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補助句読点 (Unicodeのブロック)

Unicodeのブロック ウィキペディアから

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補助句読点(ほじょくとうてん、英語: Supplemental PunctuationA)は、Unicodeの104個目のブロック

概要 範囲, 面 ...

解説

句読点などの約物のうち、一般句読点基本ラテン文字及びラテン-1補助のいずれのブロックにも含まれていないものが収録されている。

Unicodeのバージョン4.1において初めて追加された。

収録文字

要約
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小分類

要約
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このブロックの小分類は「新約聖書の編集記号」(New Testament editorial symbols)、「古代ギリシアの文書記号」(Ancient Greek textual symbols)、「古代近東言語学記号」(Ancient Near-Eastern linguistic symbol)、「一般句読点」(General punctuation)、「辞書用の約物」(Dictionary punctuation)、「括弧」(Brackets)、「半括弧」(Half brackets)、「歴史的な約物」(Historic punctuation)、「パレオタイプの転写記号」(Palaeotype transliteration symbol)、「ダッシュ」(Dashes)、「約物の異体字形」(Alternate forms of punctuation)、「二重ハイフン」(Double hyphen)、「反転した約物」(Reversed punctuation)、「その他の約物」(Miscellaneous punctuation)、「ティピコン用の約物」(Typicon punctuation)、「括弧の上半分及び下半分」(Parentheses top and bottom halves)、「傾いたハイフン」(Oblique hyphen)の17個となっている[1]。本ブロックでは、Unicodeのバージョン更新時の文字追加が隙間を埋める形で行われた影響で、同一の小分類に属する文字が飛び飛びの符号位置に割り当てられていることがある。また、収録文字が1文字しかない小分類については小分類名が単数形で表現されているが、本記事では単数形か複数形かによる小分類名の表記ゆれについては別の小分類として扱わず、同一の小分類として扱うこととする。

新約聖書の編集記号(New Testament editorial symbols

この小分類にはキリスト教の聖典である新約聖書校正に用いられる編集記号が収録されている。

古代ギリシアの文書記号(Ancient Greek textual symbols

この小分類には古代ギリシア語の文献において用いられた記号類が収録されている。

古代近東言語学記号(Ancient Near-Eastern linguistic symbol

この小分類には古代ける(地中海東部沿岸、現在のエジプトトルコシリアイラク近辺に相当する)地域の言語におを解析する古代近東言語学いて用いられた記号が収録されている。

一般句読点(General punctuation

この小分類には様々な言語で共通して用いられる句読点などの約物類が収録されている。

辞書用の約物(Dictionary punctuation

これらの句読点は主にドイツ語の辞書で使用され、ウムラウトや省略語幹による大文字小文字の変化を示す[1]

括弧(Brackets

この小分類には括弧として振舞う約物類が収録されている。

半括弧(Half brackets

これらは 4 隅の括弧のセットを形成し、編集記号として使用される。数学記号の床関数(U+230A ⌊ LEFT FLOOR及びU+230B ⌋ RIGHT FLOOR)及び天井関数(U+2308 ⌈ LEFT CEILING及びU+2309 ⌉ RIGHT CEILING)の記号とは区別される。半括弧の代わりにクワインの引用符英語版(U+231C-231F; ⌜⌝/⌞⌟)が使用される場合もある[1]

歴史的な約物(Historic punctuation

この小分類には古い文献で用いられていた約物類が収録されている。

一般句読点ブロックのU+2058-205Eの範囲にある複数の点を含んだ歴史的な句読点も参照すること。

パレオタイプの転写記号(Palaeotype transliteration symbol

この小分類にはパレオタイプ英語版と呼ばれる英語用の発音記号において用いられる記号が収録されている。

ダッシュ(Dashes

この小分類には水平線の形をした約物(ダッシュ)類が収録されている。

なお、Unicode公式の表においてこれらの長いダッシュは幅が広すぎるため破線の四角いボックス内に表示されているが、制御文字ではなく、通常のフォントでは、単に幅の広いダッシュとして表示される[1]

約物の異体字形(Alternate forms of punctuation

この小分類には約物の異体字が収録されている。

二重ハイフン(Double hyphen

この小分類には二重ハイフンと呼ばれる、ハイフンが縦に2つ並んだ記号1つのみが収録されている。

二重ハイフンは、古いドイツ語写本の転写に使用され、非標準の句読点として使用されることもある。これは、フラクトゥールで書かれた文書で用いられる通常のハイフンの異体字形を表すためのものではない[1]

反転した約物(Reversed punctuation

この小分類には左右反転した約物が収録されている。

その他の約物(Miscellaneous punctuation

この小分類にはその他のさまざまな約物類が収録されている。

ティピコン用の約物(Typicon punctuation

この小分類にはティピコン英語版と呼ばれる、ビザンツ式典礼の事務処理の順序と聖体礼儀のさまざまな賛美歌についての指示が含まれている典礼書で使用される約物が収録されている。

括弧の上半分及び下半分(Parentheses top and bottom halves

これらは拡張IPAにおいてペアで使用され、疑わしい音素や音の存在が疑わしいことを表す[1]

傾いたハイフン(Oblique hyphen

傾いたハイフンは中世やルネッサンス時代の写本に見られる歴史的な約物である。一部の現代辞書学では、傾いたハイフンは、単語が行の境界で分割されない場合にハイフネーションが保持されることを明確に示すために使用されている[1]

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文字コード

補助句読点(Supplemental PunctuationA)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+2E0x
U+2E1x
U+2E2x
U+2E3x ⸿
U+2E4x
U+2E5x
U+2E6x
U+2E7x
注釈
1.^バージョン16.0時点
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履歴

要約
視点

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

さらに見る バージョン, コードポイント ...
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出典

関連項目

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