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茂原市立図書館

千葉県茂原市にある公共図書館 ウィキペディアから

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茂原市立図書館(もばらしりつとしょかん)は、千葉県茂原市にある公立公共図書館。なお、茂原市には市立図書館のほか公民館等にも図書施設があり、条例上は後者は市立図書館に属していないが、本項では茂原市立図書館及び市内図書施設について述べる[2]

概要 茂原市立図書館 Mobara Public Library, 施設情報 ...
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概要

2014年(平成26年)まで一宮川近くの茂原市八千代に施設があった[3]。しかし、水害による2度の浸水や老朽化により、JR茂原駅南口に隣接する南総サンヴェルプラザ(茂原駅南口再開発ビル、旧茂原そごう)6階に2014年(平成26年)7月20日に移転開館した[3][4]。その後、2025年令和7年)3月21日に、商業施設茂原ショッピングプラザアスモ2階に再移転した[5][6][7][8]

2014年(平成26年)4月1日以後、図書館流通センターが図書館の指定管理者に指定されている(5年ごとに更新、2029年3月31日までの予定)[9][10][11]

貸出のための図書館カードは、茂原市在住・在勤・在学者および長生郡在住者のみ発行可能となっている。茂原市立図書館及び市内図書施設(後述)で共通して利用できる。

沿革

要約
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概要 全ての座標を示した地図 - OSM ...

1952年(昭和27年)に合併により茂原市が誕生したことを機に、茂原市では市立図書館設立の要求が高まった。

このころ千葉県立中央図書館では、廿日出逸暁館長が、県内各地に図書館を育成するため、県立図書館の分館を、各地域の中心市町村に、市町村立図書館と併設の形で設置する、という事業を進めていた[12]。茂原市側は県当局に、市立図書館の新設と分館の併設を申請し、これが受け入れられたため、1954年(昭和29年)1月18日、千葉県教育委員会と茂原市教育委員会の間で、千葉県立中央図書館の分館設置に関する覚書が交換された[13]

建物としては、茂原市立茂原小学校の東隣、茂原市茂原605番地(北緯35度25分29.2秒 東経140度18分1.1秒)にあった千葉県立茂原農業高等学校千葉県立茂原樟陽高等学校の前身)の旧校舎が再利用されることになった[注釈 1]。6月30日、茂原市議会は茂原市公民館(図書館)設置条例を可決し公布した。7月13日、茂原市公民館付属図書館(千葉県立中央図書館長生分館併設)として開館。11月10日[注釈 2]より館外貸出を開始した[15]

1959年(昭和34年)4月6日、茂原市立図書館設置条例が議決、即日公布され、茂原市図書館と改称し公民館から独立した[16]

1961年(昭和36年)10月1日、図書館設置条例改正により図書館協議会が設置される[17]

1965年4月1日、読書センター制度発足[18]

1966年(昭和41年)4月、千葉県立中央図書館長生分館の職員が茂原市職員に移籍。10月1日、それまで市長が兼職していた館長職が専任職となる[19]

1967年(昭和42年)6月1日、併設されていた茂原市公民館が新築移転したため独立館となる[19][18]

1972年(昭和47年)8月3日、茂原市八千代2-9(北緯35度25分20.4秒 東経140度17分41.5秒)の一宮川沿いに新館の建設を開始した。加藤設計事務所が設計、熊谷組が施工[18]。鉄筋2階建て(一部3階建て)、建築面積1053㎡、延べ床面積2023㎡、収容可能冊数7万冊[20]

1973年(昭和48年)3月22日、新館移転のため休館。4月1日、茂原市立図書館と改称[18]。5月1日、新館に移転し再開[20][18]

1979年(昭和54年)11月7日、茂原市総合市民センター図書室開設[21]1985年(昭和60年)7月15日、東部台文化会館図書室開設[21]

1987年(昭和62年)3月31日、千葉県立中央図書館長生分館が廃止される。12月17日、千葉県東方沖地震のため書架が倒壊するなどの被害を受け、1週間の臨時休館となる[21]

1988年(昭和63年)4月1日、電算システム導入。8月1日、レコード・CDの貸出を開始する[21]

