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16bitセンセーション

日本の漫画作品、テレビアニメ番組 ウィキペディアから

16bitセンセーション
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16bitセンセーション』(じゅうろくビットセンセーション)は、みつみ美里甘露樹若木民喜による日本の同人漫画。2016年の「コミックマーケット91」にて、初めて同人誌として頒布された。

概要 ジャンル, 原作・原案など ...
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概要

1990年代から美少女ゲームアダルトゲーム)の開発に携わってきたみつみと甘露が、16ビットパソコン全盛期であった当時の開発現場の状況を記録するため、2人の原案の元、若木を作画に起用して同人誌として開始した。物語は美少女ゲーム制作会社に入ることになった普通の女の子がその現場を目撃するという構成になっており、当時の美少女(PC)ゲーム技術のハード・ソフト両面での変遷、美少女ゲーム業界に大きな影響を与えたゲームや事件などのことが実話を交えつつ描かれている。

2020年よりKADOKAWAから商業誌版単行本『16bitセンセーション 私とみんなが作った美少女ゲーム』が刊行中[1]。この商業単行本では、作中で触れているゲームなどの実名を出すため許諾を取っているが、権利先不明などのために許諾が取れず同人誌版からカットされたり差し替えられたりしたネタが存在している[2]。また商業誌版では対談や、作中当時の事情を解説したコラムなどが追加された。

2023年10月より、物語の設定を変更し、2023年から1992年にタイムスリップしたイラストレーターの女性が原作漫画に登場するゲーム制作会社にやってくる物語を描くテレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』(じゅうろくビットセンセーション アナザーレイヤー)が放送された。

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あらすじ

要約
視点

1992年。大学生になった上原メイ子は「パソコンショップR」でアルバイトを始める。実はパソコンショップRは美少女ゲームの開発・販売も行っており、店の2階が「アルコールソフト」の開発室となっていた。メイ子は絵が上手いのを見込まれて、店長(てんちょー)の六田勝により2階に連れていかれ、逃げたスタッフの代わりとしてアルコールソフトのサブグラフィッカーとして勤めはじめる。パソコンの知識すらほとんどなく、美少女ゲームの知識が全くないメイ子だったが、他の先輩スタッフに教わりながらそのままグラフィッカーとして奮闘する。メイングラフィック担当の下田かおりに気に入られたメイ子は、次の作品以降も手伝わされ、かおりに推薦されて原画も担当、原画家デビューを果たす。

やがてかおりは『ときめきメモリアル』『DESIRE』などに触発され「Hなだけではなく、恋愛をちゃんと描いたゲーム」を作ることを主張するが、てんちょーやシナリオライターのキョンシー(五味川清)は反対し、意見はまとまらない。だが今後の美少女ゲームに大きな可能性を感じていたかおりは、てんちょーにも内密のまま、キョンシーも巻き込み最後の土産として大作を作りおえたあと、アルコールソフトを辞める決心をする。結局かおりはてんちょーによる泣き落としで引き留められたが、これにキョンシーが反発。結果として社内にかおりのアルコールソフトと、キョンシーのスピリッツソフトというふたつのブランドができることとなった。

かおりはアルコールソフトでプロデューサーに専念することになり、キキララという双子の高校生女子が新しいシナリオライターとしてスカウトされてきた。そしてメイ子の原画による、新生アルコールソフトのゲーム第1弾が発売される。結果としてそのソフトは大ヒットし、アルコールソフトは新たな人材も募集して規模を拡大する。

その時には1996年になり、美少女ゲームもPC-98DOS)からWindowsに移行する時代だった。アルコールソフトもWindowsに移行しようとするが、プログラマーのマモー(六田守)はWindowsを嫌って辞めると言い出すものの、キキララの説得によって残る。またてんちょーは、ソフトのコンシューマー移植などを狙ってダイヤモンドスタジオの有名プロデューサーである市ヶ谷の話に投資するが、ダイヤモンドスタジオは倒産して市ヶ谷は夜逃げ。1億円も出資していたアルコールソフトは倒産こそ免れたものの大損害を受け、コンシューマー移植の話もなくなった。

