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LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
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『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』(ライオン25ねんめのただいま、Lion)は、2016年のオーストラリア・アメリカ合衆国・イギリス合作のドラマ映画。サルー・ブライアリーのノンフィクション本『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』を原作とし、ルーク・デイヴィーズが脚本、ガース・デイヴィスが監督を務めている。出演はデーヴ・パテール、ルーニー・マーラ、デビッド・ウェナム、ニコール・キッドマンらである。第41回トロント国際映画祭でプレミア上映された[4]。アメリカ合衆国ではワインスタイン・カンパニー配給で2016年11月25日に封切られた。
約1,200万ドルという予算で製作されたが、全世界で1億ドルを超える興行収入を記録した[2]。
第89回アカデミー賞では、作品賞、助演男優賞(パテール)、助演女優賞(キッドマン)、脚色賞、撮影賞、作曲賞の6部門にノミネートされた[5][6]。
キャッチコピーは、「迷った距離1万キロ、探した時間25年、道案内はGoogle Earth」[7]。
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プロット
5歳の時に両親とはぐれてしまい、オーストラリア人夫婦に引き取られたサルー・ブライアリーがGoogle Earthを使って本当の家族を探し出す。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- 5歳のときにインドで迷子になり、家族と離れ離れになってしまった過去を持つ男。
- ルーシー - ルーニー・マーラ[9](山賀晴代)
- スー・ブライアリー - ニコール・キッドマン[8](田中敦子)
- ジョン・ブライアリー - デビッド・ウェナム[9](吉富英治)
- グドゥ・カーン - アビシェーク・バラト
- マントッシュ・ブライアリー - ディヴィアン・ラドワ[9]
- カムラ・ムンシ - プリヤンカ・ボース[10]
- ミセス・スード - ディープティ・ナヴァル[10]
- ヌーア - タニシュタ・チャテルジー[10]
- ラマ - ナワーズッディーン・シッディーキー[10]
- ウェイター - ベンジャミン・リグビー
- プラマ - パラビ・シャーダ[11](松浦裕美子)
- バラット - サチン・ジョアブ
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製作
2013年4月24日、ガース・デイヴィスがシー・ソウ・フィルムズとサンスター・エンターテインメントの下でサルー・ブライアリーの回想録『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』を基にした映画で監督デビューする予定であることが発表された[11][12]。物語は電車を乗り違えて自宅から数千マイル離れた場所で迷子となった5歳のインド人少年であるブライアリーを中心に展開される。彼はオーストラリア人夫婦の養子となり、それから25年後にGoogle Earthを駆使して実の両親を探し出す[12][13]。2014年5月、ワインスタイン・カンパニーは1200万ドルで『Lion』と題されたこのサバイバルドラマ映画の世界配給権を獲得した[13]。書籍の脚本化はルーク・デイヴィーズが担当し、スクリーン・オーストラリアとフルクラム・メディア・ファイナンスが共同出資し、シー・ソウ、サンスター、アクエリアス・フィルムズが製作する。プロデューサーとしてはイアン・カニング、アンジー・フィールダー、エミール・シャーマンが参加する[13]。2014年10月、デーヴ・パテールとニコール・キッドマンが主役にキャスティングされた[8]。2015年1月、ナワーズッディーン・シッディーキー、プリヤンカー・ボーズ、タニシュタ・チャテルジー、ディープティ・ナヴァルがキャストに加わった[10]。2015年4月、ルーニー・マーラ、デビッド・ウェナム、ディヴィアン・ラドワが加わった[9]。またパラビ・シャーダがサルーの友人役で加わった[11]。映画音楽はフォルカー・ベルテルマンとダスティン・オハロランが作曲する[14]。
撮影
主要撮影は2015年1月よりインドのコルカタで始まった[10]。4月半ば、撮影はオーストラリアへと移り、メルボルンとホバートで行われた。キッドマンの場面はオーストラリアで撮影された[9][15]。
音楽
公開
ワールド・プレミアは2016年9月10日にトロント国際映画祭で行われた[16]。2016年9月22日にはチューリッヒ映画祭でオープニング・ナイト作品を務めた[17]。さらに2016年10月12日にはロンドン映画祭で上映された[18]。北米での劇場公開は2016年11月25日[19]。オーストラリアでは2017年1月19日に封切られた[20]。
評価
本作は第41回トロント国際映画祭で初上映され、批評家・観客双方から高く評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには169件のレビューがあり、批評家支持率は88%、観客支持率は92%となっている。特に、パテールとキッドマンに対しての賞賛が多く寄せられていて、映画自体は「才能あるキャストの心のこもった演技と実話がもたらす迫力、それを装飾するリアルな生活風景の魅力があふれ出る良作である」と賞賛された[21]。
受賞とノミネート
要約
視点
第89回アカデミー賞では、作品賞を含む6部門にノミネートされた[5][6]。またゴールデングローブ賞では4部門、クリティクス・チョイス・アワードでは6部門にノミネートされ、各組合賞でも候補に挙がった[22][23][24]。
2017年のオーストラリア映画協会賞では最多12部門にノミネートされ、12部門受賞(ノミネートされた部門ですべて受賞)を果たした。
監督のガース・デイヴィスは初監督作品ながら、全米監督組合賞で2部門にノミネートされるなど(監督賞では、『ハクソー・リッジ』のメル・ギブソン、『沈黙 -サイレンス-』のマーティン・スコセッシらを抑えての候補入り)、高い評価を得た[25]。このうち、第一回作品監督賞を受賞した。
スー・ブライアリーを演じたニコール・キッドマンは、ハリウッド映画賞助演女優賞やオーストラリア映画協会賞助演女優賞(国際部門)など数々の賞を受賞した[26][27]。また自身6年ぶり通算4度目のアカデミー賞ノミネート[5][6](初の助演部門)を果たした。
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参考文献
外部リンク
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