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2024年中華民国立法委員選挙
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2024年中華民国立法委員選挙(2024ねんちゅうかみんこくりっぽういいんせんきょ、繁: 2024年中華民國立法委員選舉、正式名称: 第11屆立法委員選舉[1])は、2024年(民国113年)1月13日に行われた、中華民国の国会である立法院を構成する立法委員を選出する選挙である。
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概要
総統選挙で当選した頼清徳が所属する与党の民主進歩党は51議席となり、過半数を失い第2党となった。最大野党の中国国民党は得票率で民主進歩党を下回ったものの、52議席となり第1党に躍進したが、過半数を獲得できなかった。前回選挙で5議席を獲得した台湾民衆党は3議席増の8議席にとどまったが、民主進歩党、中国国民党ともに過半数を獲得できなかったため、議決においてのキャスティング・ボートを握ることとなった。
経緯
2012年の総統選挙と立法委員選挙から同日選挙となっているが、立法委員の就任は2月1日、総統・副総統の就任は5月20日と3か月以上異なるため、今回の選挙では同日投票実施の可否について検討が行われた。中央選挙委員会の議論を経て、既に2012年、2016年、2020年の3回、総統選挙と立法委員選挙が同日に行われた前例があり、国民の間にも同時に行うという事についての共通の認識があるとして、2023年2月3日の第586回委員会決議にて同日選挙を決議した[2]。
同年3月10日、選挙実施日が第587回委員会決議によって2024年(民国113年)1月13日とすると決議され、発表された[2]。
総統副総統選挙罷免法(繁: 總統副總統選舉罷免法)が2023年6月9日に修正、公布された事を受け、本修正後初めて適用される選挙であるため、欠格事由や選挙広告実名制、フェイク動画、投票10日前からの世論調査の禁止などの制度について広く国民に伝えるため、中央選挙委員会は特別サイトを設けた[3][4]。
2023年11月16日に立法委員選挙の登記日時と必備事項を公示、11月7日に立法委員選挙の公示を行なった。同年11月20日から24日までの間、立法委員選挙の登記を受け付け、中央選挙委員会の審査後、審査に通過したのは区域立法委員309人、平地原住民立法委員9人、山地原住民立法委員10人、全国不分区及び僑居国外国民立法委員177人(政党16)の合わせて505人と公示した[2]。
同年12月20日、区域立法委員、原住民立法委員、全国不分区及び僑居国外国民政党の番号決めのための抽選が行われた[2]。
2024年1月2日、中央選挙委員会は立法委員選挙候補者名簿の公示を行なった[2]。翌日1月3日、立法委員選挙の選挙期間が開始、選挙期間は翌年2024年1月12日までの10日間であり、午前7時より午後10時までに制限されている。総統副総統選挙罷免法が2023年6月9日に修正、公布された事により、初めての立法委員の政党による政見演説がテレビ及びラジオ、インターネット上で放映された。1月5日、中央選挙委員会は原住民放送を通して平地及び山地原住民立法委員の政見演説を放映した[2]。
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選挙データ
立法委員の任期4年が満了したことに伴って実施される選挙である。
立法院の定数は113名でこのうち、区域(73名)と全国不分区及び僑居国外国民(34名)の他、原住民(平地と山地それぞれ3名ずつの計6名)をそれぞれ選出する仕組みとなっている。
投票日
定数
- 113
- 区域:73
- 全国不分区及び僑居国外国民:34
- 原住民:6
- 平地原住民:3
- 山地原住民:3
選挙制度
選挙活動
党派別立候補者数
選挙結果
要約
視点
選挙の結果、総統選挙で当選した頼清徳が所属する与党の民主進歩党(選挙前62議席)は51議席となり、過半数を失い第2党となった。最大野党の中国国民党(選挙前37議席)は52議席となり第1党に躍進したが、過半数を獲得できなかった。小政党のうち台湾民衆党は比例代表で8議席を獲得したが、時代力量、台湾基進などの他の政党は5%の阻止条項により議席を獲得できなかった[5]。今回の選挙では、総得票数の多い民主進歩党の議席数が、総得票数の少ない中国国民党の議席数を下回る逆転現象となった。
比例代表では、前回の選挙における民主進歩党と中国国民党の得票率差は0.62%、今回の選挙では民主進歩党と中国国民党の得票率差は1.58%と、両党間の得票率差が前回を上回る結果となった。しかし、比例代表の議席配分には最大剰余方式を採用している関係で誤差の範囲から抜け出すことができず、獲得した議席は両党ともに13議席となった。
- 投票率:71.78%
- 区域:72.08%
- 平地原住民:58.25%
- 山地原住民:64.32%
党派別獲得議席
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当選議員
要約
視点
区域・原住民当選者
全国不分区及び僑居国外国民当選者
繰上当選
引退・不出馬
- 15名
- 民主進歩党:9名
- 林昶佐(台北市第5区):不出馬表明時は無所属[11]。
- 蔡適応(基隆市全市区[12])
- 陳明文(嘉義県第2区):息子の陳冠廷が出馬へ[13]。
- 余天(新北市第3区[14])
- 江永昌(新北市第8区[15])
- 劉世芳(高雄市第3区[16])
- 何志偉(台北市第2区[17])
- 陳欧珀(宜蘭県全県区[18])
- 趙天麟(高雄市第6区[19])
- 中国国民党:4名
- 無所属:2名
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脚注
関連項目
外部リンク
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