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SCARY -Delete streamin' freq. from fear side-
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「SCARY -Delete streamin' freq. from fear side-」(スケアリー -デリート・ストリーミン・フレク・フロム・フィアー・サイド-)は、日本のロックバンドであるTHE MAD CAPSULE MARKETSの楽曲。
2004年2月4日にビクターエンタテインメントのSPEEDSTAR RECORDSレーベルから17枚目のシングルとしてリリースされた。前作「FLY HIGH/サソリ feat.電撃ネットワーク」からおよそ2年振りにリリースされたシングルであり、作詞および作曲はTAKESHI UEDAが担当している。
10枚目のアルバム『CiSTm K0nFLiqT...』(2004年)からの先行シングルとして完全生産限定盤としてリリースされ、特典として「ポチカー」の組み立てキットが付属していた。本作の歌詞は2002年3月にイスラエルにて発生した少女による自爆テロ事件に影響を受けており、TAKESHIは自身が感じたことを基に作詞を行ったと述べている。
本作はホーユー「メンズビューティーン」のコマーシャルソングとして使用され、日本のオリコンシングルチャートにおいて最高位第7位となり、イギリスのBBCラジオチャートにおいて最高位第11位となった。また、総合格闘家である五味隆典の入場曲としても使用された。本作リリース後にシングルのリリースが一切ないままTHE MAD CAPSULE MARKETSは2006年に活動休止したため、本作が最後のシングルとなっている。
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背景
要約
視点
アルバム『010』(2001年)リリース後、THE MAD CAPSULE MARKETSは同年8月18、19日に大阪WTCオープンスタジアム、千葉マリンスタジアムにて開催されたイベントライブ「SUMMER SONIC 2001」に参加、その後11月2日の渋谷AXを皮切りに、1月20日のZepp TOKYO公演まで24都市全30公演におよぶコンサートツアー「010 TOUR 01 - 02」を実施。2001年10月には8枚目のアルバム『OSC-DIS』(1999年)がアメリカ合衆国にてリリースされ、音楽誌『CMJニュー・ミュージック・リポート』のカレッジ・チャートにて最高位第31位を記録、12月には音楽誌『ケラング!』主催のイベントライブ「K-FEST」にトリとして参加した[3]。
2002年1月23日にはアルバム『010』からのリカットシングルとして「FLY HIGH/サソリ feat.電撃ネットワーク」をリリース、カップリング曲はお笑いグループである電撃ネットワークとのコラボレーション作品となった。その後5月18日のパリにおけるLe Divan du Monde公演を皮切りに、5月28日のグラスゴーにおけるKing Tuts公演まで8都市全8公演となる初の欧州コンサートツアー「020120EUROPE TOUR」を実施、20日にはイギリスにて『OSC-DIS』からのリカットシングルとなる「TRIBE」をリリース[3]。欧州ツアー中の25日にはオジー・オズボーンが創設したイベントライブ「オズフェスト」のメインステージにアジア圏出身のバンドとして初参加を果たし、3万人の聴衆を前に演奏を行った[3]。7月10日に同バンドとして初となるライブ・アルバム『020120』(2002年)リリース後、同年8月17日には石狩湾新港樽川ふ頭野外特設ステージにて開催されたイベントライブ「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2002」に参加、9月3日にはレンチやBALZACと共に代々木公園にて「FREE LIVE」を実施し約1万人を動員した[3]。
その後9月25日のクラブチッタ川崎を皮切りに、10月18日の赤坂BLITZまで9都市全10公演におよぶコンサートツアー「020120JAPAN TOUR」を実施、同ツアーにはスリップノットのシド・ウィルソンがDJとして参加した[3]。10月26日には初のライブDVD『020120』をリリース。11月4日にはイギリスにて限定7インチシングル「ALL THE TIME IN SUNNY BEACH/GOOD GIRL」をリリースした他、同時期にアメリカ合衆国にてアルバム『OSC-DIS』およびDVD『OSC-DIS VIDEO』を2枚組にしてリリースした。また時を前後してサンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨーク、ブルックリンを巡るコンサートツアー「US SHORT TOUR」を実施した[3]。2003年3月3日には前作『010』を欧州にてリリース、同時期にイギリスおよびオランダを巡るコンサートツアー「EU HEAD LINER TOUR」を実施、各会場は1500人程度のキャパシティとなっていたが全公演ソールドアウトとなった[3]。6月22日および23日にはミレニアム・ドームにて開催された、Kerrang! Snickers主催のイベントライブ「GAME ON」にヘッドライナーとして参加、7月26日には新潟県湯沢町苗場スキー場にて開催されたイベントライブ「FUJI ROCK FESTIVAL'03」に参加した[3]。