一方でメイ子は次の作品の企画に立候補、コミケを舞台に同人誌を題材にしたゲームを出したいと言う。かおりはメイ子のやる気に賭けるが、メイ子の企画が一般受けするのかという不安も抱えていた。しかしキョンシーのアドバイスで打開策を見つける。また、数多く出るようになった美少女ゲーム専門雑誌の特集記事は、ライバル企業の「シューティングスター」のゲームが独占していたが、てんちょーが取り返しにかかる。やがてメイ子企画のアルコールソフト新作「こみっくパラダイス」が発売される。

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登場人物

要約
視点

年齢はマンガ版での物語開始(1992年)時点。

アルコールソフト関係者

上原 メイ子(うえはら めいこ)
声 - 堀江由衣[3]
原作漫画の主人公。19歳。大学1年生で教育学部所属。以前のアルバイトの学童保育で絵をよく描いていたためイラストの心得がある。そこを見込まれてアルコールソフトでCGを担当するようになり、やがて原画も任せられる。
美少女ゲームのことは全く知らなかったが、薦められて自分も美少女ゲームをプレイし、単にエッチなだけではなく「女の子のかわいさ、キャラクターとしての魅力」や「ゲームやシナリオの面白さ」もあることを知っていく。かおりと共に同人活動も行うようになる。
下田 かおり(しもだ かおり)
声 - 川澄綾子[3]
21歳。アルコールソフトにて企画、原画、メイングラフィックをそれぞれ務める(新生アルコールソフトではプロデューサーに専念)。同人作家としても活動。ネコ耳帽子をトレードマークとしており、風呂でもかぶったまま[4][注釈 1]
美少女ゲームに詳しいことから、それを作る時は常に情熱を持つ。
メイ子のことを気に入って「メイちゃん」と呼ぶようになる。メイ子からは「かおさん」と呼ばれる。
六田 勝(ろくた しょう) / てんちょー
声 - 伊藤健太郎[3]
32歳。守の父。通称てんちょー。アルコールソフトの社長と、1階にある(親の店を継いだ)PCショップの店長をそれぞれ務めている。元バンドマンでもあり、アルコールソフトでは企画、音楽を担当。いつも疲れ気味な雰囲気。
かおりが辞めると言い出したときには、かおり抜きではやっていけないと泣き落としで引き留める。そして今時の美少女ゲームはわからないと企画もかおりに任せ、自分は音楽制作に専念する。
かおり企画のゲームが大ヒットした後はポルシェを買って乗り回している。一方でアルコールソフトのゲームのコンシューマー移植にむけて動いていたが、提携先企業の倒産と夜逃げで大損害を出してしまう。そのショックで入院していたが、かおりに引きずり出されて仕事に復帰した。
六田 守(ろくた まもる) / マモー
声 - 阿部敦[3]
10歳。勝の息子で通称マモー。3歳のときからPC-9801に触れており、ひらがなより先にアセンブラを覚えたという。美少女ゲーム自体には興味はなく、ただ「家族の仕事」としてアルコールソフトにてプログラマーを務めており、自身が作成したプログラムは完璧だと自負する。ゲーム本体だけではなくツールソフトも作成し、中学生の時点で、自作ハードをアルコールソフトの人間に売ろうとするほどの技術力を持つ。非常に達観しており冷めた雰囲気。「使えるものはずっと使い続ける」を信条としており、中学生になってもランドセルを愛用。PC-98をこよなく愛し、Windowsへの移行にも抵抗し続けた。結局アルコールソフトがWindowsに移行した後も、趣味でひたすらPC-98をいじり続ける。
原作では最初小学生で、時間経過とともに中学生、高校生と進学・成長しているが、アニメ版では物語開始時から15歳で中高生くらいの姿に変更されている。また原作ではプログラムとハードの話の時でしかほぼ登場していないが、アニメではコノハとの会話シーンが多く、準主人公的なキャラクターになっている。また、自身もタイムリープを体験し[5]、タイムリープについて考えるようになる。[6]
五味川 清(ごみかわ きよし) / キョンシー
声 - 福島潤[3]
24歳。通称キョンシー。アルコールソフトにてシナリオライターを務めている。プロレス好きで、普段からプロレスラーのようなマスクを被っており、ヘビースモーカー。ゲーム性にこだわることに消極的で(逆にHシーン、特に乳首の描写にこだわりがある)、次第にかおりと対立。辞めようとしたかおりがてんちょーに引き留められ企画を任せられると、かおりの下で働くことに反発してアルコールソフトから脱退、「スピリッツソフト」のブランドを作る(社長はてんちょーのまま)。
かおりとはアルコールソフト以前も別のゲーム会社で一緒に働いていた[7]。プライドが高く、かおりとは何かと意見が対立し挑発しあうことなどもしているが、心の底からいがみ合っているわけではない。
アニメ版では、かおりとの対立やブランドの分裂の話はない。
小山 千里〈キキ子〉、小山 万里〈ララ子〉/ キキララ
声 - 赤尾ひかる
アルコールソフトに来た時点で高校生の、双子のシナリオライター[8]。キキララはハンドルネームで、本名は小山。東京BBSでSS(二次創作小説)を書いていたところを「アイドルライター」という名目でかおりにスカウトされる。ひとりがキャラになりきり、もうひとりがインタビューするという方法で話を作る「憑依型ライター」。コスプレイヤーとしても活動している。
橋本 (はしもと)
声 - 浅野真澄
働いていた銀行が潰れた後、アルコールソフトの広報として働くことになった女性。たいていスーツ姿で真面目であり、しっかりした性格。「銀行はクソみたいな仕事ばかり」だった一方「アルコールソフトは前向きでやり甲斐があります」と語っている[9]
結城
声 - 杉山里穂
グラフィックチーム。アニメ版で名が出る。
神山
声 - 市ノ瀬加那
グラフィックチーム。アニメ版で名が出る。
南里
声 - 河瀬茉希
グラフィックチーム。アニメ版で名が出る。
ハルヒコ
声 - 高橋伸也
音楽。アニメ版で名が出る。

