トップQs
タイムライン
チャット
視点
随筆百花苑
ウィキペディアから
Remove ads
随筆百花苑(ずいひつひゃっかえん)は、江戸時代(近世)の未刊行の随筆・日記・紀行文を選び、校訂刊行した叢書。
1979年(昭和54年)から1984年(昭和59年)にかけ中央公論社(全15巻)で刊行された。2018年(平成30年)に電子書籍で再刊(中央公論新社)。
概要
編集委員は森銑三・野間光辰・中村幸彦・朝倉治彦、他に近世文学の典籍研究者も編さんに参加している。
題名の由来は、野間が江戸向島の百花園などをヒントにして命名した。
10巻『異本翁草』と11巻『椎の実筆』は抄録であるが、他の52作品は全文を校訂収録(従来は全て稿本・写本でしか読めない作品)した。
収録作品
- 各解説紹介は、本の帯及び解題による。
- 巻1 伝記日記篇一(森銑三責任編集)
- 在臆話記(上) - 仙台藩士岡鹿門の幕末より明治初年までの体験をその子に語った書
- 巻2 伝記日記篇二(森銑三責任編集)
- 巻3 伝記日記篇三(丸山季夫・朝倉治彦責任編集)
- 巻4 伝記日記篇四(頼祺一責任編集)
- 巻5 学芸篇(野間光辰責任編集)
- 巻6 随想篇(中村幸彦責任編集)
- 巻7 風俗世相篇一(朝倉治彦責任編集)
- 巻8 風俗世相篇二(安藤菊二責任編集)
- 巻9 風俗世相篇三(安藤菊二責任編集)
- よしの冊子(下) - 寛政の改革期の江戸城内外の世態巷説を松平定信の側近が記録した貴重な秘録
- 巻10 風俗世相篇四(宗政五十緒責任編集)
- 巻11 風俗世相篇五(森銑三責任編集)
- 巻12 花街篇(野間光辰責任編集)
- しろがらす - もと島原の太夫紫雲尼が後輩女郎の為に記した客との思惑、手練手管
- 洞房古鑑 - 吉原の名主竹嶋春延が記す吉原の歴史・地理・制度・訴訟等百般の記録の手控え
- 北堂夜話 - 少女時代を深川に送った婦人の昔話の聞書
- 種くばり - 高柴三雄が描く天保改革によって廃止せられた江戸岡場所の図説
- 翠箔志 - 祇園・八坂・丸山・宮川町・木屋町・北町各処に散在する茶屋女・白人・藝人等の記録
- 閑談数刻 - 田川屋駐春亭が記す吉原を賑わせた文人・墨客・芸人の行状・逸話の聞書
- 筆じゃみせん - 正体不明の文人記露斎龍頭が書いた島原の投節の唱歌の注解書
- 巻13 地誌篇一(大谷篤蔵責任編集)
- 巻14 地誌篇二(朝倉治彦責任編集)
- 巻15 地方篇(中村幸彦責任編集)
Remove ads
参考文献
- 水田紀久「随筆百花苑」(『国史大辞典 15』(吉川弘文館、1996年) ISBN 978-4-642-00515-9)
- 随筆百花苑(全15巻) 中央公論社。出版案内冊子
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads