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PCエンジン mini
2020年にコナミから発売されたPnPゲーム機、PCエンジンの復刻版 ウィキペディアから
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PCエンジン mini(PC Engine mini、ピーシーエンジン ミニ)は、1987年に日本電気ホームエレクトロニクス(NEC-HE)より発売された家庭用テレビゲーム機「PCエンジン」の復刻版。
PCエンジンをNEC-HEとともに開発したハドソンを吸収合併したコナミデジタルエンタテインメント (KDE) より、2020年3月19日にAmazon.co.jp専売[2]で発売された。
日本国外でも、北米市場にて「TurboGrafx-16 mini」(ターボグラフィックス-16 mini)、欧州(ユーロ圏)にて「PC Engine CoreGrafx mini」(PCエンジン コアグラフィックス mini)が発売された[3]。
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ハードウェア
開発にはゲームソフトの移植に多数経験のあるM2[4]や、テレビゲーム用周辺機器の開発に実績のあるHORI[5]が関わった。
元のデザインから約85%に縮小した[6][注 1]デザインとなっており、一回り小さいぐらいの大きさ[1]となっている。
RUNボタンとSELECTボタンを同時に押すこと(当時のソフトリセットコマンド)で「ゲームメニュー」を出すことができ[注 2]、ゲームが一時停止する。ここでは、ゲームの進行状況を好きなタイミングでセーブ・ロードできる「カンタンセーブ機能」やソフト選択画面への移動、ゲームのリセットなどを行える[7]。ただし、ここでのリセットは当時の電源再投与を再現しているため、当時のソフトリセットの動作をPCエンジン miniで再現することは基本的に不可能となる[注 3]。
SUPER CD-ROM2やARCADE CD-ROM2タイトルでは、SELECTボタンを押しながらソフトを決定することでシステムカードのダウングレード起動を再現することができる。また、一部のHuCARDタイトルでは同様のコマンドを入力すると特殊バージョンが起動するなど、隠し要素も多い。なお、これらの特殊バージョンについては、本稿では収録タイトル数には数えない。
ゲーム画面のサイズは5種類から選べる[7]。基本となる「スタンダード」に加え、スタンダードの比率のまま画面全体にフィットさせた「スタンダード拡大」、PCエンジンの比率に忠実な「ピクセルパーフェクト」、画面全体に比率を引き伸ばした「ビスタ」のほか、PCエンジンGTのフレームとTFT液晶を擬似的に再現する「GTモード」がある[5]。また、ブラウン管モニターの見え方を擬似的に再現した「CRTフィルタ」を加えることもできる。
PCエンジン発売当時に同梱された「PCエンジンパッド」(PI-PD001)を、サイズはそのままに接続端子をUSB仕様としたパッドが1つ付属するほか、「ターボパッド for PCエンジン mini」と呼ばれる連射機能付きパッド(こちらは「ターボパッド」(PI-PD002)がモチーフ)が別売で単体購入できる。また、PCエンジンシリーズには1つしかなかったパッド接続口は2か所に増設されているため、当時とは異なり3人以上でのプレイに限って専用のマルチタップが必要となる。
映像・音声出力用にHDMI端子が用意されており、現代のディスプレイやデジタルテレビにも接続できる。
電源入力端子はmicro-B USB端子である。ACアダプタは付属しないため、純正もしくはUSBのAコネクタに電源供給できる市販のACアダプタ(出力 5.0V/2.0A以上)等が別途必要となる。
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収録ソフト
要約
視点
→PCエンジン mini(日本)とその他の本体(北米・欧州)との収録ラインナップの違いについては「§ リージョンごとの特徴」を参照
(出典・参考:[3])
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータやメガドライブ ミニなど他メーカーの復刻系ゲーム機と同様、HuCARDやCD-ROMは使用できず、かつて発売されたPCエンジンのソフト34本[注 4]が基本的にそのままプリインストール(内蔵)されている。見た目こそ初代機のPCエンジンであるが、収録ソフトは初代機単体で遊べるタイトルだけにとどまらず、PCエンジンスーパーグラフィックス用ソフトの『オルディネス』、CD-ROM2用の『イースI・II』、SUPER CD-ROM2用の『天外魔境II 卍MARU』、ARCADE CD-ROM2用の『銀河婦警伝説サファイア』などのタイトルも収録が発表されている[1]。
また、TurboGrafx-16用タイトル(当時の北米市場に向けた作品)24本[注 4]も基本的にそのままプリインストールされており、合わせて58本のゲームタイトルが一台に収録される。なお、PCエンジンとTurboGrafx-16の切り替えは、ソフト選択画面の右下のコマンドにて行う[5]。
各国のレーティングはCERO:D(17才以上対象)、ESRB:M(17歳以上)、PEGI:12である[10]。
日本版本体収録のPCエンジンタイトル
当時日本向けに発売されたPCエンジン版タイトル。ゲーム内の言語はすべての本体共通で日本語となっている[注 5][注 6]。
日本版本体収録のTurboGrafx-16タイトル
当時北米向けに発売されたタイトル。ゲーム内の表示言語・音声が英語になっているほか、当時日本向けに発売されたタイトルとはゲーム内容に一部差異がある[注 7]。また、以下24本中5本がPCエンジン版とTurboGrafx-16版の同時収録となっているが、当該のタイトルは備考欄に記し、太字表記としない。
北米・欧州本体専用の収録タイトル
北米・欧州の「TurboGrafx-16 mini」や「PC Engine CoreGrafx mini」では、上記「PCエンジン mini」収録タイトルが概ね収録されている。ただし、PCエンジンタイトルとして『天外魔境II 卍MARU』、『ときめきメモリアル』、『スプラッターハウス』の3作品は未収録となる。
代わりとして、以下に記した専用・代替タイトル(2作品)が収録される。
日本版「PCエンジン mini」に収録される24本のTurboGrafx-16タイトルについては、すべて同様に遊ぶことが可能。
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周辺機器
リージョンごとの特徴
以下、日本・北米・欧州における製品(本体・パッド)の外見や機能、収録タイトルの違いなどを記す。なお、北米版と欧州版には収録タイトルの違いはない。
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備考
- 本製品には、当時NEC-HEとハドソンによって提唱された規格「HE-SYSTEM」のロゴが記載されている[1]。これは、ライセンス商品の証明としてPCエンジンに関連する本体とソフトウェアには必ず記載されるもの[要出典]とされているが、ソフトリリース終了後に長らく時間の経過したバーチャルコンソールやPCエンジンアーカイブスではオフィシャルにもかかわらず使用されていない。そのため、ソフトリリース終了から長時間経過した製品としては、本規格が採用された数少ない事例である(他の例としては、PCエンジンライブラリーにて使用されたケースが挙げられる)。
- PCエンジンの商標は2019年現在、KDEおよびビッグローブの登録商標とされている[14]。発売当時はNEC-HEおよびハドソンが商標などの諸権利を保持していたが、ハドソンは2012年にKDEに吸収合併され、NEC-HEは2001年の会社解散に伴って権利関係が親会社の日本電気 (NEC) を経て、2006年にNECから分社したビッグローブ[注 9]が承継したためである[15]。なお、当初は著作権表記にはKDEおよびビッグローブの2社が表示されていた[16]が、後の発表ではビッグローブの表記が削除されている[17](理由は不明)。
- 本体やコントローラー、並びに一部ゲームパッケージから当時あった「NEC」、「NECアベニュー」のロゴが削除されている[注 10]が、上記との関連によるものかは不明。
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脚注
関連項目
外部リンク
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