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PowerBook G4

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PowerBook G4
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PowerBook G4(パワーブックジーフォー)は、Appleが2001年から発売していたノート型Macで、モトローラフリースケール・セミコンダクタ)のPowerPC 74xx シリーズ(PowerPC G4)を搭載した、PowerBook最後のシリーズ。後継機種として2006年にMacBook Proが発売され、販売終了となった。

概要 開発元, 種別 ...

特徴

PowerBook G4シリーズはCPUにPowerPC G4を採用したPowerBookである。2001年から2006年まで販売されたことから、前期(チタニウムPowerBook G4)と後期(アルミニウムPowerBook G4)では素材とデザインが異なり、また、チタニウム系列とアルミニウム系列がある。PowerPC G5を搭載した後継機の登場が期待されたが、結局発売されることなくインテルアーキテクチャに移行したことから、最後のPowerBookシリーズとなった。

PowerBookシリーズとしては初めて金属製の筐体を採用したシリーズである。初代の15インチモデルのチタニウム合金から、17インチと12インチモデルの発表以降順次アルミニウム合金へと変わったものの、一貫して金属筐体を採用した。PowerBookシリーズは伝統的に灰色〜黒の曲線的なプラスチック筐体を採用していたため、直線的な金属筐体はこれまでのイメージを一新することとなった。

全てのモデルがスロットローディングの光学ドライブを搭載している。

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歴史

チタニウムPowerBook G4

筐体は、東陽理化学研究所によるチタン合金の外装[1]マグネシウム合金のフレームという構造である[2]

Thumb
チタニウムモデル
  • 2001年
    • 1月9日 - 初代のPowerBook G4(Ti) 400MHz, 500MHzモデル (Mercury) が発表される[3]
    • 8月27日 - 価格改定で約40,000円の引き下げが発表される[4]
    • 10月15日 - PowerBook G4(Gigabit Ethernet)550MHz,667MHzモデル (Onyx) が発表される[5]
  • 2002年
    • 4月28日 - 解像度1,280×854ピクセルとなったPowerBook G4 (DVI) 667MHz, 800MHzモデル (Ivory)が発表される[6]
    • 11月5日 - PowerBook G4 867MHz, 1GHzモデル (Antimony) が発表される[7]Mac OS 9で起動出来る最後のPowerBookとなった。

アルミニウムPowerBook G4

Thumb
アルミニウムモデル
  • 2003年
    • 1月7日 - PowerBook G4 (17"-1GHz, Hammerhead), PowerBook G4 (12.1" - 867MHz, Thresher)が発表される
      • MacBook Proへと続く平面的なデザインのアルミニウム製ボディを採用(略称「Al」)。以降のAl全モデルでBluetoothを内蔵し、Apple Wireless Mouse等の利用が可能。以降のPowerBookではMac OS 9はClassic環境としてのみ利用可能となる(単独起動不可)。17インチモデルには12インチモデルではオプションのAirMac Extremeを標準装備。Gigabit Ethernet、PCカードスロット、USB1.1x2、FW400およびFW800、そして世界初のバックライトキーボードを備える[8]。12インチモデルは当時Appleのポータブル製品としては最小の2.09kgで登場。Ethernetは100BaseTXまでで、拡張性はPCカードスロットを持たず、USB1.1x2とFireWire 400を装備していた[9]。PowerBook 2400c以来のパワーユーザ向けの可搬性の高いモデルであったが、iBookとの機能的な違いはデュアルディスプレイおよびクラムシェルモード程度であった。
    • 9月16日 - PowerBook G4 (17"-1.33GHz), PowerBook G4 (15"-FireWire 800), PowerBook G4 (12.1"-DVI) が発表される
      • USBが全機種2.0に。このときから15インチモデルもAlとなり、上位機種のみバックライトキーボード装備。12インチモデルはビデオ出力がmini-DVIになる。
  • 2004年4月19日 - PowerBook G4 (17"-1.5GHz), PowerBook G4 (15"-1.33/1.5GHz), PowerBook G4 (12.1"-1.33GHz) が発表される
    • すべての機種にAirMac Extremeが標準装備となった。
  • 2005年
    • 1月31日 - PowerBook G4 (17"-1.67GHz), PowerBook G4 (15"-1.5/1.67GHz), PowerBook G4 (12.1"-1.5GHz) が発表される
      • ハードディスクに緊急モーションセンサーが搭載される。Bluetoothは2.0+EDRに。15インチモデルも全機種バックライトキーボードとなる。12インチモデルはこのモデルが最終モデルである。
    • 10月19日 - PowerBook G4 (17"-Double Layer Super Drive), PowerBook G4 (15"-Double Layer Super Drive) が発表される[10]
      • DDR2メモリ (PC2-4200) を採用し、CPUは省電力化を計った1.67GHzを採用。より明るく解像度の高い液晶ディスプレイ、1,680×1,050ピクセル(17インチモデル)、1,440×960ピクセル(15インチモデル)、ATI Mobility Radeon 9700, Dual Link DVI, Double Layer(2層記録)SuperDrive等を採用。12インチモデルはSuper Drive搭載モデルのみとなる(Double Layerではない)。
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スペック一覧

要約
視点

Titanium モデル

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Alminium モデル

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自主回収・無償交換

2005年と2006年に、PowerBook G4シリーズとiBook G4シリーズの一部で、LG Chem製と、ソニー製のリチウムイオンバッテリーに不具合が見つかり、Appleはそれらのバッテリーを自主回収・無償交換している[11][12][13]。 このうちソニー製バッテリーは、素材に紛れ込んだ細かな金属粉が、稀にセルをショートさせることで、動作不良、異常過熱、発火などの危険性があるとされており、数件であるが実際に発火事故が起きている[14][15]

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関連項目

脚注

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