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眼蔵寺

千葉県長生郡長柄町長柄山にある臨済宗妙心寺派の寺院 ウィキペディアから

眼蔵寺
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眼蔵寺(がんぞうじ)は、千葉県長生郡長柄町長柄山にある臨済宗妙心寺派寺院山号は長柄山。

概要 眼蔵寺, 所在地 ...

歴史

伝承によれば長和2年(1013年)、沙門戒乗の開基で、はじめ鳴滝寺と称したが、建久3年(1192年源頼朝胎蔵界曼荼羅を奉納し胎蔵寺[1]と改め、近世中期から眼蔵寺と称するようになったという。

元は律宗寺院であったが、正応2年(1289年象外禅鑑(妙覚禅師)によって中興されて臨済宗に改宗したという。また、寛元年間(1243年-1247年境秀胤が祖先の冥福を祈念して再興したとも伝える。往時は七堂伽藍を配し諸山に列し上総国利生塔が置かれていた。上総屈指の名刹であり近世には幕府より朱印20石を与えられていた。

その後、衰退し現在は無住の寺となっているが、利生塔跡は「塔根」と呼ばれ、上総守護関東管領を歴任した上杉朝宗の墓も残されている。

文化財

寺の梵鐘は、弘長4年(1264年)在銘の千葉県最古の古鐘[2]で、当時近郊に在住の鋳工広階重永の作品、高さ91cm、径62.1cm、池の間 30.6cm×37.5cm。普通の梵鐘に見られる乳(ち、突起状の装飾)を廃して、乳の間の各中央には蓮花座上に月輪を現わし胎蔵界四仏の種子(梵字)を鋳出した無乳の鐘で重要文化財である。ちなみに無乳の鐘は、この眼蔵寺境内より大正6年(1917年)に出土した明徳3年(1392年)銘梵鐘(東京国立博物館所蔵)、山梨県甲州市向嶽寺の梵鐘を含め、現存しているのは日本に数例のみである[3]

また、本尊の木造釈迦如来及び迦葉阿難像は、千葉県指定有形文化財である。

交通アクセス

参考文献

  • 『解説版新指定重要文化財 工芸品I』、毎日新聞社、1981
  • 『角川日本地名大辞典 千葉県』、角川書店
  • 『日本歴史地名大系 千葉県の地名』、平凡社

脚注

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