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第71回東京箱根間往復大学駅伝競走

1995年の箱根駅伝 ウィキペディアから

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第71回東京箱根間往復大学駅伝競走(だい71かいとうきょうはこねかんおうふくだいがくえきでんきょうそう)は、1995年1月2日から1月3日までに開催された第71回目の東京箱根間往復大学駅伝競走である。

概要 試合日程, 出場校 ...

実施日程

  • 往路:1995年1月2日
    大手町読売新聞東京本社前(スタート)~鶴見~戸塚~平塚~小田原~箱根町芦ノ湖駐車場入口(ゴール)
  • 復路:1995年1月3日
    箱根町芦ノ湖駐車場入口(スタート)~小田原~平塚~戸塚~鶴見~大手町読売新聞東京本社前(ゴール)
  • 予選会:1994年10月30日 
    大井埠頭周回コース

参加大学

15校全てが連続出場を果たした。

前回わずか23秒差でシード権を獲得できなかった法政大学は、駒大に1分07秒及ばず予選7位に終わり、7年ぶりの予選落ちとなった。

さらに見る シード校, 大学名 ...
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概要

要約
視点

3年連続で早大・山梨学大の「早山対決」による優勝争いになると予想された。山梨学大は出雲駅伝で4連覇、早大は全日本大学駅伝で3連覇を果たして今大会に臨んだ。

往路

1区

2連覇を目指す山梨学大・中村祐二が1kmで飛び出すと、一人追いすがる日大・川内勝弘を早々に突き放し、区間記録を上回るペースで独走。川内は単独走となり、さらに後方では早大の1年生・荒川誠を含む3位集団が控える展開となった。

中村は最終盤で区間記録を下回ったものの、1区歴代2位となる1時間01分32秒の快走で2位に1分24秒の大差をつけ、山梨学大が初めて鶴見中継所をトップ通過。3位集団からは日体大の野田道胤が19.2kmでスパートし、19.8kmで川内をかわし2位でタスキリレー。荒川は3位集団で粘っていたが最後に突き放され、2分01秒差の9位で渡辺康幸にタスキを繋ぐ。

2区

先頭を行く山梨学大のステファン・マヤカは、10kmを28分33秒で突っ込むとその後も自身が持つ区間タイ記録を上回るペースで快走。従来の区間記録を14秒上回る1時間07分20秒の区間新記録を叩き出した。

9位でタスキを受けた早大・渡辺は3.5kmで7人を抜き2位に浮上すると、10kmを28分32秒で通過。その後も区間記録を遥かに上回るペースを刻み、マヤカとの差を縮めていく。最後までハイペースで押し切った渡辺は史上初の1時間07分切りとなる1時間06分48秒の区間新記録を樹立。トップとの差を1分29秒まで縮めた。

順大・高橋健一と中大・松田和宏は6.5kmで渡辺に引き離されたものの、終盤まで激しく3位を競り合い、順大が3分01秒差の3位、中大が3分07秒差の4位でタスキリレー。

15位でタスキを受けた大東大は、田中康秀が22.4kmで立ち止まり、その後フラフラになりながら走りきったが、無念の繰り上げスタートとなった。大東大としては2年連続、戸塚中継所では3年連続の繰り上げスタートとなった。

3区

2位の早大・小林正幹が15.7kmで山梨学大の1年生・中馬大輔をかわし首位逆転。3区での首位逆転は24度目。小林正はこれまでの区間記録を56秒も上回る1時間02分49秒の区間新記録を叩き出し、平塚中継所をトップでタスキリレー。山梨学大に1分14秒の差をつけた。

中大は過去2年この区間で好走した武井康真の追い上げが期待されたが、体調不良の影響で区間13位とブレーキ。順位を4つ落として8位でタスキリレー。3位争いは混戦となり、3位専大から8位中大まで1分07秒の間に6校がひしめく。

4区

先頭の早大・小林雅幸が、花田勝彦が持つ区間記録を32秒更新する1時間01分35秒の区間新記録を樹立し、小田原中継所をトップでタスキリレー。早大は3区間連続の区間新記録。

