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BASARA
日本の漫画シリーズ ウィキペディアから
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『BASARA』(バサラ)は、田村由美による漫画作品である。『別冊少女コミック』(小学館)において、1990年9月から1998年6月まで連載された。2012年12月時点で累計発行部数は1500万部を記録している[1]。1993年に平成4年度(第38回)小学館漫画賞を受賞した。1998年にテレビアニメ化された。
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文明崩壊後の日本を舞台にした架空戦記という、従来少年漫画の独擅場と思われていたジャンルでありながら、壮大なスケールのドラマを少女漫画らしいラブストーリーを絡めて描かれている。
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あらすじ
要約
視点
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20世紀末。大いなる災いが起こり、地球は滅亡の危機を迎えた。人類は生き残ったものの世界の文明や科学は退化。国は昔のように王制が敷かれ、暴君が支配し人々は圧政に苦しんでいた。
それから300年後。日本は王家により京を中心とした4つの州に分けられ、未だその支配に苦しめられていた。 そんな中、山陰地方の白虎の村に双子の兄妹が誕生。兄であるタタラは国を救うと予言された「運命の子供」として、村の希望と期待を一身に集めていた。一方、妹である更紗は、常に「タタラの妹」としてしか見てもらえないことに寂しさを募らせていたが、優しい兄を始めとする家族や村のみんなに囲まれ明るく元気に暮らしていた。
しかし、2人が15歳になったある日、山陰地方を治める国王の末子「赤の王」の軍勢が、村に伝わる白虎の宝刀と「運命の子供」の存在を謀反とみなし村を急襲。タタラと村長である父が殺されてしまい、母はいずこかへ連れ去られてしまう。皆が絶望に沈む中、更紗はタタラの「わたしがいない時はお前がこの村を守るんだよ」という言葉を思い出し、髪を切ってタタラの振りをして立ち上がった。実は、予言された本当の「運命の子供」はタタラではなく更紗だったのだ。正体を隠し「運命の子供・タタラ」として生きることを決めた更紗は、白虎の宝刀を携えて赤の王を倒すべく旅に出る。それは白虎の宝刀と組になる朱雀・青龍・玄武の宝刀を探す旅であると共に、国王打倒を目指す仲間を集める旅でもあった。
しかし旅立ちに際し更紗は赤の王の捕虜となった幼馴染を助けようとするも、焦る気持ちと赤の王が襲撃を予測していたことから失敗、幼馴染を含めた捕虜たちは殺されてしまう。自身の弱さと力のなさを痛感した更紗は、タタラとして強くなろうと決意を新たにし、また共に国王と戦う仲間の必要性を認識する。
そんな道中、更紗として一人の青年・朱里と出会い心惹かれるようになるが、実はその青年こそが、父と兄を殺し村を滅ぼした元凶である赤の王だった。2人は「タタラ」と「赤の王」として互いを倒すと固く決意しながらも、更紗と朱里として互いの正体を知らずに絆を深め合ってゆく。
朱里は「赤の王」として西日本の統治を任された身であったが、実は生まれたとき「国王を脅かす者」と予言され、父王によって背に奴隷の焼き印を押された「忌み子」でもあった。王位簒奪を恐れる父王や後継者争いから兄たちに常に命を狙われており、故に心許せる者は少なく、いずれ父王を廃して自ら王となることを豪語し、豪気で冷酷な暴君ながらも領内では奴隷制を廃し、砂漠ばかりの領地を大事に思うため一部の民から慕われていた。しかし表立って国王軍と戦う姿勢を見せたことで、朱里に面従腹背していた野心的な部下に裏切られ、日本国王の支配を逃れた沖縄へ流れ着く。同じ頃、更紗も戦いの最中に痛めた目の治療のため沖縄に住む名医を訪ねて来ていた。二人は偶然から再会し、また旧時代から続く選挙制度で統治されている沖縄を見て衝撃を受ける。更紗は国王を廃した革命後の日本の在り方を見出し、日本国への従属を目論む派閥の陰謀を阻止。一方の朱里は沖縄で「赤の王」ではないただの青年として扱われる中、「赤の王」の地位や特権が父王から与えられただけのものと気付き、父王と真の意味で決別することを決意する。
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世界観・用語
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背景
20世紀末に大いなる禍が起こり世界は文明が崩壊し気候や地形まで変貌した。この作品の舞台である日本は東京は水没し九州、山陽地方は砂漠化している。文明レベルも戦国時代まで後退し各地の権力者が争っていたが、物語が始まる300年前に統一され京に都を置く王国になった(沖縄、東北地方の北部、北海道を除く)。京を中心に4つに州分けされそれぞれ国王の実子が押さえている。文明レベルも変わらず長年の悪政のため民衆は疲弊し幕末同様、近海には科学が進んだ欧州の船が多数出没し、植民地にされる危機があるにもかかわらず、その対応すらできない状態にある。
登場人物
→「BASARAの登場人物」を参照
書誌情報
- 田村由美 『BASARA』 小学舘〈別コミフラワーコミックス〉、全27巻
- 1991年3月26日発売、ISBN 4-09-133621-3
- 1991年6月26日発売、ISBN 4-09-133622-1
- 1991年10月26日発売、ISBN 4-09-133623-X
- 1992年3月26日発売、ISBN 4-09-133624-8
- 1992年6月26日発売、ISBN 4-09-133625-6
- 1992年9月26日発売、ISBN 4-09-133626-4
- 1993年1月26日発売、ISBN 4-09-133627-2
- 1993年6月26日発売、ISBN 4-09-133628-0
- 1993年8月26日発売、ISBN 4-09-133629-9
- 1993年11月26日発売、ISBN 4-09-133630-2
- 1994年3月26日発売、ISBN 4-09-136011-4
- 1994年7月26日発売、ISBN 4-09-136012-2
- 1994年11月26日発売、ISBN 4-09-136013-0
- 1995年2月26日発売、ISBN 4-09-136014-9
- 1995年6月26日発売、ISBN 4-09-136015-7
- 1995年10月26日発売、ISBN 4-09-136016-5
- 1996年2月26日発売、ISBN 4-09-136017-3
- 1996年6月26日発売、ISBN 4-09-136018-1
- 1996年10月26日発売、ISBN 4-09-136019-X
- 1997年2月26日発売、ISBN 4-09-136020-3
- 1997年8月22日発売、ISBN 4-09-137281-3
- 1998年1月26日発売、ISBN 4-09-137282-1
- 1998年6月26日発売、ISBN 4-09-137283-X
- 1998年8月22日発売、ISBN 4-09-137284-8
- 1999年1月26日発売、ISBN 4-09-137285-6
- 1999年5月26日発売、ISBN 4-09-137286-4
- 2000年2月26日発売、ISBN 4-09-137287-2
- 田村由美 『BASARA』 小学舘〈小学館文庫〉、全16巻
- 2002年2月15日発売、ISBN 4-09-191431-4
- 2002年2月15日発売、ISBN 4-09-191432-2
- 2002年3月15日発売、ISBN 4-09-191433-0
- 2002年3月15日発売、ISBN 4-09-191434-9
- 2002年4月16日発売、ISBN 4-09-191435-7
- 2002年4月16日発売、ISBN 4-09-191436-5
- 2002年5月16日発売、ISBN 4-09-191437-3
- 2002年5月16日発売、ISBN 4-09-191438-1
- 2002年6月15日発売、ISBN 4-09-191439-X
- 2002年6月15日発売、ISBN 4-09-191440-3
- 2002年7月16日発売、ISBN 4-09-191441-1
- 2002年7月16日発売、ISBN 4-09-191442-X
- 2002年8月10日発売、ISBN 4-09-191443-8
- 2002年8月10日発売、ISBN 4-09-191444-6
- 2002年9月14日発売、ISBN 4-09-191445-4
- 2002年9月14日発売、ISBN 4-09-191446-2
