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Adobe Creative Suite
Adobeが展開するソフトウェアブランド ウィキペディアから
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Adobe Creative Suite(アドビ クリエイティブスイート)はアドビが開発していた、グラフィックデザイン及び動画編集、ウェブデザインのアプリケーションソフトウェアの統合パッケージ、及びそれに属するソフトウェア群を指す。略称は CS。
最初のバージョンは2003年に発売され、以降およそ1年半ないし2年おきにバージョンアップが行われていた。2012年5月7日、CS6のリリースと同時に月毎に利用料金を支払い、ソフトウェアのみならず各種オンラインサービスが利用可能なサブスクリプション制度をとったAdobe Creative Cloudが新設された。また、2013年5月6日にCreative SuiteはCreative Cloudに移行することが発表され、新たにCreative Suiteが発売されることはなくなった[1]。
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概要
アドビシステムズのデザインツールをまとめた統合パッケージとして2003年(日本語版は2004年1月)に最初のバージョンを発売した。
かつてはAdobe Design Collectionなど特定の用途向けにいくつかのソフトウェアをまとめたパッケージ製品を販売していたが、収録される各々のソフトウェアが独立した開発スケジュールを取っていたためバージョンやその管理が煩雑となっていたこと、またライセンスも同梱されているソフトウェア毎に管理しなければならなかった。
Creative Suiteでは、個々のソフトウェアの開発はAdobe Acrobatを除き、統合パッケージ製品の発売に合わせる形で行われるようになり、各ソフトウェア間の連携が強化されデータのやりとりが容易に行えるようになった。またそれぞれのバージョン表記もCSのバージョンに合わせ変更・統一された。
ライセンスについてもCreative Suiteの各統合パッケージでは「Adobe Creative Suite」というパッケージで1つのライセンスとなっている。この変更はシリアル管理の一元化などのメリットを与えたが、ライセンス形態の変更も重なったことでアップグレードを行う場合はCreative Suiteの各統合パッケージを利用しなければならず、単体製品のアップグレード版を利用することはできなくなった。なお、CS発売後も CSシリーズとは独立した日程で開発・発売されているAcrobatについては、CS5まではCSから独立したライセンスが与えられる。
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構成
要約
視点
Creative Suite 1
アメリカでは2003年10月27日、日本では2004年1月中旬に発売された最初のバージョン。StandardとPremiumの2種類のパッケージが存在した。
2004年にAdobe Acrobat Professionalの新バージョンが発売された事に伴い、Premiumに含まれる同ソフトをバージョン6から7へと入れ替えたものは、CS 1.3 Premiumとして販売された。
Creative Suite 2
アメリカでは2005年5月、日本では2005年7月上旬に発売された。Adobe Bridgeなどの追加要素はあるが基本的な構成はCSと同じであり、StandardとPremiumの2種類のパッケージが存在。
マクロメディアの買収後、Premiumに Macromedia Flash Professional 8を加えた Adobe Design Bundle、Macromedia Studio 8を加えたAdobe Web Bundleが発売された。これらの製品はCS2とのセット販売という位置づけである為、CS2とAcrobatのライセンスとは別に旧マクロメディア製同梱製品のライセンスも取得出来る。
2006年9月にはCS 2.3が発売された。内容はAcrobatのバージョン7から8へと差し替え、さらにMacromedia Dreamweaver 8が新たに同梱された。
2013年1月8日、CS2のアクティベーションサーバーが停止され、その救済処置としてアクティベーションを無効化したCS2が公開された。Adobe IDを取得すれば誰でもダウンロードできるため、事実上の無料公開であるが、アドビシステムズはCS2購入者以外が利用することはライセンス違反になり得ると主張している[2]。
Production Studio
2006年に発売。Adobe Video Collectionの後継にあたる映像編集に特化したシリーズ。本シリーズはWindows版のみの販売で、Macintoshには対応していない。既存製品をパッケージした形でのリリースである為、バージョン表記の統一はなされなかった。StandardとPremiumの2種類のパッケージが存在。
マクロメディアの買収後、Macromedia Flash Professional 8を加えたAdobe Video Bundleが発売された。
Creative Suite 3
アメリカでは2007年4月16日に、日本ではProduction PremiumとMaster Collectionを除き2007年6月中旬、その二つは同年7月下旬に発売された。
2005年にアドビシステムズがマクロメディアを吸収合併したことなどをきっかけに、エディションや同梱されるソフトウェアの再編が行われ、たとえばアドビシステムズのWebオーサリングソフトであるGoLiveがマクロメディアのDreamweaverに切り替えられた。
Creative Suite 4
アメリカでは2008年10月15日、日本では同年12月に発売された。主に64ビットやマルチコアに対応したコンピュータへの強化が図られており、特にPhotoshopは64ビット版のWindows NT6.xに限るものの64ビット環境に完全に準拠しており、After EffectsとPremiere Proも64ビット環境に最適化されている。また、すべてのソフトウェアが、インテルベースのMac OS Xで実行可能となった。
CS3にあったAdobe UltraとAdobe Stock Photosは削除され、映像及び音声関連を取り扱うソフトウェアであるAfter Effects、Premiere Pro、Soundbooth、Encore、OnLocationはPower Macでは動作対象外となった[3]。
Creative Suite 5
アメリカではダウンロード版は2010年4月30日・パッケージ版は5月中旬、日本ではいずれも同年5月28日発売。主に64ビット版のオペレーティングシステムやマルチコアに対応したコンピュータへのさらなる強化が図られており、「After Effects」と「Premiere Pro」はいずれも64ビット版のみのリリースとなる一方で、「Acrobat Pro」(PDF仮想プリンタドライバはCS3.3以降[注釈 1]は64ビット対応)や「InDesign」などのように64ビット版のオペレーティングシステムにおいてはWOW64などによる32ビット互換アプリとして動作する32ビット版のみのリリースとなるなど、64ビット版と32ビット版のコンポーネントが混在している。
なお、「Production Premium」と「Master Collection」のWindows版には、いずれも32ビット環境でも使用できるように、「Premiere Pro」と「After Effects」のCS4を同梱する。
また、CS3から存在した「Web Standard」は「Web Premium」への一本化に伴って廃止され、CS1からCS4までバンドルされていたバージョン管理ソフトウェア「Adobe Version Cue」が削除された[4]。
Creative Suite 5.5
日本では2011年5月20日発売。本バージョンより月額単位で製品を利用することが可能なサブスクリプション制度が導入され、SoundBoothがAuditionに変更された。ライセンスについても若干の変更があり、CS5まではCSから独立したライセンスが与えられていた AcrobatもCSシリーズのライセンスに統合される形で一本化された。これまでは約1年半周期でメジャーバージョンアップが行われていたが、CS5.5以降は12ヶ月周期で「.5」を挟んだ24ヶ月周期でアップデートされることになる。
Creative Suite 6
英語版が2012年5月7日、日本語版が5月11日に発売された。大きな変更として、サブスクリプション制度をとったCreative Cloudが新設され、既存のエディションではDesign PremiumとWeb Premiumが統合されDesign & Web Premiumとしてリリースされた。Creative Cloudへの移行により、CS6はCreative Suiteの最終バージョンとなった。
ソフトウェア面ではAdobe Flash Catalyst, Adobe Contribute, Adobe OnLocation, Adobe Device Central, Adobe Dynamic LinkがCS6から削除された。 価格は下の表左から順に166,950円、249,900円、同、334,950円[5]。
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脚注
外部リンク
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