しかし2位の山梨学大・井幡政等も1時間02分00秒の区間新記録(区間2位)の快走を見せ、早大との差を1分39秒にとどめた。

後方では順大が単独3位に浮上したが、小田原中継所ではトップと7分02秒の大差がついた。

5区

2位の山梨学大・小椋誠が猛追を見せ、早大・小林修との差を小涌園前で47秒まで詰める。しかしその後は小林修が差を広げ、そのまま逃げ切って早大が2年ぶり11回目の往路優勝。2位山梨学大に1分47秒差をつけた。

専大は高木展が区間2位の好走を見せ、第32回大会以来39年ぶりに往路3位の好成績。神大・近藤重勝が区間賞を獲得し、10位からシード圏内の7位に浮上した。7位の神大以下9校が復路一斉スタートとなった。

復路

6区

早大の1年生・足立俊治のペースが上がらず、山梨学大・藤脇友介が一気に差を詰める。芦之湯の定点でその差が1分を切ると、11.3kmの宮ノ下で逆転。足立との差をぐんぐん広げ、山梨学大が4年連続トップでタスキリレー。早大に1分38秒の差をつけた。

芦之湯で専大をかわした順大が3位に浮上。専大は中大にもかわされ5位に後退。復路一斉スタート組からは東洋大の1年生・佐藤武が区間2位の好走を見せ、6番手でタスキを渡す。

7区

山梨学大・國増尚吾が区間賞の走りで平塚中継所をトップでタスキリレー。2位早大との差を2分51秒に広げた。

後方では11番手・総合7位でタスキを受けた日大・川崎光年が快走。國増と1秒差の区間2位の走りで5人を抜き6番手に浮上。総合順位も6位に引き上げた。

8区

連覇が大きく近づいたかに思えた山梨学大であったが、児玉聡が中間点を過ぎて脱水症状に陥り、急激に失速。早大・後宮正幸との差があっという間に縮まり、戸塚中継所直前で後宮が児玉を逆転しトップでタスキリレー。3度目の首位交代で山梨学大は3秒差の2位に後退した。

前回も8区で区間賞を獲得している中大・榎木和貴が、日体大・大塚正美の持つ区間記録を15年ぶりに更新する1時間06分03秒の区間新記録を樹立。順大をかわし3位に浮上する。

シード権争いは往路11位の東海大が9位に浮上。往路9位の東農大は鈴木健弘が区間最下位に沈み、東海大と3分34秒差の10位に後退。

9区

序盤を意識的に抑えたペースで入った山梨学大・平田雅人が、早大・大関篤史に一旦は離されながらも徐々に差を詰めて10.1kmで追いつくと、14.4kmでスパートをかけ、4度目の首位逆転。鶴見中継所をトップでタスキリレーし、早大に28秒の差をつけた。

区間賞は3位の中大・菅陽一郎が獲得。4位順大との差を3分以上広げた。鶴見中継所では中央学大と亜大が繰り上げスタートとなった。

10区

山梨学大・瀬戸優之がそのまま逃げ切り総合優勝。首位交代が実に4度にわたる激戦を制し2連覇を飾った。早大は2分02秒差の2位に終わった。3位に入った中大は、8区榎木・9区菅に続き、10区の佐藤信之も区間賞を獲得。3連続区間賞で7区終了時点で6分近くあった早大との差をゴールではわずか48秒差まで縮める猛追劇を見せ、5年ぶりの復路優勝を果たした。往路・復路・総合の優勝校がすべて異なる大学となったのは第58回大会以来13年ぶり。

順大は9区終了時点で4位だったが、浜野健が左脚脛骨の疲労骨折により、11km地点で途中棄権。第38回大会以来33年ぶりにシード権を失った。途中棄権が起こったのは第52回大会の青学大以来19年ぶり。これにより8区以降シード圏外の10位を走っていた東農大が9位に滑り込み、3年ぶりのシード権を獲得。東洋大は25秒及ばず10年ぶりのシード権を逃した。

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成績

要約
視点

総合成績

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9位以内の大学には次大会のシード権が与えられた。

復路で順天堂大学が途中棄権した。

往路成績

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'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。

復路成績

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'注1')メンバーの名前の()内の数字は学年。


区間賞

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区間記録

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  • 太字は区間1位。色つきは区間新記録。

各区間順位

1区

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2区

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3区

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4区

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5区

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6区

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7区

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8区

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9区

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10区

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