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Debianのバージョン履歴
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Debianは、固定されたスケジュールでリリースされていない。近年のリリースは、おおよそ2年ほどをかけて、Debianプロジェクトによって作られている。

Debianディストリビューションのコードネームは、トイ・ストーリーの映画に登場するキャラクターの名前から取られている。Debianの非安定版(unstable)はSidと名付けられており、これはトイ・ストーリーの玩具を破壊するキャラクターの名前である[1]。
リリースの歴史
要約
視点
Debian 1.0は、リリースされていない。これは、ベンダーが誤って開発版のリリースをこのバージョンナンバーで出荷してしまったからである。パッケージ管理システムのdpkgとそのフロントエンドdeslectは、Debianにおいては以前のリリースで開発、実装済みであった。a.outバイナリからELFバイナリへの移行は、計画されていた1.0のリリース以前から既に始められていた。また、唯一サポートされていたアーキテクチャはIntel 80386(i386)であった[2]。
Debian 1.1 (Buzz)
Debian 1.1(Buzz)(バズ)は、1996年6月16日にリリースされた。このリリースには474個のパッケージが含まれている。Debianは、ELFバイナリフォーマットへの移行を完了させ、Linuxカーネル2.0を使っていた[3]。
Debian 1.2 (Rex)
Debian 1.2(Rex)(レックス)は、1996年12月12日にリリースされた。このリリースには848個のパッケージが含まれており、これは120人の開発者によりメンテナンスされていた[4]。
Debian 1.3 (Bo)
Debian 1.3(Bo)(ボー)は、1997年6月5日にリリースされた。このリリースには974個のパッケージが含まれており、これは200人の開発者によりメンテナンスされていた[5]。
Debian 2.0 (Hamm)
Debian 2.0(Hamm)(ハム)は、1998年7月24日にリリースされた。このリリースには1500個のパッケージが含まれ、これは400人を越す開発者によってメンテナンスされていた。libc6への移行が行われ、DebianはMotorola 68000シリーズ(m68k)アーキテクチャへの移植が行われた[6]。
Debian 2.1 (Slink)
Debian 2.1(Slink)(スリンキー)は、1999年3月9日にリリースされ、これは2250個のパッケージを含んでいた。パッケージ管理のフロントエンドとしてAPTが導入され、AlphaとSPARCへの移植が行われた[7][8]。
Debian 2.2 (Potato)
Debian 2.2(Potato)(ポテト)は、2000年8月14日から15日にかけてリリースされ、450以上の開発者によってメンテナンスされる2600のパッケージを含んでいた。新しく含まれたパッケージには、ディスプレイマネージャのGDMや、ディレクトリサービスのOpenLDAP、セキュリティソフトのOpenSSHまた、メール転送エージェントのPostfixなどが含まれる。Debianは、PowerPCとARMアーキテクチャに移植された[9][10][11]。
Debian 3.0 (Woody)
Debian 3.0(Woody)(ウッディ)は、2002年7月19日にリリースされ、900を超える開発者によってメンテナンスされる8500前後のパッケージを含んでいた。KDEが導入され、IA-64、PA-RISC、MIPS、s390のアーキテクチャに新たに移植された[12][13][14]。
Debian 3.1 (Sarge)
Debian 3.1(Sarge)(ソルジャー)は、2005年6月6日にリリースされ、おおよそ15400のパッケージを含んでいた。このリリースでは、debian-installerとOpenOffice.orgが新たに含まれた[15][16]。
Debian 4.0 (Etch)

Debian 4.0(Etch)(エッチ)は、2007年4月8日にリリースされ、1030人以上の開発者によってメンテナンスされる、おおよそ18000のパッケージを含んでいた。Debianは、x86-64に移植されたが、m86kアーキテクチャへのサポートは廃止された[17][18]。このバージョンでは、UTF-8とudevによるデバイス管理がデフォルトとなった。
Debian 5.0 (Lenny)

Debian 5.0(Lenny)(レニー)は、2009年2月14日にリリースされ、23000個以上のパッケージを含んでいた。Debianは、armelアーキテクチャに移植された[19][20][21]。
Debian 6.0 (Squeeze)

Debian 6.0(Squeeze)(スクイーズ)は、2011年2月6日にリリースされ、29000個以上のパッケージを含んでいた。ウェブブラウザのChromiumが新たに含まれ、kfreebsd(i386とamd64、後にサポートは中止される)への移植が行われた。また、Intel 486、Alpha、PA-RISCアーキテクチャへのサポートが中止されている[22][23][24][25]。
Squeezeは、ノンフリーなファームウェアのコンポーネント("バイナリーブロブ"として知られる)がポリシーの問題により、mainレポジトリから除かれた最初のリリースである[26][27][28][29]。
Debian 7 (Wheezy)

Debian 7(Wheezy)(ウィージー)は、2013年5月4日にリリースされ、36000個を超えるパッケージを含んでいた。UEFIのサポートが追加され、armhf、s390xアーキテクチャのサポートが追加された[30][31][32]。
Debian 8 (Jessie)

Debian 8(Jessie)(ジェシー)は、2015年4月25日から26日にかけてリリースされ、43000個を超えるパッケージを含んでいた。このリリースでは、systemdがinitの代わりにデフォルトでインストールされている。(sysvinitとupstartパッケージも代替の選択肢として提供されている)。DebianはARM64とppc64leアーキテクチャに移植されたが、IA-64、kfreebsd、s390、SPARCのサポートが中止された[33][34][35]。
Debian 9 (Stretch)

Debian 9(Stretch)(ストレッチ)は、2017年6月17日にリリースされ、51000個を超えるパッケージを含んでいた[36]。Intel 586(Pentium)、Intel586/686 hybrid、PowerPCアーキテクチャはStretchではもうサポートされていない[37]。
Debian 10 (Buster)

Debian 10(Buster)(バスター)は、2019年7月6日にリリースされ、57703個のパッケージを含んでいた[38]。このリリースでは、UEFIセキュアブートのサポートが追加、AppArmorのデフォルトでの有効化、LUKSのデフォルトフォーマットとしてLUKS2の使用、GNOMEでの標準でのWaylandの使用などの変更が行われている。
Debian 11 (Bullseye)
Debian 11(Bullseye)(ブルズアイ)は、2021年8月14日に公開された。カーネルが単体でexFATファイルシステムに対応した。[39]。
Debian 12 (Bookworm)
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リリースのタイムライン

リリースについて
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脚注
外部リンク
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