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魔法少女まどか☆マギカのエピソード一覧
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魔法少女まどか☆マギカのエピソード一覧(まほうしょうじょまどかマギカのエピソードいちらん)では、テレビアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の各エピソードを一覧にして述べる。
『魔法少女まどか☆マギカ』は新房昭之監督、シャフト制作による作品で、2011年1月から4月まで毎日放送 (MBS) ほかTBS系列東名阪ネットにて深夜アニメとして放送され、同時期にはニコニコチャンネル[1]、アニメワン[2]、ShowTimeにてインターネット配信も行われた。
スタッフには監督の新房のほか、全話の脚本をニトロプラス所属の虚淵玄、キャラクター原案を『ひだまりスケッチ』の原作を手掛ける漫画家の蒼樹うめがそれぞれ担当している。音楽は梶浦由記が担当した。
製作委員会には制作局の毎日放送のほか、アニプレックス、芳文社、博報堂DYメディアパートナーズ、ニトロプラス、ムービック、シャフトが名を連ねている。
各話リスト
要約
視点
サブタイトルは各話の登場人物のセリフから取られている[3][4]。これらは脚本段階で仮題としてつけられたものであったが[3][4]、先の展開への想像をかき立てるということでそのまま採用された[3]。全てのエピソードにはシネマスコープの画面でアバンタイトルが入る構成となっており[5][6]、これは魔法少女ものの約束事として入れられたものである[6]。
- 全話の脚本は虚淵玄、シリーズディレクターは宮本幸裕、総作画監督は谷口淳一郎と高橋美香のため省略。魔法少女まどか☆マギカ#製作・スタッフも参照。
解説
- 第1話
- まどかの髪を結うリボンは、第1話にてまどかの母親が勧めたものとして設定されており、最終話ではほむらに引き継がれ、結果的には最終話へと繋がる伏線となっているが、脚本を書いた虚淵としては、このやり取りはまどかの外見的特徴を際立たせるために入れた場面に過ぎなかったという[3][6]。監督の新房としてはこの場面に後悔があり、もっと派手な色のリボンも加えて母親にそれを選ばせ、まどかには自分の意志で別の色を選ばせるやり取りにしたほうが、もっと相応しい演出になったのではないかと述べている[3]。
- 第3話
- 巴マミが「お菓子の魔女」シャルロッテに敗北する場面は、先の展開でマミの内面を見せて視聴者の感情移入を誘い、迷いを振り払った彼女が華麗に戦う姿を見せた後で[7]、不意打ちに対応できなかったマミが首から上を食いちぎられ死亡する、という段取りで描かれた。この場面の描写では、マミが死亡したことを明確に描きつつもあまりグロテスクにはしないという方向性が与えられており、脚本段階のト書きでもアングルで誤魔化すようにという指示が書かれている[8]。監督の新房も、深夜の大人向けアニメでは敢えて痛みを分からせるような描き方をする必要がないという考えから、想像力をかき立てるような表現を選択した[9][10][11]。マミが噛み砕かれる際の効果音は新房の判断で、あまり残酷すぎない一方でふざけているようにも思われないものが選択されている[11][注 6]。実際のテレビアニメ版でも、食いちぎられる瞬間の描写や流血表現はなく、首から上の様子は明確に描かれないなど、脚本の意向が反映されているが[12]、前後の場面や他の登場人物たちの反応から状況を窺い知ることができるような描写がされており[9][注 7]、その悲惨な最期の状況は視聴者に強い印象を与え、こうした最期を意味するインターネットスラングとして「マミる(マミった)」という言葉が本作品から発祥した[15][16]。
- その一方で物議も醸し、放送倫理・番組向上機構(BPO)では、第3話で巴マミが絶命する場面[注 8]やそれに関連したTwitter上での虚淵の発言について、確信的な残酷表現に対する批判が取り上げられた[17][18]。虚淵は後のインタビューで、自分はあくまで娯楽作品として脚本を書いているのであって教科書のつもりで書いているのではないとしつつも、自身の経験上からも、現実の悪夢に直面したときにそれに適応する上で、あらかじめ仮想体験を通じて免疫をつけておくことは有効であるという趣旨の持論を述べ、「フィクションから毒を摘み取ろうという発想の方々」の方針は子供のためにならないという考えを語っている[19]。
- 第10話
- 10話では暁美ほむらが鹿目まどかを救うため、同じ1か月間を何度も繰り返す過程で過去に経過してきたいくつかの並行世界での出来事が描写された。暁美ほむらが繰り返す並行世界は、16日(年・月・曜日は不明)にほむらが病院のベッドで目覚めるシーンから始まる。
- ほむらの体感時間でこの1か月間が何回繰り返されたか、という設定は特に定まっていないが、脚本を担当した虚淵によれば、少なくとも映像で描かれた回数よりは多いものの、千単位以上で失敗を繰り返しているということはあり得ないとしている[20]。また虚淵は、ほむらが去った後の並行世界についても厳密な設定はないとしつつも、ほむらが世界を巻き戻した後も分岐してそのまま続いている可能性があるとしている[19]。いずれにせよ、最終話においてまどかが全ての時間の魔女の消滅を願ったことにより、これらの並行世界の魔女たちも生まれる前に消失した[21]。
- 第11話
- オンエア版では「時事的な配慮」を理由に、台本の段階までは用意されていたセリフが一部カットされた[22]。カットされたのは、物語終盤に登場する強敵「ワルプルギスの夜」がもたらす大災厄についてほむらが説明するセリフで[22]、具体的には「ワルプルギスの夜は強大な力を持ちながらも普通の人には視認できないため、地震や竜巻などの自然災害として認識される」という内容である[23][24]。BD/DVD版[22]やコミカライズ版では、そのまま収録されている。
