化財の登録を抹消[3]。
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特徴
北欧の様式と南欧の様式、日本の様式を巧みに織り交ぜた外観で本館玄関はフランク・ロイド・ライトの設計だったという。 内部も相川松瑞の大襖絵が描かれた大広間や、宮本三郎の壁画が描かれたダイニングルーム。日本照明学界最優秀賞を受賞した大浴場など豪華で、壁や欄干の一つ一つに至るまで凝っていた。このため登録有形文化財に登録されることとなった。
倒産後は、元の建築が美しかったため廃墟独特の美的価値が生じ、廃墟マニア達をひきつける存在になっていた。その一方で知名度が上昇するに従い、暴走族やホームレスなどが入り込んでは宴会や落書き、破壊行為や放火までするようになり、また、雪国においてメンテナンスを受けられなかったことから雪の重みなどで自然倒壊するなど荒廃は進んでいき、取り返しの付かない状態に至ったことから、市は保存を断念、文化財指定を解除し、解体を決定した。
舞台となった作品
脚注
外部リンク
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