その他の人物

山田 冬夜(やまだ とうや)
原作版
美少女ゲーム会社「シューティングスター」社長。ツインテールで巨乳の女性。メイ子の人気に嫉妬し、ライバル視している[8]。元は根暗な性格で外見も地味(眼鏡のストレートロング)だったが、美少女ゲーム雑誌編集部を自らまわって色仕掛けのような営業を仕掛けるなど、執念とも言える活動を行う。
アニメ版
声 - 山根綺[3]
1996年時点で19歳。ロングヘアの眼鏡っ娘だったが1999年にはメガネを外してツインテールに変えている[10]。引っ込み思案だがニフティサーブフォーラムがきっかけで美少女ゲームに興味を持った少女。1996年の秋葉原にて気後れしメッセサンオーに入れずにいたところコノハに出会い、美少女ゲーム購入に付き合ってもらう。その後コノハを「お姉様」と呼んで慕うようになり[11]、やがて美少女ゲームの原画家としてデビュー。自らコスプレして宣伝活動も行うようになるという、原作に登場する冬夜の過去が描かれている。
改変された2023年では、シューティングスターズ社の代表を務め、世界有数のゲーム会社「プラネットゲームズ」との経営統合を発表した。眼鏡はかけておらず、髪もショートカットになっている。何度となくコノハに連絡を取ろうとしたが、当然のように電話が繋がらない。その後グレンに利用され、コノハは拉致されてしまう。コノハのような実力がなく、会社の経営が大きく傾き社員が路頭に迷うのを防ぐため経営統合を発表した。しかしグレンからはハナからコノハと関係があることだけを理由に経営統合を進めただけで、シューティングスターズ社への魅力は何一つなかったことが後に明らかになる。
市ヶ谷 金人 / イチガヤ
アニメ版では市ヶ谷東洋(声 - 森久保祥太郎)。ダイヤモンドスタジオ社長。アルコールソフトのゲームのコンシューマー移植、さらにはアニメ化企画まで持ち出す。TVや雑誌などメディア露出も多い有名プロデューサーで、口ではいつも勢いある調子のいいことを言っていて、ゲームだけではなく色々な事業に手を出している。一方で浪費家として知られており、さらに他人の功績を自分の手柄のように語るため昔の仲間から見放され、会社が倒産して夜逃げした(アニメ版では詐欺容疑で逮捕される)。