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音楽誌と歌詞
"SCARY"とかの歌詞を作るのに、一番最初にイメージした、イスラエルにおける自爆テロの話があって。それは17歳の少女がイスラエルでショッピングセンターに買い物に行って、そこに18歳の少女が、それはパレスチナの難民キャンプからやって来た少女が自爆テロをして、まあ2人とも死んじゃったっていう。ラヘルとアヤトっていう2人の話があるじゃないですか。それをちょっと聞いたりして。ラヘルっていうイスラエルの子はもちろん凄く悲惨だし。ただアヤトっていう子のその持っていた世界、その子がそこまでいった世界っていうのはもの凄い恐怖の世界だっただろうし、そこまでいくっていう現実はやっぱり自分の想像を超える世界だと思うし。その現実を知ったというのは凄く大っきいですかね。
本作の歌詞は当時の世界情勢に大きく影響を受けており、2002年3月にイスラエルにて発生した自爆テロ事件に影響を受けているとTAKESHIは述べている[4]。事件の内容はショッピングセンターで買い物をしていたイスラエル出身の少女であるラヘルが、同年齢のパレスチナの難民キャンプ出身の少女であるアヤトの自爆テロ行為を受け、結果として両名とも死去したというものであった[5]。TAKESHIはアヤトの中では極度の恐怖に満ちた世界であったと推測し、自身の想像を超える世界が現実に存在することを認識したことが最も大きな要素であったと述べている[4]。TAKESHIは理不尽に命を奪われることについて間違っていると断言しながらも「悪」とは言い切れないと述べた上で、音楽であれば断言できない部分を表現することが可能であるとも述べている[4]。TAKESHIは本作を収録したアルバム全体に込めた思いとして、「自分の思想ではなくて、自分の気持ち、感じたことっていうのは凄く入れていきたいなと思った、歌詞に。ところどころというか。それは凄く溢れてると思いますね」と述べている[4]。
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リリース、チャート成績
本作はシングルとして2004年2月4日にビクターエンタテインメントのSPEEDSTAR RECORDSレーベルから8センチCDにてリリースされた。シングル盤は完全限定生産という形で、特典として組み立て式フィギュア「ポチカー」(ミニサイズプラモデル)が付属していた[6]。シングル盤は本作のみ収録されており、6枚目のシングル「神歌」(1995年)と同様にカップリング曲は存在しない。同年11月1日にはイギリスにおいてGut Recordsからシングルとして、カップリング曲が追加された状態でマキシシングルおよび7インチレコードにてリリースされた。イギリスでリリースされたCD盤はCD EXTRA仕様となっており、本作のミュージック・ビデオが収録されていた。
本作は俳優であるオダギリジョーが出演し、今井トゥーンズによるイラストレーションが使用されたホーユー「メンズビューティーン」のコマーシャルソングとして使用された[7]。リリース当時にはSPEEDSTAR RECORDS内の特設ページにおいて本作のミュージック・ビデオが閲覧できるサービスが展開された[7]。また、総合格闘家である五味隆典の入場曲としても使用された[8]。
本作は日本のオリコンシングルチャートにおいて、最高位第7位の登場週数11回となった[1]。本作を収録したシングル盤の売り上げ枚数はオリコンチャートにおけるTHE MAD CAPSULE MARKETSのシングル売上ランキングにおいて第1位となっている[9]。また、イギリスのBBCラジオチャートにおいて、グリーン・デイやミューズを抑えて初登場第11位を記録した[2]。またオンラインメディア『AERA DIGITAL』にて行われた『「入場がカッコいい」総合格闘家トップ10』において、五味が使用していた本作が第1位に選定された[8]。
シングル収録曲
日本盤
イギリス盤 (CD)
イギリス盤 (7")
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スタッフ・クレジット
THE MAD CAPSULE MARKETS
- KYONO – ボーカル
- TAKESHI UEDA – ベース、プログラミング、ボーカル
- MOTOKATSU MIYAGAMI – ドラムス
参加ミュージシャン
録音スタッフ
- TAKESHI UEDA – プロデューサー
- THE MAD CAPSULE MARKET'S – プロデューサー
- KONI-YANG (KURID INT'L) – レコーディング・エンジニア、ミキシング・エンジニア
- 山崎和重 (FLAIR) – マスタリング・エンジニア
- SAMMIE – イングリッシュ・アシスタント
美術スタッフ
- 土井宏明 (POSITRON) – ビジュアル・プランニング、アート・ディレクション
- 和田亨 (POSITRON) – デザイン
- YOSHI-LOW NISHI (POSITRON) – デザイン
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収録アルバム
- 『CiSTm K0nFLiqT...』(2004年)
- 『1997-2004』(2004年)
チャート
リリース日一覧
脚注
参考文献
外部リンク
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