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ラジオ番組
1997年4月5日 - 1998年4月3日、文化放送で『木村亜希子のBASARAナイト』(きむらあきこのバサラナイト)が更紗役の木村亜希子をMCにして始まり、その番組内でラジオドラマ『BASARA 茜の章』が放送された。キャストは翌年のアニメ版と同じ。更紗の身代わりで亡くなる兄タタラの生涯を描いた本編の前日譚となるストーリーとなる。のちCD化されている。 同番組ではネタコーナーも構成されていた。
同番組は文化放送(当時四谷スタジオ)での公開収録で構成され、初期は往復はがきでの募集が行なわれていたが、途中から自由参加に変更された。
番組のオープニング使用曲は渡辺貞夫の「POGO」(本番組の同時期、日本テレビ『ルックルックこんにちは』のテーマ曲としても使用)が使用されていた。そのほかリスナーのことは「バサだち」(バサラ友達の略)と称されていた。 本番組終了後、同年4月13日から10月5日にかけて月曜 1:00 - 1:30(日曜深夜)枠にて『木村亜希子の恋愛候補生EAST』(きむらあきこのれんあいこうほせいイースト)が放送された。本番組の公開収録での構成は同番組に引き継がれた。
放送時間
- 土曜日 2:30 - 3:00(金曜深夜)
関連項目
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テレビアニメ
要約
視点
原作コミック1巻から7巻にあたる内容が、『LEGEND OF BASARA』(レジェンド オブ バサラ)のタイトルで1998年にアニメ化された。現時点で判明している史上初のUHFアニメとされる[2]。
スタッフ
主題歌
- 「endless loop」
- オープニングテーマ。作詞はKAZUSHI、作曲はRIKA、編曲はROUAGE + 西平彰、歌はROUAGE。
- 「プルメリアの咲く場所へ」
- エンディングテーマ。作詞・作曲・歌は中山加奈子、編曲は佐久間正英と中山加奈子。
各話リスト
放送局
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UHFアニメの草創期から1999年ごろまでは、このパターンで固定されていた。
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舞台
要約
視点
舞台「BASARA」
2012年12月12日から12月16日までの間、全労済ホールスペース・ゼロにて原作コミック1巻から4巻までの内容が公演された。
キャスト
スタッフ
舞台「BASARA 第2章」
2014年1月9日から1月14日までの間、シアター1010にて続編原作として関東編、紀州編が公演された。
第2章 キャスト
第2章 スタッフ
- 原作 : 田村由美(小学館文庫刊)
- 脚本 : 吉谷光太郎
- 演出 : 奥村直義(BQMAP)
- 美術 : 泉真
- 音楽 : tak(SounDive Orch.)
- 音響 : 中村成志(SoundGimmick)
- 照明 : 大塚之英(ストーリー・レーン)
- 衣裳協力 : チャコット
- 舞台監督 : 赤坂有紀子
- キャラクター・V・アドバイザー : 馮啓孝
- ヘアメイクデザイン : 井村祥子(アトリエレオパード)
- プロデューサー : 杉田智彦
舞台「BASARA外伝~KATANA 虹の話ー銀杏ー」
2019年1月25日から1月28日までの間、紀伊國屋ホールにて単行本26巻に収められている外伝のエピソードが公演された。
外伝 キャスト
外伝 スタッフ
- 原作 : 田村由美(小学館文庫刊)
- 脚本・演出 : 奥村直義(BQMAP)
舞台「BASARA」(2022年版)
2022年1月13日から23日まで、シアターサンモールにて上演。揚羽役の久保田悠来が演出を務めた[4]。
2022年版キャスト
2022年版スタッフ
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メディアミックス一覧
要約
視点
1988年にVHSが、2002年にはDVDがともにケイエスエスから発売されている。
- VHS
- BASARA 序章 誕生! ジパング伝説 1998年3月27日
- LEGEND OF BASARA
- 運命の少年(1998年7月24日)
