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震える牛
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2012年1月31日に小学館から刊行され、2013年5月8日に小学館文庫版が発刊された。
BSE問題、食品偽装問題を扱った社会派サスペンス。警視庁捜査一課継続捜査班の刑事が、事件発生から2年経っても未解決の「中野駅前居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。食品偽装問題を追う女性記者や、食品偽装を隠蔽しようとする企業と警察組織の攻防などを描く。
発行部数は2013年12月の時点で28万部を超えている[1]。
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あらすじ
田川信一は警視庁捜査一課継続捜査班の刑事。
ある日、田川は未解決の「中野駅前居酒屋強盗殺人事件」に疑問を抱き、捜査を開始する。事件は5年前に発生。覆面姿の犯人が店員から金を奪い、店にいた獣医師と暴力団関係者を殺害した。初動捜査での犯人像は金目当ての外国人だった。被害者同士の面識はなく、それぞれひとりで待ち合わせ相手を待っているところだった。地道な聞き込みを重ねた田川は、食肉加工会社ミートボックスにたどり着く。
さらに事件の直後、殺害された獣医師の部屋に空き巣が入り、2台のパソコンのみが盗まれていたことが発覚する。田川は、犯人の真の目的は金ではなく、2人を殺害することだったのではないかと疑念を抱く。そんな最中に田川は、ニュースサイト「Biz.Today(ビズトゥデイ)」の記者の鶴田真純と再会する。鶴田も読者から得た情報をもとに、悪評のあるミートボックスの食品偽装疑惑を探っているところだった。
ミートボックスは八田富之が社長を務める精肉加工会社であり、加工肉をスーパーや居酒屋などに卸していた。どこよりも安い加工肉を販売することで業績を伸ばしていたが、それは驚愕の食品偽装によって実現されていたものであった。牛100%を謳っておきながら、実際はそのままではとても食べられないような老廃牛の肉に代替肉や添加物などを混ぜ合わせたものだった。
捜査を進める上で田川は、オックスマートがBSEの隠蔽に関わっていたことを突き止めるに至ったものの、確たる証拠が掴めずにいた。そこに何者かからの力が働き、捜査自体が頓挫してしまう。
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主要登場人物
- 田川 信一(たがわ しんいち)
- 警視庁捜査一課継続捜査班刑事。未解決の「中野駅前居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。
- 鶴田 真純(つるた ますみ)
- ビズ・トゥディ記者。ミートボックスの食品偽装問題を追う。
- 滝沢 文平(たきざわ ぶんぺい)
- オックスマート取締役。
- 八田 富之(はった とみゆき)
- ミートステーション社長。
- 宮田 次郎(みやた じろう)
- 警視庁捜査一課課長。田川信一の上司。
書籍情報
- 単行本:小学館、2012年1月31日 ISBN 978-4-09-386319-3
- 文庫本:小学館文庫、2013年5月8日 ISBN 978-4-09-408821-2
テレビドラマ
要約
視点
2013年6月16日から7月14日にWOWOW「連続ドラマW」枠で放送された。
主演は三上博史。2011年に三上が主演したドラマ『下町ロケット』でタッグを組んだ鈴木浩介監督が再びメガホンをとり、プロデュースの青木泰憲、音楽の羽岡佳という『下町ロケット』のスタッフが再集結した[2]。共演者には、三上とドラマW『パンドラ』以来タッグを組んできた青木プロデューサーがあえて今まで三上と共演したことのない俳優たちを選んでキャスティングしたため、三上は「モチベーションや緊張感をもって撮影に参加できた。これも愛情ですね。」とコメントしている[3]。
ドラマはTCエンタテインメントによりDVD化された。2014年1月8日にリリースされ、同日にTSUTAYA限定でレンタルがスタートした[3]。
キャスト
- 捜査関係者
- ビズトゥデイ
- オックスマート
- ミートボックス
- 赤間家
- 田川家
- その他
スタッフ
放送日程
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脚注
外部リンク
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