アニメ版オリジナルキャラクター

秋里 コノハ(あきさと コノハ)
声 - 古賀葵[3]
テレビアニメ版『ANOTHER LAYER』の主人公[12]であるイラストレーター(担当はあやみ)。左利き。イラスト系SNSで活動しており美少女&美少女ゲームが大好きで、自分が描いた美少女をヒロインにした大作美少女ゲームを作ることを夢にしつつ美少女ゲーム会社「ブルーベル」に入る[13]。自身のファン愛に基づいた製作法を考えているものの[14]、イラストレーターと言えどサブ扱いであり、やることは男キャラクターの背中を延々と描き続けるだけ。上司に企画を提案すれば、「ウチにそんな物を制作する余裕はない」と門前払いを受けるなど理想とは大きくかけ離れた現実に辟易しており、仕舞いには「会社に行きたくない」と考えるほどブルーベルを辞めたがっている。
2023年時点で19歳。自室には美少女ゲームやアニメのグッズをたくさん置いている。
1992年からすれば未来を知っているだけに最先端の人気や流行も知っていることから自信を持っていたが肝心のツールが知らないものばかりで悪戦苦闘する[15]。その後、2023年に戻りながらも今度は1996年に飛んだり[16]、1999年[17]に飛んだりする。しかし、過去が変わったことで現在も変わっている現状に驚く[18]
エコー1、エコー2、エコー3
エコー1(声 - 田丸篤志)、エコー2(声 - 今泉りおな)、エコー3(声 - 儀武ゆう子
1985年(原作よりも過去)のゲーム会社であるエコーソフト従業員の男、女、犬。全員が「エコー」を名乗っており、「エコー1」、「エコー2」などは守が便宜上名付けたもの。「想像力がわからない」「ゲームのエネルギーを計る」など謎の言動を行う。
社長
声 - ますおかたろう
コノハの勤務先であるゲーム会社「ブルーベル」の社長。廉価版のエロゲーでしか勝負しない頭の固い持ち主。コノハが若年層に向けたゲームの新企画を提案したことがあったが、「中小の零細企業にそんな物を制作する余裕はない」と一喝。この社長の古い考えが、コノハにとってブルーベルを辞めたがっている理由の一つである。
ゲームショップの老婆
声 - 儀武ゆう子
アニメ本編のクレジットではおばあちゃんとなっていた。秋葉原でゲーム店を営む老婆。かつての人気美少女PCゲームが大特価で発売されているのを見たコノハから、「これらはもっと価値のあるものだ」と教わり、コノハのゲームへの熱い思いをうかがい知る。その後、店舗は閉店してしまうが餞別にとコノハが熱弁したいくつかのゲームを残していく。後にコノハは、その残されたゲームがタイムリープに大きな意味があることに気付く。
グレン・フォークナー
声 - 加瀬康之
プラネットゲームズジャパン社CEO。表向きはシューティングスターズ社と経営統合することで、ノウハウを共有しより品質の高いものを提供することが目的である。しかし本来の目的は「ラスト・ワルツ」を考え出した天才クリエイター秋里コノハを取り入れ、名実ともに世界一のエンターテインメントになることだった。そのためには手段を選ばず、まず冬夜のスマートフォンをハッキングする。そして加工された冬夜のボイスでコノハを誘い出すと、無理矢理眠らせた上で車に連れ込み拉致した。建設中の秋葉原スタジアムの地下にあるゲーム制作室でコノハに有無を言わせず働かせようとするが、拒まれた上に守のハッキングにより取り逃がしてしまう。また冬夜が自分に従おうとしなかったことに怒りを露わにし、「お前なんかどこへでも行ってしまえ」と容赦なくこれまでの関係性を切り捨てた。
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用語

アルコールソフト
パソコンショップRの2階を開発室とする美少女ゲームソフト会社。メイ子が来たとき(1992年)のスタッフは社長で企画・音楽担当のてんちょー以下、シナリオライターのキョンシー、原画・グラフィックのかおり、プログラマーのマモーだけ。かおりが企画したゲーム「ぼくらのSAY HELLO!」の大ヒットに伴い新たなスタッフを雇い、パソコンショップRの隣のビルに移転した(1996年)。また公式ファンクラブも設立している。マンガ版第7話の時点でスタッフは20人以上[19]
スピリッツソフト
アルコールソフトの企画をかおりが担当することになったとき、彼女の下で働くことを嫌がったキョンシーが新しく作った美少女ゲームブランド。社長はてんちょーのまま。キョンシーの企画・シナリオと、マモーの担当するプログラム以外は外注で、ニッチなソフトを細々と作り続ける。アルコールソフトが移転した後もパソコンショップRの2階に残る。
アニメ版では前述の通りかおりとキョンシーの対立が起こらないため、登場しない。
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書誌情報