1989年(平成元年)8月1日、集中豪雨により一宮川が氾濫し、1階が浸水被害を受ける。資料には被害がなかったが、コンピュータの冠水や床面の清掃などのため1週間の臨時休館となる[22][21]

1996年(平成8年)9月24日、台風17号により一宮川が氾濫し、再度の浸水被害を受け10日間の臨時休館となる[23][21]

2002年(平成14年)9月1日、図書館ホームページ開設(当初は茂原市ホームページ内、2003年10月1日から独自ドメインで運営)[21]。10月15日、茂原市が茂原駅前の茂原駅南口再開発ビル(サンヴェル、旧茂原そごう)6階のワンフロアを借り上げ、「茂原駅前学習プラザ」を開設した。学習プラザには図書室のほか活動室・会議室・多目的ホールなどが設置されており、図書館と共通の図書館カードが利用できた。これにともない、総合市民センター図書室は8月23日に閉室している。なお、サンヴェルは1992年に完成し茂原そごうが入居していたが、2000年に閉店し、以来、大部分が空きビルとなっていたものである[21][24]

2013年(平成25年)10月16日、台風26号による水害で一宮川が氾濫、1階が浸水被害を受ける。最大で床上30cmまで浸水したため、本棚の1段目にあった書籍や蔵書管理機器、インターネット関連機器などが水没し、使用不能となった[25][26]。この被災により、10月28日まで休館を余儀なくされたのみならず、書籍・CD等約1万5000点(所蔵資料の約1割)が廃棄処分となった[27][28]。なお被災当時、図書館長は携帯電話の電話を切っており、市教育委員会からの緊急連絡に気づかず、職員に対して適切な指示を出さなかった、として、市教育委員会は12月18日に職務怠慢で減給(10分の1)2月の懲戒処分とした、と発表した[29]。この被災に加え、以前から建物の老朽化が問題になっていたことや、過去にも水害で被災していることもあって、茂原市は移転計画を進め、11月26日、市立図書館をサンヴェル6階の「茂原駅前学習プラザ」に移転する計画を明らかにした[30][28]

サンヴェルへの移転

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南総サンヴェルプラザ時代の茂原市立図書館(2019年4月)

2014年(平成26年)3月31日、移転準備のため図書館を閉館。これにともない、茂原駅前学習プラザは廃止された[31][32]7月20日、サンヴェル(北緯35度25分36.8秒 東経140度18分10.7秒)6階に移転開館[4][31][33]。施設として利用されたのは6階の一部、 2,175平方メートル[34]

2015年(平成27年)6月1日、DVDの貸出を開始した[31]

アスモへの再移転

図書館は2014年に移転したが、「駐車台数が少ない」という利用者の声があったほか、緊急避難的な移転だったために読書スペース等が十分でないなどの課題があった[3]

2022年(令和4年)4月、商業施設「茂原ショッピングプラザアスモ」の運営事業者から移転の提案があり、駐車場の利便性向上や賃料の削減が見込めることから、茂原市教育委員会が移転を検討[3]

2024年(令和6年)11月1日より移転準備のため閉館[35]2025年(令和7年)3月21日、アスモ(北緯35度26分05.7秒 東経140度17分15.3秒)2階に再移転開館した[5][6][7][8]

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その他の市内図書施設

茂原市立図書館のほかに、市内には以下の図書室が設置されている[2]

  • 鶴枝公民館図書室
  • 本納公民館図書室
  • 東部台文化会館図書室
  • 五郷福祉センター図書室
  • 豊田福祉センター図書室
  • 二宮福祉センター図書室
  • 東郷福祉センター図書室
  • 豊岡福祉センター図書室

注釈

  1. この校舎は1899年(明治32年)に千葉県農学校(千葉県立茂原農業高等学校の前身)が茂原市に移転してきた際に建設されたもので、同校が1953年(昭和28年)に移転したため空き校舎になっていた[14]。2016年現在は千代田公園(茂原市千代田町2丁目8-12)となっている。
  2. 茂原市立図書館 2015, p. 3 では11月9日となっている。

出典

参考文献

外部リンク

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