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Adobe After Effects

Adobeの映像制作ソフトウェア ウィキペディアから

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Adobe After Effects(アドビ アフターエフェクツ)は、アドビが販売している映像のデジタル合成やモーション・グラフィックス、タイトル制作などを目的としたソフトウェアであり、この分野では代表的な存在である[2]。「A.E.」「AE」「Ae」(えーいー)と略されることもある。After Effectsは主に映画テレビ番組の映像加工、CM制作、ゲームアニメWebなどのコンテンツ制作に広く利用されている[2]

基本は2Dの映像加工ソフトであるが、3D空間も持っているため、2Dの映像だけでなく3Dのモデリングデータや、カメラ、ライトもその空間内に配置できる。そのため2.5Dソフトなどと呼ばれることがある[2]

バージョン7以前はStandardとProfessionalの2種類のエディションが存在したが、CS3 (v8.0) よりStandardは廃止され、Professionalのみとなった。またCS4 (v9.0) からはエディション表記がなくなった。さらにCS5からは32ビット版が廃止され、64ビット版のみの販売となっている。

After Effectと誤記されることもあるが、正しくはAfter Effectsである。

同じアドビ製品との連携機能を多く備え、NLEソフトであるPremiere Proとは特にAdobe DynamicLinkの機構を通じて強力な連携が可能。

標準装備の機能に加え、サードパーティーから数多くのプラグインが提供されており、機能を自在に追加して利用することができる。

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歴史

要約
視点

After Effectsは、もともとは米国のthe Company of Science and Art社で作られた。Version 1.0が発売されたのは1993年である。1994年にはPowerPC accelerationによってversion 2.1が紹介された。the Company of Science and Arts社は1993年の6月にアルダスに買収されたが、この会社も1994年にアドビに買収され、この時にアドビはPageMakerとAfter Effectsの権利を得た。アドビが初めてAfter Effectsをリリースしたのはversion 3であり、コードネームは「Nimchow」であった。日本では1998年12月、「Adobe After Effectsの達人」(BNN社刊・宗宮賢二著)によって初めて専門解説書が出され、それ以降広まった。After Effects Pro 4.1までにはハードウェアキー(ドングル)が必須であった[3]。その後インターネット接続によるアクティベーションが導入された。

さらに見る バージョンの変遷, リリース ...
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機能

キーイングエフェクト
クロマキー機能は「カラーキー」「リニアカラーキー」「カラー差キー」「色範囲」など、初期のバージョンからさまざまな種類が用意されているが、Ver.6.0からはKeylightという高性能なクロマキープラグインがバンドルされ、前述のエフェクトよりもよく用いられるようになった。「異なるマット」と呼ばれるディファレンスキーの機能もあり、映像の中から動いているものだけを抽出することも可能である。
ペイントエフェクト
Ver.6.0から「Adobe Photoshop」のような本格的なペイント機能が装備された。映像の一部を塗ったり消したりするという作業が細かく出来る。バレ消しなどにも非常に有効である。After Effectsは頻繁にAdobe Photoshopで制作・加工した画像を使用することが多いため有意義な機能追加であった。以前はAfter Effects内でペイントを行うには「Cult Effects」などのプラグインを使用する必要があった。
タイトルエフェクト
Ver.6.0からAdobe Illustratorのような文字デザインの細かい指定が可能になっている。もちろんそれ以前にも機能はあったが、やはりIllustratorで制作したデザインをAfter Effectsに持ち込んで合成したり動かしたりするということが多かった。
レンダリングエフェクト
「稲妻」「レーザー光線」「レンズフレア」などの視覚効果を映像に追加できる。「レンズフレア」については種類やオプションが少ないため、現在でも「Knoll Light Factory」や「Optical Flares」といったレンズフレア専用のサード・パーティー製プラグインを追加して使用されることが多い。
シミュレーションエフェクト
ver.5.0から「シャター」「カードワイプ」など、3DCGで制作されるような3次元的にはじけるような映像が可能になった。これらはもともとは「ATOMICPOWER Evolution」というプラグインの機能の一部であった。また、簡単なパーティクル機能も付加された。
トラッキング・スタビライズ機能
映像の動きを分析し、動いているものに追従して別の映像を合成したり、カメラの手振れなどを止めることが出来る機能で、基本機能に加え、バージョンを経る毎に「ワープスタビライザー」「3Dカメラトラック」「マスクトラッカー」「フェイストラッカー」などが追加されている。また、トラッキング専用ソフト「Mocha」の簡易版がプラグインとしてバンドルされている。
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プラグイン

AfterEffectsでは非常に多くのサードパーティー製のプラグインが発売されており、これらを使用することで機能を拡張できる。よく使用されるサードバーティー・プラグインには、The Foundry, DigiEffects, Zaxwerks, Conoa, BorisFX, Red Giant Software, GridIron Software, Trapcode, VideoCopilotなどがある。

脚注

関連項目

外部リンク

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