  • 若木民喜(漫画)・みつみ美里(原案)・甘露樹(原案)『16bitセンセーション 私とみんなが作った美少女ゲーム』(KADOKAWA
    1. 2020年9月14日発売[20]ISBN 978-4-04-109755-7
    2. 2021年11月6日発売[21]ISBN 978-4-04-111605-0

テレビアニメ

要約
視点

2022年12月に開催された「コミックマーケット101」にて『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』のタイトルでアニメ化することが発表された[22]。2023年10月から12月までTOKYO MXほかにて放送された[23]

解説

アニメ化にあたり、新キャラクターの秋里コノハが主人公として設定され、「コノハが現代(2023年)から1992年(原作で描いている時代)にタイムトラベル[注釈 2]し、1992年当時の人々と関わる」というストーリーにアレンジされている[24]。この案を考えたのは原作者の若木民喜自身であり、コノハを通して「2023年の視聴者」が見た「1992年当時の最新技術など」についてのギャップが描かれることになった[24]。また、『』『』『To Heart』で当時の美少女ゲームを牽引したシナリオライターである髙橋龍也がアニメ化にあたって招請され[注釈 3]、当時の知識を活用している[24]。実際の担当については、メインストーリーは若木が考え、髙橋がそれを各話ごとの脚本家に伝えて監修する、さらに監督の佐久間、そして若木が改めてチェックするという形になっている[24]

原作時点で多数の美少女ゲームについて直接言及されていたが、アニメでもエルフの『同級生』をはじめ、Leafアクアプラス)の『こみっくパーティー』や『痕』、Keyの『Kanon』、Purple Softwareの『ハピメア REGRET END』などといった美少女ゲームの名前や実際のパッケージ映像などがそのまま使用されている。だが『天使たちの午後』は権利者不明のため、『午後の天使たち』という名前にアレンジされた[26]

また作中には複数の過去の時代の秋葉原やPC-9801など古いパソコンが登場しており、それらを再現するための考証が入っている[27]

あらすじ(テレビアニメ)

2023年、美少女&美少女ゲームが好きなイラストレーター・秋里コノハは超人気絵師への道を目指し、自分の描いた大作美少女ゲームを世に送り出すという夢を持っていた。だが既に美少女ゲームはソーシャルゲームなどによって市場は奪われて黄金期は過ぎ去り、コノハの会社も小規模なアダルトゲームを作って息を繋いでおり、コノハ自身はそんな会社のサブのイラストレーターとしてモブキャラの後ろ姿をただ塗っているという日々を送っていた。そんな中、コノハはゲームショップの店主から過去に発売された名作美少女ゲームを譲ってもらうことになった。その1つである『同級生』のパッケージを開けた途端、突然コノハは光に包まれ、次の瞬間には美少女ゲーム黎明期である1992年秋葉原にタイムスリップしていた。まもなく、コノハは当時に存在した会社であるアルコールソフトで美少女ゲーム作りを行うことになる。さらにコノハは現代に戻ったり、また別の時代の秋葉原に移動したりを繰り返しながら、当時の光景やゲーム作りを体験する。

スタッフ

主題歌

「65535」[28]
中川翔子によるオープニングテーマ。作詞・作曲・編曲はSohbana。
「リンク〜past and future〜」[29]
秋里コノハ(古賀葵)によるエンディングテーマ。作詞はKOTOKO、作曲は折戸伸治、編曲は中沢伴行

各話リスト

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放送局

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BD / DVD

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Webラジオ

2023年10月5日から12月28日まで音泉およびアニプレックスのYouTubeチャンネルにて『16bitセンセーション ANOTHER PLAYER』が毎週木曜日に配信された。パーソナリティは秋里コノハ役の古賀葵と、山田冬夜役の山根綺[34][35][36]

 ゲスト

 第1回(10月5日) 阿部敦堀江由衣川澄綾子(公開収録)

 第7・8回(11月16日・23日) 福島潤伊藤健太郎

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脚注

外部リンク

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