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ウェルディッシュ
日本の東京都千代田区にある食品メーカー ウィキペディアから
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株式会社ウェルディッシュ(英: Wel-Dish.Incorporated)は、天然鉱石を利用した濾過システム、水出し麦茶、ビーフジャーキーを最初に開発したことで知られる、日本の食品メーカーである。近年はこれまでの技術を活用してミネラルを抽出した化粧品開発も行っている。旧社名は石垣食品株式会社。
その社名は創業者一族に由来しており、石垣島や石垣と名の付く地域との関係は特に無い。
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概要
高度経済成長期において、水道インフラが未発達だった時期に水を綺麗に美味しく飲みやすくする技術や水出しの技術は画期的であった。
近年では災害時に利活用可能な技術として再注目されている。
2009年10月[2]及び2011年3月[3]・7月[4][5]には、同業他社との競合に伴って売上高が低迷し、2014年3月期から4期連続で営業損失並びに営業活動におけるキャッシュ・フローがマイナスになるなど[6]経営難に在り、ジャスダックでの株式上場基準である時価総額3億円[注釈 1]を下回ったことがある。
その後、新たに代表取締役社長となった小西一幸は食品とは無関係な新規事業を推進、ガバナンス不備や不適切開示等を行った結果、2024年3月期まで11期連続で最終赤字が続き、債務超過だけでなく上場廃止基準に抵触した。
2024年5月、自らもIPO経験のある著名起業家・投資家の小松周平が再建のため代表取締役社長へ就任。小松の社長就任を含めた経営体制の刷新により、半年足らずで営業損益及び最終損益が一転黒字化、2025年3月期は復配し、営業利益、最終利益共に36年ぶりに最高益を達成した[7]。
また、中期経営計画においては本業を拡大するために必要なM&Aの推進を示し、必要なコーポレートガバナンス体制の強化を行なった[8]。
小松周平はメディアで再建の秘訣を聞かれ、これまでも引き取って再建を繰り返してきた。今回は聞いてた話と違って現金が700万円しかなく、債務超過で上場廃止基準にも触れている状態で、正直いつ潰れてもおかしくなかったが、投資したからには社員と株主のためにやらざるを得なかった使命感が秘訣という話をしている[9]。
2025年3月期を以て、上場廃止基準を全てクリアし、GCも外れた。
2025年8月期は5ヶ月変則決算期となり、会計監査人を新しく選出することでガバナンス強化を本格的に実行、第1四半期の決算は前年同期比大幅に向上して黒字が定着されたことを示し、12ヶ月決算換算で32億円の売上高と最高益を叩き出した前年度よりも50%以上の成長率を実現した[10]。
小松は、この1年で再建が終わり、経営指標をEBITDAの向上に置くことで2026年8月期に向けて本格的に事業拡大を進める意思を決算説明会で示した。
2026年8月期の業績予想は売上高86億円、EBITDA8億円(営業利益2.4億円)とし、公表済の中期経営計画を大きく上方修正、これは先述の通り、50%以上の成長率を見せた前期変則期決算の12ヶ月換算ベースをさらに250%以上上回る水準である[11]。
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沿革
- 1957年10月10日 石垣敬義[1]により資本金100万円で(食料品の輸出入・製造・販売を業務として)設立される
- 1957年10月 無菌香辛料の開発・製造・販売を開始する
- 1964年 千葉県船橋市に船橋工場を開設する
- 1965年 他社に先駆け[12]て水出し麦茶を開発する[注釈 2]
- 1975年 カップ麺用の加薬(乾燥鳴門・乾燥蒲鉾・乾燥油揚げ)の製造を開始する
- 1978年 カップ麺用の加薬(乾燥叉焼)の製造を開始する
- 1979年 インスタントコーヒーの製法特許を出願する スティックコーヒー・スティックレモンティー・スティックミルクティーの開発・製造・販売を開始する
- 1980年 インスタント紅茶の製法特許を出願する
- 1982年 インスタント紅茶を生産を開始する (サントリー等より発売される)
- 1983年 スマイル株式会社を吸収合併し、同社の工場を浮間工場とする
- 1984年 東京都千代田区九段下に本社ビルを購入・移転する
- 1984年 烏龍茶の製造・販売を開始する
- 1985年 株式を日本証券業協会に店頭登録する
- 1986年 千葉県香取郡多古町に成田空港工場を開設する
- 1987年 日清製粉に対して第三者割当増資を行う
- 1989年 浮間工場を廃止して成田空港工場に統合する
- 1991年 中華人民共和国山東省濰坊市青州市に濰坊石垣食品を設立する
- 1993年2月 中華人民共和国山東省青島市に青島石垣食品を設立する
- 2004年 ジャスダック証券取引所に株式公開する
- 2009年1月21日 青島石垣食品を青島中博実業に無償で譲渡する[13]
- 2009年1月 本社ビルを売却する
- 2009年3月 船橋工場を廃止し成田空港工場に統合する
- 2009年7月 本社を東京都千代田区九段北1丁目9番12号(九段下ビル6階)に移転する
- 2009年 創業者の息子である石垣裕義が、これまで廃棄されていたごぼうの皮を利用したごぼう茶を開発、生産体制をいち早く確立し2010年に発売開始。2013年までに生産体制が追いつかないほどのヒット商品となった
- 2010年 神戸物産と高島順(ミホウジャパン代表取締役)に対して第三者割当増資を行う・神戸物産とは業務提携も行う[14][15][16]
- 2012年6月 減資する
- 2013年3月21日 本社を東京都千代田区飯田橋1丁目4番1号(九段ウィズビル6階)に移転する
- 2015年1月26日 神戸物産との資本関係が無くなる
- 2020年6月26日 2020年3月末において債務超過となったため、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄となる
- 2021年3月 辛澤に対して第三者割当増資を行う
- 2024年3月期に債務超過となったため、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄となる
- 2024年6月27日 小松周平が代表取締役社長に就任。本社を東京都港区白金台5丁目18番9号に移転し、株式会社ウェルディッシュに商号変更[17]。
- 2024年12月25日 小松周平が大量保有届提出
- 2025年3月期決算において黒字回復を達成[7]
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主な製品
CM出演者
脚注
関連項目
外部リンク
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