- 宿敵! 赤の王(1998年8月21日)
- 襲撃(1998年8月21日)
- 試練の闇(1998年9月25日)
- 朱雀の羅生(1998年9月25日)
- 紅蓮の炎(1998年10月23日)
- 死の踊り(1998年10月23日)
- 新たな絆(1998年11月27日)
- 国のまほろば(1998年11月27日)
- 桜島噴火(1998年12月18日)
- 四道死す(1998年12月18日)
- 群青の浅葱(1999年1月22日)
- 再開、そして…(1999年1月22日)
- DVD
- LEGEND OF BASARA
- 第1話 - 第5話(2002年7月26日)
- 第6話 - 第10話(2002年8月23日)
- 第11話 - 第13話(2002年9月27日)
- サントラCD
マーキュリー・ミュージックエンタテインメントから 1998年6月24日に発売
- LEGEND OF BASARA-オリジナル・サウンドトラック
- 収録曲
- 予言
- endless loop (TVサイズ・ヴァージョン)
- BASARA メインテーマ
- 重い影
- やわらかな時
- プルメリアの咲く場所へ (アレンジ・ヴァージョン)
- 決意〜タタラ
- 侵略者
- バタフライ一座
- 戦場
- 蒼い幻想
- 激闘〜戦士たち
- 疾風〜朱理〜
- 惹かれあう魂
- endless loop (アレンジ・ヴァージョン)
- 哀しみは深く
- 終結する力
- 勝利へ
- 想いは何処へ…
- プルメリアの咲く場所へ (TVサイズ・ヴァージョン)
- オリジナル・イメージ・ビデオ
- 小学館・ポニーキャニオン
- オープニング ジパング伝説
- 運命の子供 決心
- 赤の王 火炎(ほのお)のように
- 出会い ガラスのかけら
- 四道 時代のシグナル
- 再会 海へ(インストゥメンタル)
- 自然
- エンディング 海へ
- たむらむたいむ 新橋のアニメ
- CDアルバム
- 『BASARA』のイメージソング集、小学館・ポニーキャニオン
- 別冊少女コミックCDブック BASARA 1993年8月20日
- ジパング伝説〜序章〜
- 決心(歌:MICA / 作詞:小峰公子 / 作曲・編曲:高野ふじお)
- 自然(作曲・編曲:はい島邦明)
- 火炎(ほのお)のように -朱理のテーマ-(歌:石原慎一 / 作詞:松本花奈 / 作曲・編曲:寺嶋民哉)
- 時代のシグナル(作曲・編曲:はい島邦明)
- 揚羽(作曲・編曲:はい島邦明)
- 海へ -茶々のテーマ-(歌:国分友里恵 / 作曲・編曲:寺嶋民哉)
- 海賊(作曲:高野ふじお / 編曲:小野崎孝輔)
- SHI・N・BA・SHI(作曲・編曲:高野ふじお)
- ガラスのかけら(歌:MICA / 作詞:小峰公子 / 作曲・編曲:寺嶋民哉)
- パイパティローマ〜理想郷〜(歌:持田明美 / 作詞:松本花奈 / 作曲・編曲:寺嶋民哉)
- ジパング伝説(作曲:高野ふじお / 編曲:小野崎孝輔)
- 予約特典CDシングル
- ドラマ BASARA 〜イメージビデオ「BASARA」より
- 決心 <カラオケ>
- 火炎(ほのお)のように <カラオケ>
- 海へ <カラオケ>
- ドラマCD
- 小学館
- 別冊少女コミックCDブック BASARA外伝TATARA 1994年9月10日
- 小説
- BASARA(吉田鴫)KSS COMIC NOVELS・KSS出版
- 1998年7月 ISBN 4-87709-219-6
- 1998年8月 ISBN 4-87709-223-4
- 1998年9月 ISBN 4-87709-224-2
- 1998年10月 ISBN 4-87709-225-0
- 1998年11月 ISBN 4-87709-226-9
- 1999年2月 ISBN 4-87709-227-7
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同人誌「BASARAN」
著者本人による同人誌が、番外編として発行された。
- BASARAN 「BASARA」特別幕の内
- BASARAN 2 お笑い風味 「BASARA」特別幕の外
- BASARAN 3 納涼紅白歌合戦 「BASARA」終了記念
- BASARAN 4 FINAL 「BASARA」完全終了記念
脚注
関連項目
外部リンク
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