- 最終話
- 12話ではまどかによって世界が再構築される。この世界には、力を使い果たし消滅する魔法少女を導くとされる存在(人間としての存在を失って概念と化したまどか)を指す呼び名として「円環の理(えんかんのことわり)」があり、劇中ではさやかが対魔獣戦で消滅した際にマミがこの言葉を口にする。しかし、この言葉はマミ独自の造語であるかのようにも解釈できる表現であったことから、視聴者からはマミの必殺技「ティロ・フィナーレ」と併せて「マミは中二病キャラ」というイメージで受け取られたこともあった[25]。虚淵は「円環の理」に関して『魔法少女の間で口伝として伝承されている』ものであって、マミ独自の造語ではないとしてそのイメージを一部否定している[25][注 9]。
- Cパートのラストシーンは、脚本段階では1998年の映画『ブレイド』のオマージュとして書かれたもので[26]、場所を異国に移しつつも暁美ほむらの戦いは続いていく、という描写が意図されていたが、演出段階での変更が加わった結果として、さまざまな解釈の余地を残すものとなった[26][5][27][28]。視聴者の間では、人類滅亡後の世界で最後の魔法少女として戦い続けていたほむらが絶命し、まどかの元に召される場面を描いたものである、という趣旨の解釈も生まれ[27][26][28]、これは脚本や演出の段階では想定されていなかった意外な解釈であるとされるが[26][28]、虚淵や該当場面の絵コンテを切った笹木信作は、こうした解釈も面白く、受け手それぞれが感じた解釈が正解であるとしている[27][28]。
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Blu-ray Disc / DVD
要約
視点
テレビアニメ本編の映像ソフトが、Blu-ray Disc・およびDVDでアニプレックスより発売されている。
Blu-ray Discは完全生産限定版のみ発売。DVDは完全生産限定版と通常版が発売。どちらも全6巻。限定版はいずれも、キャラクターデザインの岸田隆宏描き下ろしデジパック仕様で、本編ディスクの他に特典CDや蒼樹うめ描き下ろし4コマ漫画などを収録した特製ブックレットが付属する。副音声として追加されるオーディオコメンタリーは、悠木碧・斎藤千和の両名と各話ごとのゲスト(ただし、10話はゲスト無し)が担当する。また第1話・第2話・第9話は、テレビ未放映のオリジナルエンディングが追加されたバージョンとなる。
当初、第1巻が2011年3月30日発売予定で、以後順次毎月発売予定だったが、東日本大震災の影響で第1巻の発売が延期となり、それに合わせる形で発売予定が順次先送りされた[29][注 10]。
延期がされた上で発売となった第1巻だったが、劇中のセリフや特典CD(キャラクターエンディングソング)の歌詞カードに誤りがあったことを理由に、郵送による修正盤との交換を行うことが発表された[30]。
2013年12月25日には、Blu-ray BOXが発売された。
- オリジナルサウンドトラックについての詳細は、魔法少女まどか☆マギカ#劇伴を参照。
特典ドラマCD
いずれも、虚淵玄による監修作品であることが銘打たれている。
- 「Memories of you」
- BD/DVD第1巻初回限定盤特典。脚本は、外伝漫画『魔法少女かずみ☆マギカ』の原作者でもある平松正樹。
- テレビアニメ本編では第10話の冒頭から中盤にかけて触れられていた、暁美ほむらが魔法少女になる前の、鹿目まどかと初めて知り合った時間軸の詳細を描く内容。この時間軸のまどかが、黒猫のエイミーの命を救うためにキュゥべえと契約して魔法少女となった、という経緯が描かれている。なお、ドラマ内容が「本編3話以降のストーリー(具体的には第10話)に関係している(未視聴の者にとっては、いわゆる『ネタバレ』となる)」ことが、CD表面や付属ブックレットには記述されている。
- 「サニーデイ ライフ」
- BD/DVD第3巻初回限定盤特典。脚本は大嶋実句。劇伴に菊谷知樹が参加している。
- テレビアニメ本編では対立していたり共闘する時期がなかったりした魔法少女5人が、友好的な関係を築いているという設定の時間軸での、コメディ的な日常風景を描いている。
- 「フェアウェル・ストーリー」
- BD/DVD第5巻初回限定盤特典。脚本は「Memories of you」と同じく平松正樹が担当した。
- 魔法少女になりたてのころの佐倉杏子が、見滝原で巴マミとコンビを組んで戦っていたという過去が描かれる。テレビアニメ本編では触れられなかった、杏子の本来の能力である幻惑魔法についても触れられている。家族の死をきっかけに考え方が変わった杏子は、引き止めようとするマミに勝利し自ら見滝原を出て行ってしまう。
- アニメ本編のコミカライズを担当したハノカゲによるスピンオフ作品『魔法少女まどか☆マギカ 〜The different story〜』上巻は、このドラマCDの内容を元に、ハノカゲによるアレンジが施されて描かれている。
特典4コマ漫画
キャラクター原案を担当した漫画家、蒼樹うめによる4コマ漫画が、BD/DVD各巻初回限定盤ブックレットに収録されている。シリアスな本編に対して適度に明るい内容が指向されており[31]、本編のパロディ的な内容が展開される。執筆にあたっては虚淵による事前の監修は行われておらず、原稿が完成してから確認を取るかたちがとられているが、特に修正を要求されたことはなかったとされる[31]。
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脚注
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